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映画レビュー
小室哲哉が主宰するオーディションに合格した恩佩は東京に行く。 恩佩はCDを一枚出しただけでその後は芽が出なかった。 東京に恩佩を訪ねた高校の同級生、正翔は恩佩が会社で掃除をしているのを見た。
動画配信で映画「君のためのタイムリープ/私を月に連れてって」を見た。
2017年製作/105分/台湾
原題:帯我去月球 Take Me to the Moon
劉以豪
宋芸樺
嚴正嵐
石知田
姚愛寗
この映画は台湾の興行収入1位を記録した大ヒット映画。
この映画で台湾の人気シンガー張雨生と張惠妹のことを初めて知った。
台湾で小室哲哉が主宰するオーディションに合格した恩佩は東京に行く。
恩佩はCDを一枚出しただけでその後は芽が出なかった。
2017年、
東京に恩佩を訪ねた高校の同級生、正翔は恩佩が会社で掃除をしているのを見た。
スターになったはずじゃなかったのか?
「コンサートのリハーサルがあるからもう帰って」と恩佩は言ったが、
正翔はその後、恩佩が街でティッシュを配っているのを目撃する。
声をかける正翔。
「見ないふりをするのが普通でしょ!」
恩佩は声を荒げる。
結局、恩佩は自殺してしまう。
恩佩以外のバンド仲間5人が久しぶりに顔を合わせたのは、
恩佩の葬式だった。
飲んだ後に恩佩のことで皆とケンカ別れした正翔は街で花売りの女性から玉蘭を買った。
玉蘭に不思議な力があったのだろうか、
自動車事故に遭った正翔は20年前の1997年にタイムスリップした。
正翔は恩佩の運命を変えようと奔走する。
この映画は台湾の人気歌手だった張雨生を意識して制作されている。
張雨生は1997年10月車を運転しての帰宅中、
自動車事故に巻き込まれて、意識を取り戻すことなく亡くなった。
正翔は劇中で、
張雨生のコンサート会場で
張雨生が10月の事故に注意するように警告している。
正翔は2人の運命を変えることができたのか?
胸が熱くなる場面がある。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
真っすぐな恋心がくすぐったい
採点3.9
すごい青春だった。
始まると舞台がいきなり新宿でびっくり。ほのぼの青春タイムリープかと思ったら、エンタメの挫折から始まるシリアスなスタート。
安室や小室など懐かしいワードのほか、リープした台湾の町でも今はなきJUN MENのショップ。
ゲーセンではKOF・将太の寿司にAVなど、日本のサブカルが溢れているのは嬉しいですね。
青春時代に想いを寄せた娘を救う為、タイムリープで奔走するSF青春作品。
その姿は観ていて応援したくなる位、真っすぐさで溢れてるんですよね。
また実際に亡くなってしまったチャン・ユーシャンを物語に絡めるなど、「ワンハリ」でも見られたIFに繋げようとするのも胸にくるものがあります。
可愛らしくて、真っすぐな恋心がくすぐったい作品でした。