「アイスランドが舞台だけど」LAMB ラム Masatoshi Matsumotoさんの映画レビュー(感想・評価)
アイスランドが舞台だけど
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ゆでガエルという例えがある。
熱いお湯だとカエルは、飛び出してしまうが
程よいお湯だとそのままで、結局、最後にはゆだってしまう。この映画を見てこの例えを思い出した。
アダ。どう見ても人間の子供と同じように扱うのはおかしい。しかし、この夫婦は幸福だという。羊の頭と人間の身体。それをペートウルがおかしいというと、否定にかかる夫婦。幼くしてなくなった娘の名前をつける。
たしかに、幸福そうに見える。見えるけれど、やはり異常なのは疑いはない事実で、結局、その異常さの大元が炸裂し悲劇的なシーンで終わる。
アイスランドという、自然の中に国があるようなそれも、僻地にある場所が舞台だが、どこかわれわれの社会にも、同じような本当は異常なんだけど、とりあえず、なんとか生きてるし、幸福と思い込んでるところがあるんじやないか?ゆでかえるで、ゆだる前に目覚めよと言ったメッセージをこめた映画という捉え方もありかな、と思った。
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