「青空ライブラリー」静謐と夕暮 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
青空ライブラリー
夜の河川敷の高架下、そこで暮らしていると思しき咳の止まらない老人に若い女性が原稿用紙の束を渡すところに遭遇したカメラを持つ男、と始まって行く話。
この原稿を書いた若い女性の同行をみせることを軸に進行して行くけれど、あちこちにシーンが飛んだり、時系列が弄られている風だったり、回想にみえるところがあったり…スクリーンに流れているものは、彼女の視点?時々出て来るカメラを持つ男の視点?もっと外の第三者の視点?その時々で違うのか、誰の視点でもないのか…。
登場人物が結構多いけど、会話は殆ど無いし、台詞も相当少ないし、更には引きでしか映らなかったり特徴が無かったりする人もいて、誰が誰だか、繋がっているのかいないのか、群像劇なのか1本の話なのか、判った様な判らない様な。
不思議な空気感という訳でもなくて、ただただまったりタラタラと退屈な日常の一部を繫げて流されているだけの様な感じで、誰?何があった?どうしたい?何で?という感覚の連続。
エンドロールで説明されたけれど、それを聞いてもふーんとしか感じられず。
忘れるということは悪では無いし、それだけのモノだったでも、不要になったからでも良いのではないですかね。
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