BLUE GIANTのレビュー・感想・評価
全112件中、61~80件目を表示
Dolby-ATOMOSで観る時は目をつぶるといいよ
雪祈が轢かれるところで「あっ!!」って声出ちゃった人が何人かいて、漫画未読だったら声出るよね、わかってても「ああああああああああ」って思うから。
病室で治るかどうかもわからない、治らないかも、という流れだったのに「治るかもしれない」っていうセリフで、あれ?違うな?と思ったら、So Blueで3人で演奏するラストの伏線だったなんて!胸熱でしょ!!
3人で演奏させてあげたかったんだろうなぁ。
演奏シーンのモーションキャプチャーの不自然さはちょっと見れなかったなー。
手の動きとかもうどうしようもない部分は想像に任せるという表現でもよかったのかな〜なんて。
TOHOシネマ日比谷のDolby-ATOMOSで鑑賞したので演奏シーンは映像を捨て、目を瞑って音に集中して包まれる体験を楽しんだ。
ライブシーンだけの音をもっと聴きたいな〜。
最短距離の感動と深淵の感動を味わえる作品
観賞後、まず思うのは”簡単な”感動だと。
その意味は、単なる「獲りに来た」感動ではないこと。
そこがこの作品の妙かなと。
----------
ここからは見た人にはわかるであろうことを…
アニメーションで泣ける作品はなかなか個人的にはないのだが、
これはなんとも確実に泣けるポイントで泣ける、痛快な涙。
まずストーリーとしてはすごく明快だと思う。
一人の天才が天才として認められる物語で、しかし努力を努力と語りすぎない部分だったり
各主人公がそれぞれのバックボーンを小出しにして音楽とリンクして行ったり、
登場人物の心情も分かりやすい。
しかし、なぜだろうか
とてつもなく、泣ける。
上原ひろみさんの音楽も素晴らしいのだが、
プレイ中のカット割や、回想シーンなどが嫌味にならない
全てが「かっこいい」。
ブルーノート東京で一度だけジャズを聞きに行ったことがある。
ジャズ好きの方達がどう思うかはわからないが、
音楽好きのひとりとしては、曲で感動することの鳥肌や心臓に響くビートを
絵(映像)で表現することを徹底的に考え込まれて作られた”巧作”だと思う。
リズムに合わせて、カットが変わっていく軽快さ。
その上で、ストーリーがリンクしていく。
観客たちだけでなく、シアターの観客たちも同じ色になっていく感じ。
それはジャズのLIVEを聴いているそのものなのかもしれない。
エンドロールでキャストの名前を見て、
これが実写でやったらどうなんだろう、と思うのだが、
実はこれは2次元でしか言い表せない感動を表現した傑作なのかもしれないとも。
山田裕貴、間宮祥太朗、岡山天音
素晴らしかった。しかしそれ以上に、映像の店舗がすごかった。
作中に「ジャズはこの音階の中ならいくらでも暴れていい」
という言葉があったが、まさにそうなのかもしれない。
決められた枠の中で素晴らしく暴れ切り、いわゆる「鳥肌」を表現した。
本当にいい作品だった。
本作には、いわゆるCパートがあるのだが、
これが最後に大粒の涙を誘う。
クラシックとは違う、ジャズを取り扱ったからこその演出なのかな
と考えつつ。
圧倒的
原作のいいとこどりした内容
音楽も熱く、登場人物のジャズにかける思いも熱く、それでも胸焼けすることなくその熱が胸をずっと焼き尽くしてくれた
ラストの雪祈が怪我を負いながら演奏する、という原作とは違う展開も素晴らしい、というかズルい
演奏中の3Dで描かれるシーンは手足が長すぎるところが気になったが、それでも躍動感ある動きで引きつけられた
本当に映画館で見れて良かった
原作エクスプローラー最新話まで追ってる勢からの感想。
原作を読んでいる時の演奏シーンでは脳内補完していた音、
Spotifyで、CDで、レコードで流して補完していた音。
それらが映像と共に具現化されているだけで、
それだけで、えもいわれぬ感動があります。
演奏面は最高すぎる。
全体的に上原ひろみニュアンスだけど、
それがニュージェネレーション感、
ジャスがやりそうな音でマッチしていた(個人的感想)。
玉田のソロは泣く。あれは泣くよ。
原作だと四つ打ちから左右に散らすイメージだったけど、
いやいや、あれは泣く。
最終展開は「おいおい」だけど、あれはあれでよかった。
せっかく音もいい、脚本もいいのに。
演出とアニメーションが全てを台無しにしていると言っても過言ではない(過言かもしれない)。
音で言うならメロディが移る時に「これがないと成立しない」っていう間やフレーズが、ごっそり抜けている。
演奏シーンでも、
原作のあの「サーッ」と鳥肌が立つとも、血が湧くとも、
なんとも言えないあの感覚描写。
あの描写の仕方が安っぽい。
顔のアップ、少しフルフル震えて、握り拳、
それがただの絵になってしまっている。。
もっと突き詰めて描写してほしかった。もったいない。
音のクオリティにアニメーションと演出が全然追いついていないのが悲しい。
泣きました
原作未読です。
こんなに打ち込めるものは自分には何もなかったのでとても眩しく思いました。
後半、上を向き雪を見ているシーンでその後の展開はわかったのですが、それでも声優さんの演技、展開で泣いてしまいました。
今までジャズは聴いてこなかったのですが、この映画でジャズの良さを知れたような気がします。
さっそく劇中曲をダウンロードしました笑
音楽が本当に素晴らしい映画でした。
最高の演奏シーン!なおCG
音楽の担当がジャズのプロの方。その為、演奏されるオリジナル楽曲はどれもすばらしい曲。最初と最後に演奏される「N.E.W」(まちがってたらすみません)が自分はお気に入り。曲の入りが他のどの曲より好き。
演出はすごくよく、主人公の言う、ジャズの演奏の熱や激しさといった部分がものすごく伝わってくる。
音も映画館で聞くからこそのいいものだった。
この二つが合わさった演奏シーンは素晴らしく、特に最後のSoBlueという場所での演奏シーンは最高の迫力があり圧巻の一言。このシーンは日本最高のものだと言っても過言ではないと思う。
ストーリーもおかしな点は特になかった気がする。
少しあるとすれば、最後の演奏の際に、事故にあって右腕に包帯を巻かれて入院しているピアノ担当が脱走して駆けつけるのは無理があるだろっていうところ。それと、伏線はあったとは思うが、最後の演奏前にバンドは解散するってメンバーに言ったのは唐突すぎるだろっていうところ(実際突然に言われてドラム担当泣いてたし)。あと主人公がジャズをやり始めた理由をあとほんの少し掘り下げてもよかったのでは?というところ。
演奏以外のシーンもうまくできてると思う。
ただ、CGは結構ひどかった。安っぽい。もうちょいなんとかならなかったのって思う。
演奏だけCG。TAKE TWOでの主人公の演奏シーンは、他は全部絵なので「一人だけ次元が違ぇw」って笑えた。(ここは特に批判とかではないです。ただの感想です)
結構最後悪い点いろいろ言っているが、それでもめちゃくちゃ面白かったし、演奏シーンは必見。すばらしいアニメ化で、名作といえるアニメ映画になってる。映画館に行く価値のあるいい作品だと思う。
原作ファン&楽器経験者視点
期待が大きかっただけに残念です。
モーションキャプチャも活用していて、リアルさを追求しちゃったのでしょうがそこに関しては大失敗。
あれなら演奏の動きの画と音がズレていても漫画の絵を貼り付けただけの紙芝居の方が良かった。
酷評しましたが、上記の台無しポイント以外はかなり頑張ったと思っています。
ストーリーの2時間枠映画向け再構成としてはかなり上手な部類だと思う。
原作が終わったら深夜枠3クールくらいのアニメとして再作成して欲しい。
仙台駅?!
仙台の専門学校に通ってたけど、冒頭の上京するシーンの場所は有ったかな?
京都行きの夜高バスの乗り場よりも栄えてるような描写……
通学だったから、ある程度、特定のルートしか通らなかったし、知らない場所がまだまだあるのか。
京都行きと東京行きで乗り場が違うのでしょう。
東京に降り立った場所「バスタ新宿」。
聞き慣れない言葉だと思ってたけど、もしかしたら「バスターミナル」の短縮形?
ってか、バスの中のシーン。
周りが寝てるのにカーテン開けるな!
眩しいだろ!
非常識な!
でも、その非常識で、自分のやりたいことに真っ直ぐで、立ち止まらずに突き進むのが主人公の魅力?
そんな主人公に巻き込まれて、人生が良い意味で変わっちゃった方々へのインタビュー?なのか、角に「●REC」の表示のある画面に唐突に変わるのは場面転換のきっかけかな?
全員、本編よりちょっと老けてるし、口ぶりから察するに「物語のラストから数年後、予告通りに世界一のジャズプレイヤーになった主人公の半生を追う記事の為の取材」?
自分は、アイドルの歌だけでなく、顔の見分けもつかないくらいに音楽に興味無いけど、「フラグ建築職人」なピアニストの件も有って、泣かずには居られなかった。
でも、「スラムダンク」にも有った事だけど、スピード感が必要であろう所で、アニメーションが非常にもったりして、妙に気になる所が何ヵ所も見られたのが残念ポイント。
展開が雑
タイトルが観終わった直後の自分の感想。
劇場内で泣いてる方もいたけど、白けすぎてびっくりした。
先に褒めておく。
【良かったところ】
演奏の素晴らしさもさることながら、演奏中の画面の表現の豊かさには胸を打たれた。サックスに写る舞台照明の力強さ。その眩い輝きに観客の眼鏡等が反射する描写がまだ瞼の裏に焼き付いている。感銘を受けているという表現として美しく、凝っているなと思った。
他にもこちらの心まで捕らえてくる素晴らしい演出は多くあったので、確かに劇場で見るべきかもしれない。
【悪かったところ】
展開の雑さ。これに尽きる。
演奏に時間を割くのだから、合間の絆を培うパートにもっと説得力をもたせるべきだった。
例えば、雪祈が平にバーで自身のいたらなさについて説教を受け、落ち込んでいるところ。(正直初対面の平による人格否定にも何様とは思ったし、その後心理の掘り下げもなく最後勝手に泣いている平を見てコイツほんと気まぐれすぎるだろと思ったが、そこはまあいい。)
で、玉田は何がしたかったんだよ。
「仲間なら慰めるのが筋だろ!」とか言っときながらその後「じゃあ俺を叱れよ!俺が一番下手だろ!」と勝手にナーバスになってどっか行く。
いやそこまで言うならお前が雪祈慰めたれや!まあまあダチョウ倶楽部かと思った。
あとラストライブアンコール前で唐突に「分かるだろ?解散するんだよ」と雪祈が言うところ。
玉田に事前に相談しとけって!コイツ一番このバンドでいたいつってたろ!
結局玉田は大と雪祈と一緒に演奏するために頑張ってきたのに、普通にずっと蚊帳の外だったなと思った。初心者視点として有用+差し出口かます役割として良いように使われている印象しかなくて不憫だった。
あとSO BLUEで演奏するって決まった後から雪祈が「今まで頑張ってきたよな…」みたいなことを言い募っていたパート、(これこの後絶対交通事故に遭うやつだ)と思っていたら本当に遭ってて不遇さと滑稽さで笑いかけた。そんなありきたりなことあるんだ。
で交通事故に遭った!その翌日SO BLUEアンコール登板! 出来るわけないだろ。ここ展開絶対無理矢理作ったろ。
【感想】
終わった後本当にモヤモヤした。
SNSでもこのウェブサイトでも賛辞ばかりで驚く。人の評価とはこうも当てにならないものかと再認識した。あまりにイライラしすぎてこうしてわざわざ登録してレビューまで書いている程だ。
結局、音楽の良さとしてもレビューの信頼性のなさとしても劇場に足を運んでよかったと思った。
JAZZは大人の音楽
と思っていたけどこんなに熱いとは。最初大の息継ぎの音が気になったけど途中から一緒に息してるような気持ちに。演奏の音と映像が素晴らしかった。
音楽はすごく良かったけど、、
原作既読。ドルビーアトモスにて鑑賞。
原作が大好きだったので、正直不満が強い。
【良かった点】
・音楽
他の方もコメントしているように、本当に良かった。
ジャズに詳しくないがサントラ買うつもり。
音楽を聴くだけにでも映画館に行ってほしいぐらい。
・アニメーション(3DCG/ラストライブ除く)
映画オリジナルの演奏表現も多くあったが、熱量が伝わる表現で良かった。
【悪かった点】
・シナリオ
尺的にやむを得ないのかもしれないが、要所というか名シーンは入れつつも、全体的にカットされ過ぎ。
仙台編や各登場人物の心理背景や経緯をガッツリ削ってるので、物語の進行や人物の登場に違和感がある。
個人的には平さんがただの気まぐれおじさんにしか見えなかった。
また、個人的にラストは本当に改悪。
原作ラストの評価が荒れたことによるフォローのつもりだったのかもしれないが、アレはない。雪祈がピアノを弾けないことに意味があったはず。商業的ご都合主義ラスト。
・アニメーション(3DCG/ラストライブ)
事前情報の時点で恐れていたが、予想以上。
それ以外のアニメーションが本当に良く、興奮している所に急にヌルヌル現れて水を差す。
また、ラストライブのアンコールの時の演奏表現は少しやり過ぎな気がした。いきなり抽象的な表現過ぎる。
オシャレ&カッコイイ♪
それぞれの目指す場所は違うけど・・・大、雪祈、玉田、3人で組んだBANDの名はJASS、JASSの演奏を見た色々な者達を虜にしてく男3人のストーリー。
一軒目に入ったJAZZ BAR、BARの女性マスターがレコード選ぶシーン、選らんだレコードに対し、大のセリフ「今日の天気の気分な選曲・・・」女性マスターの「何で天気の気分でこの選曲って分かったの?」というシーンが印象的で作品に一気に引き込まれる!
大が演奏するサックスに折れた枝と空き缶でリズムをとる玉田、合わせて演奏する楽しさを知りドラムを始めるきっかけに。
経験者二人に必死に追いつこうと頑張る姿は良かった!
頑張ってはいるがつり合えてない演奏時の関係性。見る人が見たらわかる演奏の腕。そんな未熟な玉田だけど、そんな彼にも応援してくれるファンが。
豆腐屋のオジサンなんだけど2回目?3回目?のライブ終わりに「以前より良くなってるよ」の一言は印象的で泣けた。
雪祈の代理のピアノのソロ、JASSでの片手が怪我しながらのソロは涙止まりませんでした。大のサックスソロ、あと心の強さ、引かないで前へ進もうとする姿勢は熱いね!!
劇中の合間に流れてたJAZZのBGMもオシャレでカッコ良かった!
エンドロール終わっての大が雪祈へ言ったセリフ「俺が一番のファンだから」は、勘弁してくんないかな!(笑)
泣いて劇場出れないよ~
てかこの作品ホント観て良かった!!
激アツアニメ
映画館にてDolby鑑賞
漫画の頃から好きでアニメ化は気になっていたが、個人的にはテレビアニメなどでやる方が向いている作品の気はしてたので少し見るか迷ってた作品
結果としては映画館で見て大正解だった😄
選べるならDolbyをお勧めする
JAZZのライブ観がすごい🎷
漫画でもずっと言われるJAZZが激しいというのをちゃんと再現している
ただ高校時代の話とかはあまり絵が描かれないので少し説明たらずに感じる
やはり時間的に2時間に押し込むには少し無理があるかなぁ
またライブ時のCGがぬるぬる動いている感が慣れるまで少し時間かかる
スラムダンクの時も結構気になったが、もうヌルヌル無しのアニメ映画はないんだろうか💧
最後のユキノリのシーンは涙なしでは見れない😭
しかし改めて映像で見ると
轢かれた直後くらいやから左も痛くて動かんやろと思ってしまう
結構ぬるぬる身体揺らしてたし笑
前編にわたり熱い音楽と熱量に満ち溢れてる映画館なのでスポ根好きな方やJAZZそんな好きちゃうよっていう方もぜひ見てほしい映画です🎬
ライブの高揚感を感じる
マンガは未読。物語は複雑ではなく音楽を描くことにこだわった作りをしている。
その音楽(ジャス)の演奏シーンを中心に楽しさ、情熱を描き、音楽好きな方なら誰しも一回は体験したことのある様なライブでの高揚感を感じさせてくれるライブシーンの臨場感をすごく感じ、その音楽とマッチしててとても良かった。
ただドキュメンタリーの様な途中に入るインタビューは必要だったのだろうか。そのシーンは要らない様に思えた。
彼らがどの様な人物でどう生きたかを描きたいなら、それを映像で描けば良いのだし。
面白くはあったのですが‥
(完全ネタバレですので鑑賞後に読んで下さい)
周りの評価が高く見に行ってきました。
そして噂に違わず、ある水準を超えた確かに優れた作品と思われ、個人的にも面白く見ました。
ただ残念ながら、以下の3点の私的なマイナスがあって個人的には傑作とまでは思えませんでした。
その点は逆に申し訳ないと思われました。
1点目のマイナスは、特に主人公の宮本大(声 山田裕貴さん)のジャズの演奏場面で、こちらがこれは優れた演奏だなと【思う前に】、彼の吹くテナーサックスが光り、演奏を聴いている人や観客の方が驚きの表情を浮かべる場面が多かった点です。
私はジャズについて詳しくないので特に、1音や1小節ぐらいでは演奏についての感想はまだそれほど起こっていません。
なのでアニメーション映像でテナーサックスが演奏後すぐに光る表現や、個人的には早い周囲のやや大きな表情は、演奏の素晴らしさを押し付けているように感じて、私には表現が過剰に思われてしまいました。
演奏し始めは普通の映像や周囲の表情でまず音を聴かせ、サビや演奏のクライマックスで今回の光や周囲の表情で良かったのではとは思われました。
2点目のマイナスは、今回のジャズ演奏のアニメーション動きの一部が、おそらく3Dアニメーションで作った映像だと思われたのですが、そこだけが他と違って不自然になめらかで違和感を感じた点です。
私達は映画『犬王』や『すずめの戸締まり』、そして3Dアニメーションとして『THE FIRST SLAM DUNK』の(それぞれ内容としては別の私的感想はあるのですが)アニメーションの動きとしてはそれぞれある水準を超えたアニメーション映画をここ最近でも見ています。
すると映画として傑作に思える為には、それらのアニメーション映画の水準を動きとして同等か超えていなければどうしても傑作に思えない観客としての欲ボケが残念ながらあります。
この映画『BLUE GIANT』は、演奏場面としては残念ながらそれらのアニメーション映画からは落ちると個人的には思われました。
3点目のマイナスは、主人公の宮本大の演奏の素晴らしさは分かったとして、では彼が伝えた音が何だったのかいまいち私には伝わらなかった点です。
主人公の宮本大はたった3年でジャズを良く知る人や演奏者や関係者のプロをうならせるプレーに到達しています。
その間の練習量の凄まじさは確かに想像を絶するものだったろうと思われます。
しかし一観客の私にとっては、演奏は手段であって、彼がまず表現したいものがあり、それを実現表現するための演奏手段なのではと思われています。
主人公の宮本大は(私の記憶が違っていなければ)「ジャズは熱くて激しい」「深くて自由」と言っていたと思われます。
しかし、何に対して「熱くて激しい」「深くて自由」なのかは私には共感をもって描かれていたとは思えませんでした。
仮に人生の困難さに対して「熱くて激しい」「深くて自由」なのであれば、もっと演奏は屈折しその混沌からの脱出を音として表現される必要があったのではと思われました。
宮本大の演奏はあくまで強く真っすぐで「世界一のジャズプレイヤー」という曇りのない直線的な主張で、残念ながら私のような観客には共感をもって刺さる音(表現したい内容)ではなかったと思われました。
逆に、ドラムの玉田俊二(声 岡山天音さん)の表現したい内容は、宮本大のテナーサックスや沢辺雪祈(声 間宮祥太朗さん)のピアノの演奏に素人ながら到達して2人と共に演奏したい思いがあふれていて、私にも共感出来る内容だったと思われました。
しかし玉田俊二は結局はプロのドラマーになれなかったとの描写が最後になされています。
これに関してもなんだかな、とは私には正直思われました。
この映画は、もしかしたら主人公の宮本大のような真っすぐで熱い思いを持っていることが曇りなく大切だと思っている人には、もしくは身近でそういう人がいることを知っている人には、十分刺さる映画なのではとは思われました。
しかし私のような観客からは、映画の中で挫折のない宮本大の描写では、彼の主張に小さくない疑問が湧き上がるのもまた事実だったとは思われました。
そういう意味では、私はこの作品には向いていない観客だったなと申し訳なくは思っています。
しかしそれを差し引いても、音楽を担当した上原ひろみさんの音や演奏はやはり素晴らしく、ストーリー展開としても骨太な映画であったのも一方で事実だったと思われました。
私のように突っ込んで見ることがなければ、普通に面白い作品だったと一般的には思われる作品になっているとも思われました。
すごかった
皆さんのレビュー同様
特にライブのシーンが良かった
アニメなのに、サックスって金属に息を爆発させるように全身の力で吹き込んで振動させてるから鳴っているのかも~っというような質感を感じれた
湿気や乾燥の表現も良かった
特にコンピューターで人形を動かしているようなシーンでない箇所
ウェイキングライフ(昔のアニメ映画)みたいに
とろけちゃったり、はぜちゃったりする官能的なシーンが良かった
とはいえ、全部あんなアニメで構成してたら
いつまでたっても完成しないだろうし
効果的にはさまれていて
メリハリ的にもちょうど良いのかも
ドラムソロのシーンなんかは
コンピューター感はあったものの
動きと叩く箇所が音とちゃんとシンクロできちゃってる気がした
アニメのキャラが演奏しちゃってた、、
ディズニーのパレードくらい
動きやキラキラと音がシンクロしてて
生理的にたまんなかった
音楽のアニメは興味が無かったけど
やられてしまった
主人公以外のストーリーが良かった
老舗ライブハウスオーナーのお説教が
迫力ありすぎて自分の事としてくらった
風潮として、青春に怪我や事故、人の死をあてがう物語が多いように感じるので、ちょっとげんなりしたけど、前向きな展開もちゃんと用意されていたので救われた
彼のためにも、安全運転しようと肝に命じた
凄まじい作品!劇場で今すぐに見るべき!
ライブが素晴らしいのはもちろん脚本もとても良かった。四分の一をライブシーンが占めているにも関わらず10巻を2時間にまとめるのは至難のわざだったと思うがけしてストーリーを外すことのない完璧な取捨選択がされていた。成長や葛藤を玉田、雪祈にふり宮本大を超人的なキャラにすることで仙台エピソードをバッサリカットしても初見にも全く問題のない話運びになっていた。一瞬挿し込まれる過去のワンシーンもまともな理解力の有る観客なら察しがつくだろうし原作ファンにはサービスにもなっている。スピーディな展開でも彼らが壁にぶつかり血が滲むような努力する様はしっかり描かれているから見ているこちらはどんどん思い入れが深くなる。己の傲慢さを指摘されそれを受け入れ内臓がひっくり返るようなソロにたどり着いた雪祈、ハイハットすら知らないど素人からはじまり天才二人に挟まれながらスティックがボロボロになるまで練習を積み重ねた玉田、氷を触っているに等しい真冬のサックスを永遠と吹き続ける狂気のような情熱をジャズに傾ける宮本、そりゃ彼らが大舞台に立ってあんな凄まじい最高の演奏すれば涙腺崩壊します。あのキャラ、音楽の熱量の原作完全再現(個人的には原作以上)といっていいライブをみたらCGがどうのなんてどうでもよくなる。ドラッギーな演出もジャズという感じでたまらない。爆音と映像で脳みそが揺さぶられるようだった。CGのような明らかにマイナス点もあるがその他の要素があまりにも素晴らしすぎる。映画とは総合芸術でありアニメ映画としては落ちる部分があったとしても音楽映画として、ライブ映像としては最高なのではないだろうか。CGが−50点、その他の要素5億点なのでもう無いようなものだ。
最後の改変もクライマックの盛り上がりをラストに持ってくるには雪祈が一人でso blueに立つよりも効果的だし、その結果大舞台に立てないまま終わってしまう彼の救済としては素晴らしい演出だったと思う。観客としてもトリオでの演奏で気持ちよくエンドロールを迎えることができた。つまらないリアリティよりエンターテイメントとしての完成度を優先させた制作陣には拍手を送りたい。
映画館にいたはずなのに
映画館に映画を見に来たはずが、いつの間にかジャズクラブにいた!!!
そう思わせるほど演奏シーンのクオリティが素晴らしかったです。
楽曲演奏はJAZZの世界ではトップクラスの方々が名を連ねているので当然最高の音です。
物語の展開は駆け足ではありますが、演奏シーンでそれぞれの成長や挫折を描く事で決して物足りなさを感じることはありませんでした。
アニメーションのシーンとCGシーンとの繋ぎ方が少し気になりましたが、クライマックスのSo Blueでの3人揃っての演奏シーンは思わずスタンディングオベーションしそうになるほど胸を熱くさせるクオリティでした。
今作で終わらず原作の続きも映像化してほしいです。
原作を読んでいても、読んでいなくても◎
まず、約10冊分の内容を分かりやすくこの短時間で表現したことに感服。
そのために仙台での出来事は端折られたわけだけど、それを上手く師匠のインタビューでカバーしていたと思う。
演奏シーンでは映像が音楽に負けていると思ったけど、最後のライブでそれも納得。
雪祈のピアノが圧巻!! さすがでした。
ライブの映像が途切れた時に思わず腰が浮いた。残念ながら、羞恥心が勝ってしまったけれど。
漫画を読んでいるなら頭の中で補足できる。
そして読んでいない人も楽しめるし、きっと漫画を読みたくなるはず……
これから漫画を読む人は、漫画を読みながらあの音楽が頭の中で鳴り響くのか。それはそれで羨ましいなぁ。
さーて、そろそろドイツ編読み始めるか!
全112件中、61~80件目を表示