「才能は関係ない。妥協できる奴が生き残る」雨に叫べば 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
才能は関係ない。妥協できる奴が生き残る
監督と脚本は『獣道』『ミッドナイトスワン』の内田英治
劇場公開ではなくアマゾンプライムビデオ
昨年の12月ごろから配信
昨今のオリジナル動画配信となると昔のVシネマよりクオリティーが高い
それにしてもなぜ映画館で上映しなかったの?
動画配信なのになぜかDVD販売DVDレンタル
いろいろと事情があったんだろう
1988年夏
東映東京撮影所
ありがちな映画撮影の舞台裏を描くリアリティーコメディー
ヌード多め
役者たちの我儘やベテランスタッフたちのいびりになかなかやりたいことができずストレスが溜まる新人監督
ゴタゴタが続き監督を降ろされてしまう
松本まりかがこの役にハマっている
衝撃作という煽り文句だが全体的はあるあるでそれほど衝撃的ではない
だが「監督は誰でもいい」というセリフは自分としてはショッキング
そうではないだろうと
映画現場ではそれぞれの役割を〇〇部っていうのね
俳優は俳優部
カラミありの官能映画で本番やりましょうと言い出し全裸になる落ち目の大女優・須藤楓
本当にやった方がいい芝居ができるらしい
本当にやったらそれは芝居でなくドキュメンタリーだろう
嘘を本当のように表現するのが芝居じゃないのか
昔こういう女優がいたという話はよく聞く
殺人のシーンで本当に人を殺すわけじゃないんだから濡れ場で本当にSEXする必要はないと主張する女性活動家の理屈が通用しない人は女側にも存在するのだ
大山の全裸もあるが須賀健太も
若いんだしもう少しお尻に張りがあってもいい
終始眠たそうな顔をしているがはっきり起きているモトーラ
最後はなぜかミュージカル
わりと好き
よくまとまっている
特に減点になるほどの欠点は感じられないので星5
新人映画監督・林花子に松本まりか
脚本家・奥村順三に本田博太郎
映画の責任者でアメリカ帰りのファルコンビデオ企画部長・井上研二に渋川清彦
プロデューサー橘芳正に高橋和也
演出部チーフ助監督・渡辺四郎に矢柴俊博
撮影部・太田清に相島一之
撮影助手・佐藤よしえにモトーラ世理奈
照明部・三田村権蔵に菅原大吉
録音部・柳楽浩太に森下能幸
特機部・金子勇介に濱田岳
メイク部・矢嶋薫に内田慈
メイク助手・神野幸子に石川瑠華
主演女優須藤楓に大山真絵子
主演を務めるアイドル俳優・瀬川新二に須賀健太
新進俳優・樋口和人に矢本悠馬
瀬川新二マネージャー北山知子にふせえり
日本映画検定委員の河合道夫に大和田伸也