四畳半タイムマシンブルースのレビュー・感想・評価
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時間的遠距離のおふざけラブロマンス
潔く簡潔簡素な輪郭や色使いはそれだけでも微笑ましく、お話もそれに輪をかけたように楽しめる面白さ。
そして最後にジーンと来るところ素敵です。
ヴィダルサスーン
オリジナルではないので悩んだけれども、親和性の高過ぎるコラボに敬意を評してメーター振り切っておきました。大好きです!ある意味(そもそもサマータイムマシンブルースが好き)では「想定通り」なのだが、ゆったり始動してから徐々にペースを上げていき、一気にドタバタの渦に放り込んだと思ったらば、何だかめちゃくちゃ温かい気持ちになって終劇を迎える。
最高でした。
余談:「夜は短し歩けよ乙女」は好きだが、「四畳半神話大系」は触り程度。それでも十分に楽しめると思われます。むしろ「サマータイムマシンブルース」エキス濃い目かな。そっちも知らなくても良い(知らない方が良いかも)。
めっちゃおもろかった
小津と私の掛け合いがおもろい
樋口師匠や羽貫さん小津の自由奔放な感じがおもろい
明石さんはいつも通りマイペースだけど、やるところはしっかりやるのがいい
四畳半神話大系の日常が帰ってきた感じがしてなんだか懐かしさもある
未来は自分の手で切り拓くもの
TVアニメ『四畳半神話体系』なる存在を全く知らずにいたためディズニー+で数話だけ予習しました。配信でもこの作品を観ることができるのですが、最終話まで我慢できないのでいざ映画館へ。四畳半などと言えば、真っ先に思い浮かぶのが松本零士のコミックや日活ロマンポルノの四畳半シリーズ、そして実際自分が40年前に住んでいた学生時代のアパートだ。
そんな四畳半神話体系のキャラクター、「私」、小津、1年後輩の明石さん、隣人の8回生・樋口、歯科衛生士の羽貫、先輩の城ヶ崎、慇懃無礼な先輩・相島などがそのまんま出演。映画サークル「みそぎ」も師匠と弟子という関係も受け継いでいる。映画『サマータイムマシンブルース』も大好きで何度も鑑賞し、TVで放映された舞台版も観たのですが、そのSF名作と神話体系が見事に融合した!とビックリ。これは日本の夜明けぜよ。
SF研究会から映画サークルと変わってはいたけど、リモコンが時空を超えるプロットや河童伝説は同じ。さすがに神話体系でも見せる乳好きの城ヶ崎というキャラは見られなかったけど、「kaorisan」と書かれたTシャツを着ているところが笑える。
モッサリ伝導しとして登場する田村君の声優は、『サマータイムマシンブルース』(2005)でも田村を演じていた本多力本人。大人になってもこのモッサリ感は彼がピッタリ。そして「私」と明石さんの関係も瑛太と上野樹里を思い出させてくれました。
辻褄会わせのために大胆なタイムトラベルをする物語なれど、極めて狭い地域で貧乏くささも世界一(褒めてます)。何しろ彼らにはバラ色の未来が待っている。未来はタイムマシンで覗いてくるものじゃなく自ら切り拓くものであり、時間によって悪巧みをするでもなく、なんとなく宇宙が破滅するのを阻止するという切迫感と小市民的な使命感が面白い。
大学生活はどのサークルを選ぶかで充実度が変わる。神話体系でも「もし」の世界が描かれているし、輝かしいキャンパスライフがどう過ごすかは最初に決定してしまう可能性もある。純情ラブストーリーの着地点は同じだとしても未来を知らないほうがいいし、しっかりサークルは選ばなくては・・・という自戒のメッセージがあるのかも。
ただ、何度考えてもリモコンが直ってるというプロットは謎。ループしていることで納得させられるが、どこかで水没したリモコンが偽物にすり替えないとおかしいと思うけど、どうなんでしょうね。
面白かったです
四畳半シリーズは気になっていたものの、
アニメは観ていませんでした。
アジカンの新曲を聴いて、
映画を観てみようと思い行ってみましたが、
観に行って正解でした。
あまり調べたりしなかったので、
世界観や設定がよく分かっていませんでしたが、
後で調べてみてそれはそれで良かったかなと。
四畳半神話体系のアニメもこれから観てみようと
思います。
いいキッカケになりました、楽しみです。
この映画を見ていた時にタイムスリップ
森見先生の作品が大好きで見ないわけにはいかず思い立ったが吉日
映画館へ行ってきました。
でも実は大好きと言いながらこの本は読んだことがありませんでした。笑
だからこそ原作を知らない側の視点としてお話しいたします。
まず話はとってもわかりやすかったです!
出てくる登場人物も一定の人数で、それぞれ名前を覚えることができなくともどのような存在・性格なのかと言ったもが把握できたためすんなり物語が入ってきやすい◎
次にお話しの内容
全て全てが綺麗に回収されていて「あーすっきり!」って感じです☺︎
最初疑問が残るようなところが節々にあったのですが、ちゃんとわかった今やっぱりこの先生が書くお話しは本当に面白い!!って思います
最後に入りと終わり
この映画が面白かったって思える最大のポイントがここだと思います。
早口で畳み掛ける主人公先輩
この入りだから「何何ちゃんと聞かないと」ってなりましたし、終わりも先輩らしさなんでしょうが私たちが気になるように締めてくる
いい意味で最初から最後まで先輩に振り回されました。笑
話がわかった今もう一度見たいな〜
ニヤニヤしながら見たい
そんな作品でした
「アジカンいい」
今年111本目。
アジカンの映画主題歌が何日か前にラジオで流れたので「いい曲、もう一回聴きたい」と言う事で今作鑑賞。タイムマシーン物が好きで特に派手な物が、今作はもう少し派手さがあってもいいかなとは思いましたが良かったです。監督の作風なので落ち着いた流れもいい。
朝8:10に92分の映画はやっぱり新鮮、朝の空気も新鮮、短い映画好きです。終わり方が最高。
実写で見たいな
学生時代って何であぁも個性的な輩が集まるんでしょうね。今の学生さん達もそうなのかな?4畳半のアパートにクーラーがない部屋なんかわからないだろうなぁ☺️
もともと舞台作品だったの?
ぜひとも実写 舞台観てみたいなぁ。
脚本がよくできてるからとっても面白かった。
アニメももともとあったの?見たことなかったが非常に個性が際立っていて面白かった。
理屈っぽさと滑稽な人間模様が混ざり合う新しさの形
理屈っぽいのに筋が立っていて、滑稽なのに計算高い。それが伏線となって圧巻のクライマックスへと向かっていく。会話のくだらなさと真剣な危機感が面白く、野暮な語り口にホロリと涙を流すのであった。
『夜は短し歩けよ乙女』の組み合わせが双方の畑で帰ってくる。上田誠氏の脚本によって悪魔的融合を遂げて…。なお、私は原作も関連作も未見である。それでいて語るのをお門違いというのであれば、いくらでも言われよう。笑
内容は至ってシンプル、なはずだった。コーラによってダメになったリモコンを、たまたま有ったタイムマシンで取りに行って戻してくれば良いのだ。簡単じゃん…と思っていたら、宇宙が無くなる気がして戦慄する。良くあるタイムリープモノかもしれないが、ここまで世界を遵守しようとする人たちも大変珍しい。1つもズレてはいけない…!という葛藤と、振り回してくる周りの奴らにアタフタ。野暮で長ったるい台詞は小刻みに読まれることでテンポを加速させ、その大胆な描写たちの元で華やかに彩られる。
同時に、サマータイムマシンブルースの要素であろうものも落とし込まれ、四畳半に汗と奇跡と伏線が入り乱れる。なかなか凄いことになってから、時間を忘れて没入してしまった。だって、面白いんだもん。笑
偶然なのか必然なのか、駐輪場で抜いた鍵を置いてきた。仮にタイムマシンで戻ったとしても…。そこまで考えさせてくるとは。後味が良くてつい、ホロッと来てしまったではないか…。
舞台そのまま
サマータイムマシンブルースの初演を見ている縁で今回の映画を見に行った。3週間限定の劇場公開とのことで急いで見に行った。
ストーリーはサマータイムマシンブルースそのままだが、登場人物がそれぞれ魅力的だ。キャラが立ってる。最近四畳半神話大系を読んだのだが、実際の動く小津はイラッとさせる。作者の思う壺である。
伏線回収がいちいち素晴らしい。この回収の仕方はヨーロッパ企画の伝統でもあると思う。
原作が読みたくなった。近々読んでみようと思った。
楽しい映画体験になった。心がスッキリします。
良くも悪くも爽やかに
四畳半神話大系のような少し陰鬱でリアリティのある印象はほぼ無くなり、動きや喋り口調やアニメーションは全て爽やかになってしまった。「私」の捲し立てるグチも捻くれた描写も薄くなって良くあるアニメになってしまった気がする。内容的には面白かったけどもう少しダークな部分というか、皮肉めいた描写があっても良かったと感じた。
もりみー最高!
この夏、30年振りに京都の町を歩いた。出町座で映画を観て、下鴨神社の古本まつりを見て回って、鴨川デルタの辺りから、大文字の送り火を見学した。突然の豪雨でずぶ濡れになったけど、あの一日はこの作品を観るためのものだったんだな。
京都で(京都でなくても)、掛け替えのない自堕落な学生生活を過ごした者にとって、森見ワールドはたまらない。そこにサマータイムマシンブルースがかぶさるなんて。
タイムループものって哲学だな。
アニメシリーズ観なきゃ。
こう言った
タイムマシーン物って、何だか混乱しますよね。今、いるのが現在の人か過去の人か?ここでこうなると今後にどんな影響を及ぼすのか?等々。でも、最期のリモコンの動きのホワイトボードでの図解は良かったです。最初出てきた時、明石さん以外は癖の強すぎるキャラばっかりで拒否感がありましたが、物語が進むにつれてそれも嫌じゃ無くなりました。
昨今の新海風絵柄に飽き飽きな人におすすめ
TV版や原作を見てない初見でしたが十分楽しめました。絵柄や語り口、主人公の声などから「絶望したアリャリャギさん」を強く思わせますが、笑わせに来るギャグは使わずに楽しませてくれる映画という印象。
どうあがいても運命は変えられないが、あがかなければ運命は拓けない
「サマータイムマシン・ブルース」のくだらなくて、ドタバタしていて、しかも124年に及ぶ壮大な物語が、「四畳半神話体系」のユニークな世界観に見事にマッチしている。
「サマータイムマシン・ブルース」のストーリーを使って「四畳半神話体系」の特別編を作ったという趣きではあるが、タイムマシンをさんざん無駄遣いした挙げ句の、明石さんの「過去や未来は始めから決まっている。」という台詞が心に響く。
それは「運命」と言い換えることができるかもしれないが、「運命が決まっているから、何もせずに惰性に流されてもよい」ということでは決してないだろう。
「私」が明石さんをデートに誘うことができたように、目の前にぶら下がっているチャンスを逃さずに未来を切り拓くことも、また、運命であったということなのではないだろうか?
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