「北欧版かぐや姫」LAMB ラム はさんの映画レビュー(感想・評価)
北欧版かぐや姫
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私はこの映画、結末までを、かぐや姫のようだと思った。子を授からなかった翁夫婦が、竹から産まれた姫を大層可愛がり、姫は翁に富をもたらしたが、最後は月の都に戻されてしまう。
なぜあの夫婦が、アダの受胎に選ばれたのか真意は分からないが、異形をあそこまで普通に育てたというだけの素質はあったのだろう。
北欧神話には半羊人間のサテュロスという豊穣や欲情の化身がいる。夫婦がアダを忘れるほど盛り上がるシーンや、マリアの旦那の弟との関係、欲情への愚かさと豊かさを表してるという解釈なのかなと。
大ボスが出て来たところで、しっかり種明かしをしてくれる優しい映画だなと思ったのですが、人を選びますね。不穏な空気を漂わせながら、なんだかぼんやりした映画であることは間違いないです。
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