「市原隼人さんの振り切ったハジケっぷりが笑える。2回目でも笑える名作。」劇場版 おいしい給食 卒業 風の又三郎さんの映画レビュー(感想・評価)
市原隼人さんの振り切ったハジケっぷりが笑える。2回目でも笑える名作。
予告編で市原隼人さんがハジケてたので面白そうだと思って鑑賞。期待以上に面白かった。
上映館がやや少なくて残念 。 テレビ・PART1は見ていない。
「給食を食べたいから先生になった」 という本音は隠し、教師としての体面は保つ。だから、普段は給食に興味はないような素振りだが、給食のときのハシャギっぷりがスサまじい。
その落差がおかしい。給食の時間が来て嬉しくてしょうがない手振りダンスが笑える。
給食のときの市原隼人のモノローグもおもしろい。まるで食通が高級料理にうんちくを傾けるように、給食のオカズの素晴らしさを語っていく。 カレー・ハンバーグ・ナポリタン・玉子スープ・デザートの話についつい頷いてしまう。
何よりもおかしいのが生徒の神野くんとの食べ方対決だ。神野くんの方が市原隼人より一枚上手で、市原隼人がいつも 「しまった、その手があったか。当然気付くべきだった」 とアタマをかかえるのだ。
2人はライバルだが、おいしい給食のためには生徒・教師の枠を超えて戦う戦友だ。
食育の名のもとに給食改革が実施され、給食が美味しくなくなり食べ残しも増える。給食イノチの2人にはユユシキことだ。かつて給食廃止に反対した市原隼人への教育長のイヤガラセなのだが、2人は会議に乗り込み抗議する。
唯一シリアスな展開だが、映画の中ではあまり広がらず解決もせず、ウヤムヤのまま卒業の日が来た感じだ。無くてもよかった。
ウイスキーbonbonと奈良漬けで二日酔いになり、ラブロマンスの話にもなるが、描ききれずに早足になってしまった。さすがに時間が足らない。
結局、市原隼人が札幌 ( 函館?)へ転勤になるが、もう転勤先の給食のイカ飯しの情報を仕入れている。まさに 「 給食好き 」 の面目躍如だ。
PART3が見たい。
【5/31(火)・再鑑賞】
2回目でも笑えるオモシロさは名作の証拠だ。何度聞いても笑える落語と同じ。今、市原隼人がNHドラマ『正直不動産』で真面目な役をやってるが、つい笑ってしまう。
2022/5/25(水) ☀️ 日の出 イオン
. 5/31(火) ☂️→☁️ 日の出 イオン