「奪ってはならない。って話だったんだと思う。」LAMB ラム ナオさんの映画レビュー(感想・評価)
奪ってはならない。って話だったんだと思う。
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マリアの、
過去に失った子どもを求める気持ちは、
分かる気はする。
それでも、
奪っては駄目だったんだと思う。
「幸福な未来は訪れないだろう」という気配が、最初から結末まで作品全体を包んでいて、
それでもこのまどろみの中にいたい気持ちも、
分からないとは言えなくて、
自分達の子では無いアダを、奪って、
自分達のものにするために、アダの母親を殺して、
その上での生活を幸福だってことにして、
アダも
旦那も
失ったマリア。
マリアのアダの母親に向けた殺意が、作品内で、浮き上がって見える様が、すごくよかった。
我利私欲。という感じで。
ぼんやりと、事実の言及を避けて、夢の中みたいな感じにしてて、でも、それはどこから始まってるか、って言ったら、私欲なんだっていうのが、
あのシーンで、避けがたく浮き彫りになってしまってて。
禁忌。
って、多分、アレのことだな。
って弟とのやりとりを見て、思った。
多分弟は、そのモチーフだったんだろな。って。
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