魔法使いのおじいさんのレビュー・感想・評価
全1件を表示
佐藤忠男さん一推し映画
インド亜大陸の南西端ケーララ州の民話を描いた映画。
2022年3月に91歳で亡くなった日本を代表する映画評論家であり、教育者の佐藤忠男さんが世界で一番好きな映画と言い残したインド映画が本作ということで興味を持って鑑賞しました。
森と草原に囲まれた村にやってきた奇妙な老人クマッティ、金輪のついた棒をガチャガチャと振りながらミュージカルのように歌うセリフ回し、少年たちは歌も好きだしお菓子ももらえるので大人気、とくに小学生のチンダンは彼の大ファン、「魔法使いのおじいさん」というのはクマッティのことだろうが陽気なただの爺さんにしか見えません、暑いインドのせいか半裸のばあさんの姿など気味悪さ爆発。
魔法が出てくるのは1時間も経ってから、クマッティが村を去るときに子供たちを猿、ロバ、ヤギ、牛、オランウータン、ゾウ、孔雀、馬、そしてチンダンは犬に変身させられてしまいます、何じゃこれ!おふざけが過ぎたと思ったのかクマッティは魔法を解きますがチンダンは黒犬に追いかけられその場を去っていたので犬のまま、クマッティはチンダンのことを忘れ、村を去ります。
チンダンは少女に拾われやがて家に帰ります、母親は犬が自分の息子だと気づきます。両親はチンダンを人間に戻そうと、あらゆる神に祈りを捧げ、あらゆる儀式を執り行いますが、効果はありません。1年後、村に戻ってきたクマッティの歌声を聞いたチンダンは彼を探して草原を走ります、ご想像通り魔法は解かれてめでたし、めでたしでした。
子供たちのはしゃぐ様子、歌も踊りもありインド映画らしさ満開でした。
ただ、普通のおじさんには佐藤忠男先生が褒める程の魅力は感じられませんでした、ごめんなさい。
全1件を表示
