ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
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祖父が抑留経験者と知る
ネタバレ
泣けた・゜・(つД`)・゜・
遺書を記憶して家族に届ける。
なんて思いやりのある行動なんだ・゜・(つД`)・゜・
北川景子が良い演技してたわあ。すごい。
二宮の訃報を受け取った後の泣きの演技がね。
心が辛くなった。
父の父がシベリア抑留から帰ってこれた人らしいけど、
父にそういう話をもっとたくさん残してくれていたらなあ。
知らなかったよわたし。
わたしが物心つくまで唯一生きていた母の母とも、
もっとお話していたらなあ。
知らなかった(言われたけど覚えてなかった?)こととはいえ、
抑留経験者の親族として、シベリア抑留について何も知らなかったのが恥ずかしい。
シベリア抑留は歴史上の出来事、くらいの認識だった。
まさか身内にいるとは。
一気に当事者意識が芽生えた。
あんな、考えるだけでも過酷な環境を生き、日本に戻り父を育てたなんて。
戦中、戦後をたくましく生きてくれたご先祖様に感謝です。
本も読もうっと。
22.12.31 映画館
家で観てよかった そう言えてしまうくらい、ラストが泣けて泣けて大変...
家で観てよかった そう言えてしまうくらい、ラストが泣けて泣けて大変だった 映画館だと、やはり遠慮なくは泣けないところがあるので これが実話が基になっている、と思えば、さらに泣けてくる 仲間たちのとった行動、そしてその実行の時 本人の状況もあって、あなたがそれなのか!と思えば、さらに泣けてくる ひたすら、胸を打たれ続けるのは、それまでの山本さんと仲間たちを見ているからかもしれない
てっきり戦時中の話かと思っていたが、終戦後11年間もソ連に捕らえら...
てっきり戦時中の話かと思っていたが、終戦後11年間もソ連に捕らえられていた捕虜がいたとは知らなかった。 気丈に振舞っていた北川景子の号泣シーン、山本の遺書が4回にわたって遺族の元に届けられるシーンは泣けた。
希望よ届け
戦時中、遠い異国の収容所に捕虜として抑留された旧日本軍兵士。
その数は如何ほどに上るのか。帰国出来た人たちもいれば、無念のまま命を落とした人たちも…。
本作は山本幡男氏が題材になっているが、こういう作品の場合、その個人の物語であり、同状況の多くの一人一人の物語でもある。全員が同じ苦しみ、辛さを体験した。
では何故、山本氏の経緯が残されているのか。
語り、伝え、届けたい思いがそこにはあった…。
実際の記録によると、戦後ソ連によってシベリア抑留とある。
戦後捕虜になったなんて何て不運と思うかもしれないが、1945年8月に終戦というのは後世だから知っている事。当時の人たちはその時に戦争が終わる=日本が敗戦するなんて思ってもいなかった。
まだ“戦時中”に捕虜となり、それがたまたま終戦直前だった事。おそらく抑留に終戦と敗戦を知ったであろう。
どれほど衝撃を受け、身に降り掛かった悲劇を嘆いた事か。
苦しめるのはこれだけに留まらない。
帰国の方向へ。日本に帰れる!家族に会える!
が、この時帰国出来た人たちもいれば、山本氏を含め別収容所へ移された人たちも。
喜びから一転、叩き落とされ…。その時の絶望は我々には計り知れないだろう。
ロシア語に長け、通訳や翻訳の任をしていた事から、スパイ容疑。軍法会議で25年の刑。
あまりにも不条理。ソ連は彼らを“戦争犯罪人”と罵るが、どっちが犯罪だ…?
マイナス20℃以下。極寒の地での過酷な重労働は言うに及ばず。
ソ連軍の厳しい監視体制もさることながら、同胞たちの間でも軍と同じように上下の関係。
一等兵の山本氏は上官や軍曹の目の上のたんこぶに。特に軍曹の相沢からは徹底的に目の敵にされる。(相沢は創作の人物らしいが、モデルになった人物は何人もいたらしい)
絶望的な状況、過酷な重労働、不当な仕打ちをするソ連軍に加え、同胞間で殺伐とした関係…。
ここは地獄。絶望しかない。
希望など無い。持つ意味も無い。
全ての希望は絶たれ、悲観と疲労の果てに朽ちていくだけ…。
…いや、希望を持たせる者がいた。
言うまでもなく、山本氏。
帰国=ダモイを信じる。
自分も帰れる。皆も、全員が帰れる。
必ず。だから、希望を絶ってはいけない。
博識で、穏やかな性格。
歌を歌い、文学や詩を教える。
重労働の間の、僅かな憩いの時。仲間たちで野球。ユニークな口調でアナウンスし、皆を盛り上げる。
軍曹や自分を売ったという元上官。罪を憎んで人を憎まず。
現状打破や不条理には立ち向かう。捕虜たちの間でソ連兵士に物申したのは異例だったとか。
人やその尊厳を重んじる。
従わざるを得ない中で、そんな存在は異端児や変人視される。
だがやがて山本氏の姿や信念が周囲を突き動かしていく…。
自らを“卑怯者”と呼ぶ松田。
山本氏を売り、自分に近寄らないで欲しいと言う元上官の原。
足の悪い青年・新谷。
皆、山本氏との触れ合いで心を開いていく。変わっていく。
中でも、相沢。
とにかく山本氏が嫌い。その人物像も性格も、希望を持ち続けようと言う事も。
だが…。その内面の変化は登場人物の中でもエモーショナル。
娯楽の野球など、状況の改善。
少しでも皆の間に笑顔が浮かぶように。
日本との手紙のやり取り。家族の安否を知り喜び者や、すでに家族は亡くなり悲しむ者も…。
生きていれば家族に会える。希望が持てる。
が、家族を失った者は…。それでも生き続けなければならない。生き続ける事に意味がある。
皆の希望となり、精神の支えとなり…。
山本氏がいたから、彼らも希望を持てた。生き続けようと誓った。
一番の不条理はこの悲劇かもしれない。そんな山本氏を、病魔が襲う…。
山本氏の体調が思わしくない。
皆でスト。山本氏に病院の診察を。訴えが通る。
喜びも束の間、診断の結果は…
喉の癌。
しかも末期。もう手の施しようがない。
元々健康体ではない上に、この状況下。体調はみるみる内に悪化。
余命は三ヶ月…。
酷な言い方かもしれないが、帰国の望みはないだろう。家族にも会えない。このままこの地で…。
希望を失わせないでいてくれた人が…。
それでも希望を…?
いや、本心は絶望のどん底。
たが、希望は捨てない。
この場合の希望とは、帰国や家族との再会ではなく、命尽きるその時まで生き続ける事。
私が生きた、家族を愛した、その証し。
山本氏の逸話が後世に残されているのは、ここから。
仲間たちの勧めで遺書を書く。今の気持ち、母へ、子供たちへ、妻へ。
が、手紙以外の物書きはスパイ容疑とされる。せっかく書いた遺書も没収される。
どうしたら家族に届けられる…?
遺書は四通。それを一人一通、四人で暗記。帰国して、家族に伝える。
何故彼らはそうまでして山本氏の為に…?
そこに理由など必要ない。その心は分かる。誰だって。
そして遂に“その時”が…。
その滲み出る人となり、信念、仲間や家族への思い。病魔に蝕まれていく様…。
二宮和也が演技派としての実力を存分に発揮。
松坂桃李、中島健人、安田顕、桐谷健太らも熱演魅せる。
日本で山本氏の帰国を待ち続ける妻・モジミ役の北川景子。子供たち。
本作はその昔TVドラマ化もされ、それとの違いとして家族愛を前面に出したそうだが(予告編からもそう見受けられる)、ちと家族の描写は弱かった気がする。圧倒的に仲間との絆の方に感動させられる。
史実より脚色や美談化された点もあるとか。
遂にの帰国の際、皆に可愛がられた犬クロが追い掛けて来たり、母を亡くした松田が母親への遺書を読むなど、これらも脚色かと思ったら、史実通りとは驚き。
ベタでもある。瀬々監督が手掛ける感動作は時にベタになりがちな時もあるが、本作は及第点。
素直に感動させられた。
希望を捨てずに、生き続け、帰国する事が出来た。
自分では家族へ思いを伝える事は叶わなかったが、仲間がその思いを届けてくれた。
その思いを受け止め、残された私たちに出来る事は…
生き続ける事。希望を持って。
記憶する事。その思いを。
長く長く、いつまでも永遠に、あなたの思いを伝えていく。
山本幡男氏は歴史に名を残した偉人ではない。
が、氏が私たちに伝えた事は、どんな偉人の功績よりも遥かに尊い。
2度目の鑑賞。一生胸に残り感じた想いを大切にしたい映画
“戦争の後遺症”というにはあまりにも理不尽で無情な出来事だと感じずにはいられない。 特に冒頭約30分間は体感以上に長く重い時間に感じます。 今回この映画を鑑賞するのは2回目になりますが、このリアルな残酷さがあるからこそ後の過酷な収容所生活での僅かな希望やラストシーンの感動、この映画のメッセージが胸の奥に届くのだと思います。 二宮さんの演技は言わずもがなですが、今まで仲間を励まし続けた山本幡生が訪れる死を目の当たりにし放った叫びの声、表情、強い目全てに絶望感が溢れた演技は圧巻の一言です。 主要キャストの方々だけではなく出演されている皆さんの演技がとにかくもう素晴らしいです。 ラストはやはり“泣く”ではなく“泣き続ける”の表現が適切。 私自身、初鑑賞の際は苦手な描写も多く「見続けられるかな?」と多少不安にかられたりしましたが、それでも昨今の時代ここまでストレートに戦争における悲惨さを伝える映画はとても意味があると感じます。 今の世の中、世界情勢における重要なメッセージを受け取りました。 きっと何度観ても胸打たれ、勝手に涙が溢れる映画だと思います。
だから生きて、生きてて欲しい。
シベリアの強制収容所で捕虜にされた主人公。いつか日本に帰れる日を思いながら仲間達と小さな希望を信じ、生きていく話。 収容所での日々はほんとに過酷で見てて胸が痛くなるシーンが多かった。でもこの話はノンフィクションだからこういう事を二度としちゃいけない。忘れてはいけないと思いました。 主人公がずっと希望を抱き続ける姿や仲間たちを励ます姿をラストシーンで思い出すとマジで感動します。映画中で何回泣いたことか。。。 主題歌のSoranjiもまじでいいんよな。。この曲を聞いてこの映画を見ようと思い、鑑賞してみましたが映画を知る前と後では歌詞の意味が100倍も伝わってきます。
瀬々さんらしくない凡庸故残念
2022年劇場鑑賞100本目 良作 62点 個人的に世間の評価高過ぎな作品 2022年劇場鑑賞103本で今作が記念すべき100本目で、生涯で100本超えたことが無かったし、瀬々さんの作品は好きなのでそんな中での鑑賞だったのですが、期待外れでしたね〜 瀬々さんの他の作品のレビューにも書いていますが、瀬々さんって作品ごとの熱量や作家性の入れ具合の差が激しくて、世間での評価が高いのはどちらかというと熱量低く作家性も高くない、世間に媚びた売名(?)目的で受けた作品で、個人的に好きなのはちゃんと瀬々さんを感じる作品で、楽園とか明日の食卓です 多分瀬々さんが有名監督に仲間入りした作品の64より前は社会風刺×ピンクの作品が多くて、有名になる前にピンク映画を撮っている方は多いですが社会風刺は瀬々さんの個性で、楽園や明日の食卓はそれを感じるけど、今作やとんび、糸はそこの強みがあまりない(護られや友罪、64は個人的に微妙) まあ今作も歴史を描いているのでどちらかというと得意なジャンルだと思うけど、発揮しきれていなくてそのままお利口に作ってしまったというか、味付けがなくて瀬々さんである必要が感じられない 物語の展開はまあ当たり障りない現実的なドラマで、語り手の松坂桃李は演技力や風貌含め適任で、個人的にはもっと松坂桃李の映画にしたほうが瀬々さんの映画になった気がします
消化不良の脚本
日本映画の父・牧野省三が唱えた映画の三要素である、スジ(脚本)、ヌケ(映像表現技術)、ドウサ(役者の演技)の内の、スジとヌケが不十分な出来栄えで、残念ながら、大宅壮一ノンフィクション大賞を受賞した辺見じゅん氏の原作の持つ、崇高で荘厳な極限の同胞愛人間愛を表現できていないと思います。 主人公の山本幡男がなぜ収容所の捕虜皆から敬慕され、尊敬されるのか、互いの感情が一体化し同調していくプロセスの表現が不十分です。山本は、ただ奔放に思いついたこと、己の感じたことを、思慮分別なく子供のように言いまくるばかりのようにしか見えません。残念ながら捕虜の皆の眼差しや表情を見ても、彼ら全員が望んでいることを慮って代弁しているようには感じられず、そのために独房に拘束されるのも自業自得にしか思えません。 これは決して主人公を演じる二宮和也の演技不足ではなく、そもそものシナリオに問題があるように思います。収容所の過酷さ、そして捕虜の苦しみ、悲しみ、悩みを切実に具体的に描ききれていないせいでしょう。極寒の地で自由を奪われて心身ともに悲惨な絶望状態に置かれ、無気力にならざるを得ない酷い環境であることを映し出してこそ、皆を庇い皆の願いを代弁する山本の言動の崇高さ気高さが観客にアピールします。 しかしスクリーンでの収容所の空気は、何だか明るく希望的なように感じられました。 本作のモチーフが、山本の遺書を記憶して口述で遺族に送り届けるという、代償のない、ただ献身的な行動の動機がこの点に収束するだけに、このシナリオの欠陥は致命的です。 ストーリーが進行する視点の置き方にも問題があります。 収容所シーンになって以降は、てっきり松坂桃李演じる、傍観者と共鳴者の狭間で揺れ続ける松田一等兵の視線で映像が進行していると思っていましたが、どうも半ば過ぎてからは松田自身がストーリーから外れていき、安田顕演じる屈折し苦悩する元上官の目線に移ったようでいて、でもそうでもないようで、ともかくカメラの視座の所在がブレ続け、従い敢えて言えば“観客目線”の、誠に中途半端な映像になってしまった感がします。 ヌケ(映像表現技術)では、北川景子演じる山本の妻が典型ですが、殆どの登場人物に10数年のただひたすら耐える長く苦しい歳月が積み重なった加齢が全く見えません。容貌に老いが、動作に衰えが全く出ていませんので、物語に鬱屈した重圧感が出て来ず、スクリーンからは悲愴感や閉塞感が湧いてきません。 山本を、人間愛の権化とし聖人君子のように描くシナリオもあり得たと思いますが、それにしては、本作には徹底した悪人がいません。アクの強い、いかにも憎たらしい悪役がいてこそ正義が際立ち、観客に感動をもたらします。日本人の中で権威を笠に着た傲慢な言動を取るシーンはありますが、終始主人公と対峙するということにはならず、インパクトは弱いものです。 “悪人”を担うはずの監視者のロシア人は、理不尽な暴力的残虐性が異常に強調されますが、理屈や対話が全く通じない、いわば獣と同様に映されていて、憎悪の対象になりようがない描かれ方です。 ただ後半の見せ場である遺書を伝える4人の行為には素朴に感動します。見返りの全くない、ひたすら犠牲的献身的な行動には純粋に心を打たれます。 但し、役者自身が慟哭していては、観客は泣けません。役者の側は悲しみを押し殺して耐え忍んでこそ、観客の涙腺を刺激することになるのだと思います。
ラーゲリだけに、ただのゲリです。一つも面白くない。
あまりにも内容が浅くて10分でまとめれるような内容をだらだら長くしてるだけで 緊張感も何もなく、泣かせにこようと必死なのが透け透けな全く心に刺さらない映画。 何を伝えたかったのかがわからない、低予算のドラマレベルの出来でした。 こんなの見るくらいなら時間勿体無いから、 ヒトラーの忘れもの、1917 命をかけた伝令、アメリカンスナイパーを見たほうがいい。。
終戦後79年。今に伝える【シベリア抑留】
シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に10年抑留されて病死した
ひとりの日本兵・山本幡男の人となりに感動して涙を堪えきれなかった。
ひとりの無名の巨人がいた。
ラーゲリで希望を決して失わず、誰よりもダモイ(帰国)を信じていた。
日本人捕虜・山本幡男は異国の地で何故妻にも家族にも看取られずに
死ななければならなかったのか?
声高に叫ばない反戦映画です。
57万人以上が強制的にシベリア奥地へ連れ去られ、零下40度にも及ぶ
極寒の地で
劣悪な環境と重労働で5万人以上が亡くなった。
戦争は終結していたのに何故?
ロシア(ソ連)は今も昔も非人道的で理不尽な国です。
慕われ惜しまれた山本の書いた4通の遺書。
1通目は「遺家族の者たちへ」
2通目は「母へ」
3通目は「子供等へ」
そして4通目は「妻へ」
【山本幡男の遺家族の者たちよ。
【到頭遺書を書がなくてはならなくなった・・・】
にはじまる一番の遺書を最初に届けたのは原(安田顕)。
この原の声の強さと万感の思い・・・ヤスケンは場をさらう!!
4通の遺書は、ソ連の検閲で奪われ原物を持ち帰ることがならず、
原(安田顕)松田(松坂桃李)新谷(中島健人)相沢(桐谷健太)が、
頭の中に記憶して持ち帰ったのだ。
2通目「母へ」を届けたのは松田(松坂桃李)
彼は収容5年後にやっと許された手紙のやり取りで、
待ちに待った手紙には最愛の母の死が書かれていた。
自暴自棄になる松田を支えたのも山本。
その松田がもっとも尊敬する山本の母親に届けたのだ。
(涙ながらに読む松坂桃李が上手い)
3通目は山本が残した言葉「遺書は笑顔で届けてください」
その言葉通りの笑顔で「子供らへ」届けたのは、
「僕の字は読めますか?」問う新谷。
新谷は文盲だったのを山本に習って字を覚えたのだ。
中島健人もアイドル返上の実力派に成長した。
4通目を届けたのは相沢。
桐谷健太は身重の妻を残して抑留された。
待ちに待った手紙が伝えたのは空襲で妻もお腹の子も死んだとの
知らせだった。
絶望する相沢に死を思い留まらせたのも山本だった。
「妻よ、良くやった!!実に良くやった・・・」
山本の万感の思い、伝えた桐谷も複雑な胸中を手堅く演じた。
戦後の食糧不足に4人の食べ盛りの子供を健やかに育てた
山本モジミ(北川景子)
北川景子を改めて見直す映画だった。
死の知らせを聞き、子供達には「大丈夫よ」と気丈に言いつつ、
庭に出て地面に突っ伏して「嘘つき、嘘つき!!」と咆哮する姿に、
なり振りかまわず役に没頭する女優魂を見た。
そしてプロポーズの場面。
海辺に座り言い出そうとした瞬間に言い出せず「帰りましょうか」
と口に出す二宮和也。
立ち上がり、帰り際、北川と二宮が同時に
「結婚しましょ!!」
和やかな雰囲気にホッと癒される。
その時の北川の艶やかさ華やかな美しさ。
4通の遺書を時間差で貰い終えた際の落ち着き・・・
すごい女優になったとしみじみと思う。
原作を書いた辺見じゅん。
ノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を
一番に讃えたいです。
何千通もの葉書や手紙を掘り起こして纏めたのですね。
そして死の床にあったとは思えないほど冷静な山本幡男さんの遺書4通は、
どんな大作家の文章より素晴らしかったです。
役者さんが凄い
全体的に役者さん皆が凄かったです、二宮和也さんは硫黄島同様違和感なく(二宮和也さんに見えないくらい)当時の兵士でしたね。今回驚いたのが中島健人さんがいつもの王子様感が全くなくて別人にみえます。それと北川景子さんはレベルが上がったと感じるほどでした。佐久本宝君やカロリーメイトの子とか推してる俳優さんもいて良かったです。主題歌は皆さん合うと言われますが僕はなんか合わないなって感じました。
希望と道義は大切
希望と道義は大切だなと思いました。 子どもたちへ、出世しなくて良いから道義を守れと。 妻への労いの言葉も良かったなー。 北川景子が子どもたちにはあくまでも強い母親で、土にひれ伏して泣くシーン以降は涙が止まらず。 犬のクロが船目指すシーンはヴァイオレットエヴァーガーデンのラストシーンではないですか。 どちらも涙溢れるシーンです。 遺書をソ連兵に取り上げられても分割して記憶して届けるのはまさに道義ですよね。 文字の書けなかった漁師が遺書を書き写したのですよ。 説明セリフがないのもほんとに素晴らしかった。 100点満点あげたい映画でしたが、惜しむらくはエンドロール。 もう、エンドロールクレメンタインでいいじゃない。 なんであんな曲流すかな。余韻に浸れやしない。 曾孫のコロナ禍での結婚式は良かったなあ。 妻があの時帰国しなければ命のバトンは繋がれなかったわけだから。 いい映画でした。
ダモイのために
公開からかなり経ちましたが、今更ながらのレビューをさせてもらいます。こちらの映画は第二次世界大戦後の日本兵達がシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留され日本に帰国(ダモイ)するために獅子奮迅する物語。涙無しでは私はこの映画を観ることは出来ませんでした。二宮和也さんは去年の8月に(TANG)以来で少し自分の中では下降傾向でしたが、圧倒される演技力を見してくださいました。この方はどうしてこんなに危機的な状況を何度も味わっているのに笑って居られるのかそしてダモイのために諦めない心山本幡男という男を僕ら若者は存在すらも知らない。歴史上の人物でも聞くことが少ない人間であるため知らない人が多い中二宮が演じることで完璧に憑依していたと感じます。そして幡男の奥さん役を演じた北川景子さんは、この時代に本当に生きていた様な人間じゃないかと思わしてくれるほど上手である。冒頭で幸せな家族を模様を見してくれたと思えば空襲のサイレンそして突然の別れそして幡男さんの死まで会えずに終わるこの作品奥さんのモジミさんはどれだけ待って帰ってくるか分からない時間をどれだけ過ごして来たのか必ずあの人は帰って来るとずっと信じている。強い心を持っている方なんだなと思いました。でも最後に幡男さんが亡くなったことを知った途端泣き崩れてしまうシーン全ての希望が無くなったかのように気力がないように見える北川景子の演技は魅了されました。さすがでした。母と離れてしまったしまい収容した松田研三役を松坂桃李さんが演じました。この方は流浪の月で植物人間の役柄を完璧にこなす程に優れた方で今回もボコボコに痛めつけられてしまいますが、山本さんに幾度となく助けられ人間として成長していく素晴らしい人間でありそれを桃李さんが演じたことにより好きな役になりました。新谷健雄を演じた中島健人さん、出てきたのは遅めでしたが私が印象を持ったのは、川でみんなが服を脱ぎ捨てはしゃぐシーンどれだけ苦しい状況下に置かれようと遊び心を無くさなかった健雄さんは無邪気ですごく愛おしかったです。中島健人君の坊主姿はイケメンすぎました。
相沢光男役桐谷健太この方に僕は拍手👏を挙げたいです。ほんとに最初は軍曹としての仕事を全うするためにみんなに当たりは強くいちばんは山本さんに敵対視を持っていたが妻の死を知ることで生きる糧を失ってしまう。そしてダモイをする意欲すらも見失い自暴自棄になってしまうだがそんな彼にも優しく接した山本さんに光男も心を動かれるのであった。
原幸彦役 安田顕 山本のダモイが決まって帰れると思った直ぐに戻れと言われダモイが無くなった事件を起こした発端の男最悪の手を下した原であったが山本の全く屈指ない姿に驚きを隠せず心を閉ざす彼だが最後には、、、
私が1番印象が残っているのが今記したこの4人が最後に山本幡男がガンで亡くなってしまうと知ってからの行動です。原はずっと看病をしてくれてくれたし松田と新谷の考えだったはずですが遺書を僕らで伝えようとそして山本さんは、何とか遺書を書き記すことが出来たがもう声を発することすら容易ではなかった。だが4人はこの遺書を必ず奥さんの元に届けようと奮闘するのであっただが遺書の存在は外国人たちにバレてしまいぐしゃぐしゃにされ燃やされてしまった。後は頭で思い出すしかない。そして皆が日本に帰国し一人一人山本家へと向かうのであったそこには改めて書き記した遺書で4人が一言一句全てしっかり伝える各々モジミはその皆様に感謝し幡男の全てを知ることが出来た。もう会えないが、貴方を絶対に忘れない。
賞を取られたこの作品改めて2度目いやDVDを購入検討したいと思いました。ありがとう山本さん。
骨折🩼のため久々の劇場。2本立て、1本目。 ソ連、ムカつく。勝敗の...
骨折🩼のため久々の劇場。2本立て、1本目。 ソ連、ムカつく。勝敗の趨勢が決まってから日ソ不可侵条約という約束を破り参戦。なんて汚い。まあそれは今の某国を見ても分かるでしょう。返せ!北方領土。 ところで本作、ちょっと期待し過ぎたようだ。 ・家族の別れがあまりに不自然 ・北川景子が綺麗すぎ、戦中にあんなのいない そして物語は既定の泣かせ路線へ。遺書の伝え方のみ驚かされた。しかしそれは原作、事実の良さ。 ・キャスティングが軽い。松坂桃李のみ合格 ・ラストの蛇足感 贔屓の引き倒しのアイドル好きの高評価がかなり入っていると思います(笑)
家族に伝えたい!! 頭の中の記憶をデータにして。
自分たちは家畜では無い!! シベリアの強制収容所に入れられて過酷な労働を強いられながら、人間としての誇りを失わずに仲間を護ろうとする姿がありました。 一度は仲間を売った兵士が、山本のために 人間の道義や生き方を問われる部分が 垣間見られました。 広い敷地で野球をする日本の兵士たち。 転がっていくボール、、、 を咥える黒い犬♥ 山本の帰りを待ちわびる家族。 妻の愛すべきカタチ。 最後に、相沢が病床の山本に対して 初めて名前を呼んだ場面が心を打たれました。
ごめんなさい。
理由は特に無いので好みの問題だと思うのですが、二宮和也が好きじゃないのでこの評価です。 せっかくの感動大作でも、彼が演じると全部胡散臭く感じる。どんな映画も、とにかく二宮和也がスクリーンに出てくると萎える。 何故彼が演技力を評価されてるか理解できません。 過酷な状況下の割に顔は綺麗だし… 他の役者さんの演技や、壮大な景色は評価出来るので★1おまけです。
映画ってすごく良いものですね
単純に二宮くんが好きというのが鑑賞理由でしたが、本当にいい映画でした。 今、なに不自由なく生きれてることがすごく有難いなぁと。役者さん達も素晴らしく、本当によかったです。 自分が今まで触れてこなかった、知ってこなかった事実を、映画を通して知れることはすごく良いことだと思いました。
全505件中、101~120件目を表示