「拍手だよ!迸る汗とブレス音が心の奥底まで激しく伝り広がる~見事な出来栄えに感動!」BLUE GIANT The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
拍手だよ!迸る汗とブレス音が心の奥底まで激しく伝り広がる~見事な出来栄えに感動!
今日は少し寒い雨の日だったけど
こんな気分にさせてくれた映画に出会うなんて・・・
いつもの様に劇場へ~
今日は「BLUE GIANT」を鑑賞です。
前から映画の2種あるチラシは持っていたが
全く興味は無かった。なんで2つも作ってる?
絵からすると 若者の激しい超能力決戦みたいな物かと
ずっと思ってた。(中身読んでませんでした(*´ω`*) )
それが人気漫画ベースで作られたアニメの
ジャズ映画作品だとは ネットトレ-ラ見て初めて知った。
私の間違った思い込みを払拭し一気に興味が開花したのは
言うまでもない。
音楽系映画でもPOPではなく ジャズという大人系のジャンルで
その物語は描かれていて、今までのアニメ作品では
見た事も感じた事もない衝撃を心の奥底に受けた。
昨今のアニメ作品の偏った傾向閉塞感を
一気にぶち破った感じがしたね。お見事ですよ。
とにかくブレス音、カットされること無く
思いっきり息を吸い込む感じが入っており
凄まじいパワ-を作り出してるのが伝わる。
そこがとってもリアル感有って良いかなと感じました。
原作:石塚真一氏
監督:立川譲氏
音楽:上原ひろみ氏
cast---CV
宮本 大:山田裕貴さん(主人公・テナ-サックス)
玉田 俊二:岡山天音さん(ドラム)
沢辺 雪祈:間宮祥太朗さん(ピアノ・作曲)
(モ-ションキャプチャ演奏:諸星翔希さん)
話展開:
この映画は高校卒業後18歳の主人公が
故郷の宮城県仙台を離れ、楽器とバックパック一つを持って
東京に上京する所から始まる。(漫画の東京編に当たる様だ)
大学に通う同郷の玉田を頼り一時同居し居候に。
そしてあるジャズ喫茶のママからの紹介で訪れたジャズライブハウスで
同い年のピアノを弾く沢辺と出会う。彼のピアノに天性の響きを
感じた宮本は彼に自分とジャズバントを組まないかと持ち掛ける。
沢辺に自分のサックスの腕前を見てもらい決めてくれたらいいと。
その初めて聴く彼のブレスは 若々しく激しいサウンドで
侮っていた沢辺の競争心に火をつけた。
※実際の音は、若さを演出した強めの激しい感じに思います。
ソロでは良いけども歩調が合わないと曲にはならない。
そこでドラマ-を探すことに。彼らは身近にいた素人の玉田に
ドラムを教えて叩かせ、最初は仮メンバ-として迎え入れて
3人のバンドとして初めてのステ-ジを踏む。
いつかはでSO BLUEで演奏を~それを目指し夢見て行く
サクセススト-リ-です。
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(感じた事)
・今作東京編からなので 原作読んでないと
宮本のサックスに対しての憧れた理由とか、苦悩とか、
家族観とかがさらりとしか分からない。
ずっと努力してきた天才的に見えるんで
そこが惜しいかな。若者なんだし
成功するには大きな挫折感が要ると思う。
・最初の3人の初ステ-ジ。 お客さんが少しだったけど
”この日の感覚をいつまでも覚えて措きたい~”
この思いとても良かったし、
ここでの演奏は荒々しかったけど 心震えたかな。
何故か涙したよ。
・ドラムの玉田が素人なのはオレだから
バンドを外してくれと言う所。
川岸側に向かい涙する彼の思いはジーンとしたわ。
・長野でピアノの教室(実家)で一緒に練習をやってた
少女が、両親の夜逃げで急遽別れる事になった~。
彼女は今でもきっとピアノを続けているよと、
3人が思う所。今の自分たちの挫折感を乗り越えるために
そう思う事が出来る流れは良いなと感じた。
・沢辺と平(SO BLUE支配人)との会話で、
若者に対しての振る舞い、礼儀とかその辺を叱責する所。
実直に彼に対して今の評価を告げる所は良かった。
彼がこれからの プロとしての厳しさを感じたと思う。
・ラストSO BLUEでの演奏。
(彼等の努力が実って夢が叶ったが、
しかしそれはJASSの解散を意味する事でもあった。)
沢辺の事故もあったが、最初2人で そして
最後3人で 見事に演奏する所は
とても素晴らしかった!!
心の底から震えが止まらない~ 感激です!
本作はアニメとか、実写とかそういう枠組みでは無くて
日本映画作品としてこれを製作出来た事は
本当に良かったと思います。
いつか世界に持って行けたらと感じましたね。
上映している劇場は
限られているかもですが、
彼等の白熱した演奏を聴きに
是非 劇場へどうぞ!!