「まんがISLAND昔噺し」LAMB ラム いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
まんがISLAND昔噺し
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面白いと言ったらかなりビミョウで淡白な筋立であり、伏線もミスリードに繋がる事が多々あるのだが、もしかしたら今作品は続きモノなのかもしれない と思わせるラストである。何せオチとすればもう一回ひっくり返っても良い筈だし、その決意としての母親の嘆きのワンショットの演出だと思うのだが・・・
日本の童話でどれが近いプロットなのだろうと思ったら”かぐや姫”なんじゃないかなぁと、しかしこのプロット自体、多分世界中にある話なのだと思う。奇しくも子供を亡くしてしまった親の映画作品が続いてしまい、”母性”という強烈な力をまざまざとみせつけられ、戦慄すら覚える昨今である。
只、今作品では子供?の視点も又重要であり、自我が芽生えてくる頃に親との容姿の違いを認識し、だからこそ初めは叔父になつき(自分が生きてる場所とは違う異世界から来た)、そして、ハッキリとその容姿も似た父親らしい怪物に付いていく姿は痛々しい程、しっかり大人なのである。
夫を殺され、子供?を奪われた母親は、どう落とし前をつけるのか、追い出した義理弟をもう一度呼び出し復讐の捜索を完遂するのか、いやいや、今作品のテーマではないのだろうね。あくまで寓話なのだから…
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