「【”小さな坂の途中にある”ドーナツもり”に来る様々なお客さんと、店に立つきみことの遣り取りに癒される物語。心身が疲れた時には甘いものが欲しくなるのである。】」ドーナツもり NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”小さな坂の途中にある”ドーナツもり”に来る様々なお客さんと、店に立つきみことの遣り取りに癒される物語。心身が疲れた時には甘いものが欲しくなるのである。】
ー 今作は、ドラマティックな展開がある訳ではない。
”ドーナツもり”にやって来るお客さんとイラストレーターをしながら、店に立つ少しお節介なきみこや、恋人ゆうたのやり取りをホンワカした雰囲気で映し出している。-
◆感想<Caution! 内容にやや触れています。>
・疲れた時に観ると、癒される作品である。
・それは店の中で作るドーナツが美味しそうな事と(もちろん、ドーナツの穴を含む)、きみこがお客さんを観察する姿が面白いからである。
・”半分こしようか?”と男が言って、女が何故か怒ってしまうカップルが居たり。
・逆に”良いね”と仲良さげに微笑むカップルが居たり。
・何時も不機嫌にオールドファッションを一個だけ買う女性。
カメラマンのゆうたはコッソリと、”あの人は旦那さんが死んだんだ・・。”と教えて上げる。
きみこはその話を聞き、女性が店に来た時に”ドーナツの穴も食べて”と渡すのである。
その女性はオールドファッションを半分こにして、きみこがくれたドーナツの穴と一緒にお墓にお供えして、亡き旦那さんに”幾ら食べても太らないから、良いね”と言って穏やかに微笑むのである。
<今作は、人間を優しき視点で描いた、優しいトーンの映画である。
私はこういう映画が好きである。>
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