「100点じゃないけど、最高でした」BLUE GIANT 趣味の映芸さんの映画レビュー(感想・評価)
100点じゃないけど、最高でした
原作は元々JAZZを聴いていた事もあり、リアルタイムでずっと読んでいて、今回の映画化された部分もビッグコミックの発売日を毎号楽しみにしながら読んでいました。
影響をモロに受けて例の店にLiveを聴きに行ったりもしています。
手が震えて直視できなかったあのシーンを誌面で見た衝撃と喪失感は未だに覚えています。
原作Explorerの進行とこの映画の公開を合わせてきた神々の御心のお陰で、ようやく東京に置いてきた心が拾えそうです。
さて、映画BLUE GIANTですが原作4巻〜10巻の東京編を2時間の尺にぶっ込んでますので予想通り中々の力技で原作改変やシーンカット&登場人物の未登場などがあり、玉田の成長などもっと丁寧に描いてもらいたかったなぁとか、CG映像の不自然さに「ん?」となる部分があったり思う事は無くはないです。
ただ、エピソードの取捨選択が上手く、回想シーンや巻末インタビューシーンを挟みながらこちらの違和感を解消しつつ、話が進むにつれどんどん作品に引き込んでくれる構成と、何より映画化1番の魅力であろう演奏シーンでは息づかいまで聴こえてくる圧倒的サックス、ちょっと上手すぎでしょ玉田くんwなドラム、上原ひろみさんの超絶ピアノの演奏のド迫力に「いいから聴け!」とばかりに気持ちよくノックアウトされました。
何よりラストの20?30分?のシーンでは映画館で未だかつてないほど号泣しっぱなし。
どうしてあんなに泣いたのか考えて出た答えは、あのシーンは当時色々な理由を考えて自己完結してはいたけれど、本当は1番見たかったシーンだから。
叶わないと思っていた瞬間に1人の観客として立ち会うことができた、その錯覚と感動と感謝で顔面ぐちゃぐちゃにされました(涙)
そうか、だから代打で演奏したのは姉妹店だったんだ。
そうか、だからあの言葉は玉田じゃなくて大がみんなに言ったんだ。
CD、DVD買います。
続篇もぜひお願いしたいです。
JASSのライブをぜひ劇場ご覧になって下さい。
オレ達、最高だったな!!