「商売とバイオは止まらない列車」バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ 豆腐小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
商売とバイオは止まらない列車
バイオハザードである。どうもその評価が割れている作品だが、ゾンビフリークを自称するボクとしてはやはり観ざるを得なかった。
まず、低評価の方のほとんどは、たぶん観るベクトルを間違ってると思う。この映画は、プレステゲームからのインスパイアとリスペクトのメタバース的バイオハザード作品なのだ。(プロモーション的に誤解を生む部分もあるのだが…)決してプレステ1.2の内容をベースに映画化してるわけではない。プレステゲーム1.2との内容ガーとか言ってる時点でもう違っている。
まぁ前作までのシリーズも似たようなもんだったわけですし。その辺の先入観を捨てて鑑賞すれば、往年のバイオハザードあるあるを散りばめたハリウッドB級パニックホラーとしてそこそこ面白い。
とは言え、ハリウッドB級ホラー映画に良くあるプロットや設定の荒さはある。映像も良く言えばホラーの王道…なのだが悪く言えば、月並みで陳腐。ホラーにつきものの回想シーンのカットバックで現在を説明とか手法的にはもう古典的で古くさいから少々退屈なのは否めない。
ホラー特有のクリーチャービックリ登場と派手なドンパチ(だけ)を楽しめばいいので、特に映像斬新さはないのだ。その辺りの目新しさは期待しない方が良い。でも正直、女ランボー化したミラジョボビッチ無双バイオ映画のシリーズに比べれば好感は持てるぞw
そう、高齢化したミラジョボビッチの女ランボー無双のバイオはいったんに上がりになったのだ。この作品で一作目リセットなのだ。実はラストのウェスカー生き返りで「ああなるほど、また新たにバイオハザード映画のシリーズを再起動」という大人の商魂が薄く見え隠れするw まさにこの映画はそのための布石である。
『新たなバイオハザード版メタバースムービー爆誕!』
ハリウッドもカプコンもまだまだバイオハザードで稼ぐ気満々だw ああ、商売とバイオは止まらない列車だな…と腑に落ちた今回だった。