「蒼く燃え上がる炎」BLUE GIANT mk♪さんの映画レビュー(感想・評価)
蒼く燃え上がる炎
もっと早く観たかったのが色々あってやっと鑑賞。
原作コミックの方は現在進行形のエクスプローラーまですべて読んでます。
そちらでも涙無しでは読み進めれなかったのが、本作の劇場版では堪えれる訳もなく号泣でした。
ストーリーを知ってても見事に引き込まれました。
とは言うものの、宮本大が宮城から上京するまでのストーリー、玉田との関係性、由井先生や大きい兄ちゃん、妹の彩花、大が想いを寄せる三輪舞の存在等が散り散りに回想シーンでしか出てこないのはアッサリしてた。
この辺は原作を読んでない人にはストーリーの背景に理解が追いつかずやや感情移入しにくい点かも。
あと原作で「ボーナストラック」として扱われてた登場人物の数年後のインタビュー映像が突発で出てくるのは、それこそ最後にまとめて見せてくれても良かったかも。
しかし何と言っても全編を通して本作を彩るJASSの音色を担当したアーティスト陣の豪華さたるや!
世界的名ピアニストの上原ひろみは言わずもがな、テナーサックスの馬場智章、ドラムスの石若駿をはじめ、マーティーホロウベク、中林薫平、菅野知明、狭間美帆、その他素晴らしいジャズプレイヤーがこの映画に集結している。
特にJASSメンバーである上原ひろみ&馬場智章&石若駿は実際に個々のライブも何度も観に行ってるのと、劇中での夢の舞台『So Blue』のモデルであるBlue Note Tokyoにも足を運んでるので、ロトスコープ作画による3Dモーション時はあたかも目の前でJASSを観てるような錯覚すらあった。
JASSのオリジナル曲である♬FIRST NOTE ♬N.E.W ♬WE WILL ♬BLUE GIANT
本当にどれも圧倒的な音の粒に鳥肌モンでした(泣
リアルJASSのライブが開催される事を切に願います。
ちなみに最後の最後にポストクレジットシーンがあるので、明るくなるまで絶対に席は立たずに。
何度泣かされるのだ、この映画には。