「確かにバイオハザードだけど…」バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5確かにバイオハザードだけど…

2022年9月19日
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鑑賞方法:VOD

あのホラーの金字塔『バイオハザード』を、新たな舞台で、新しいキャストとスタッフを迎えて、実写映画化したホラー作品。本家ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の『バイオハザード』ファンとしたら、ガッカリ度は大きかった。正直、これまで描かれてきた様なシーンを編集したような作品で、人物への感情移入もできなかった。

ストーリーは、アンブレラ社の拠点があったラグーンシティーが舞台。例によって、アンブレラ社がバイオ事故を起こし、街に住む人々に異変が起き、ゾンビへと変容していくという内容。その情報を、いち早く聞きつけたのが、この街の孤児院で育ったクレア。それを阻止する為に、兄のクリスが務めるラグーンシティーの警察の面々と共にゾンビ軍団に立ち向かいう。そして、街からの、決死の脱出劇を繰り広げていく。

その異変の中心となるのが、元アンブレラ社関連の洋館。その洋館でのゾンビとの戦闘は、ゲームの『バイオハザード』的な感覚で描かれていく。そして、クレアが居た孤児院。この孤児院をバイオハザードと関連付けていたのは、なかなか面白い展開だったと言える。ラストの列車シーンは、最初の『バイオハザード』へのオマージュと感じるシーンでもあった。

しかし、『バイオハザード』は、ミラ在ってのエンターテイメントなホラー作品が定着している。新しく舞台設定もキャストも工夫はしていたが、やはり物足りなさやストーリーの軽さは感じる。映画として観るよりは、自分がゲームをしている感覚で観れば、それなりに面白いのかもしれない。

bunmei21