「『仲間愛・家族(夫婦)愛』、希望が持つ力強さ」ラーゲリより愛を込めて 飯田亜美さんの映画レビュー(感想・評価)
『仲間愛・家族(夫婦)愛』、希望が持つ力強さ
クリックして本文を読む
タイトル内の「愛を込めて」という文言から、「よくある純愛系映画かな」と思ってこの映画を観始めましたが、ストーリーが進むにつれて、ただの純愛映画ではなく、仲間愛や家族(夫婦)愛、そしてどんなに過酷な環境下でも希望を持ち続けることの大切さを伝えてくれる映画だと感じました!!
舞台は第二次世界大戦後のロシアの強制収容所(ラーゲリ)。
シベリアで終わりの見えない強制労働を強いられ、誰もが”日本へ帰る”という希望が持てない過酷な環境の中、主人公である山本(二宮和也)は空襲で離れ離れとなった家族との約束である”日本への帰国”を信じて生き抜く姿を通して、たった1つでも希望を持つことの力強さを感じました。
そして、その主人公の姿を見て変わっていく収容所の仲間達や、日本で待つ主人公の妻(北川景子)の様子も描かれていて、1人の人間が持つ影響力や、信じることの偉大さに気づかされる映画でした!!
映画のラストで、主人公の想いを収容所の仲間達がそれぞれ主人公の家族に伝えるシーンがあるのですが、現代のように簡単に自分の考えを発信したり、記録に残したりができない時代・状況だからこそ、主人公が残した一言一言の言葉や文字に乗せる気持ちの重さをとても感じましたし、それを一言一句間違えずに丁寧に主人公の家族へ伝える仲間の姿を見て、主人公への想いの強さをとても感じました!!
10代や20代にぜひともオススメしたい映画です!!
コメントする