「あの頃原作を読んでいた人向け」らくだい魔女 フウカと闇の魔女 ぴょんすさんの映画レビュー(感想・評価)
あの頃原作を読んでいた人向け
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原作が大好きで何度も貪るように読んでいたあの頃、叶うならばこのシーンを映像で見てみたいと思っていたシーンが詰まっていた映画でした。
この映画を1つの物語として見てしまったら確かに駆け足で何度も何度も急展開を重ね、キャラも浅く広くしか触れられず物足りなく感じてしまうかもしれないです。
それでも、あの頃何度も何度も頭の中で想像したフウカちゃんの大冒険が断片的であっても確かに画面の中に広がっていて。フウカちゃんに声が付いていて、泣いたり喜んだり大騒ぎしたりするだけで、目頭が熱くなりました。
まだ微かに残る記憶を辿りながら見て、あぁチョウチョさんやっぱり男の人の声なんだね…とにやけたり、フウカちゃんの髪が銀髪になるシーンの美しさに息をするのを忘れたり、泣いちゃうフウカちゃんを見て泣き出しちゃうカリンちゃんの優しさにこちらが泣きそうになったりして。あぁ私、あの頃らくだい魔女大好きだったなと思い出すことができました。
話は子供向けかもしれませんが、映画自体はあの頃らくだい魔女が大好きだった人向けだと思います。原作の物語は途切れてしまっていたとしても、フウカちゃんたちは魔法の世界で変わらず元気いっぱいに四季を過ごしていたんだと思わせるエンディングで不覚にも溢れてしまった涙をこらえるのに必死でした。
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