「あなた方、その現実をすんなり受け入れるんですか?」LAMB ラム bionさんの映画レビュー(感想・評価)
あなた方、その現実をすんなり受け入れるんですか?
そんな疑問をスルーして物語がどんどん進んでいくから、いつの間にかアダが彼らの家族であることに疑問を感じなくなってしまう。イングヴァルが、当たり前のようにアダを弟に紹介するシーンは、吹き出しそうになるくらいシュールだったけど。
登場人物は、大人3人に半獣の子1人、牧羊犬1匹、飼い猫1匹だけ。冒頭から、ほとんどセリフなし、ナレーションなし、スクリーンからの情報は、場所がアイスランドの山岳地帯で、ポツンと一軒家で羊を飼っているということ。霧に覆われたアイスランドの風景は、何かが起こりそう。
説明セリフがないというレベルではなく、何を感じるかは観客におまかせというスタイルで、猫の表情すら何かを語っている。
インパクトあって記憶に残る。そんな作品でございました。
追記
初回から4回目までソールドアウト。あの予告編を見ると、気になりますよね。
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