劇場公開日 2022年1月7日

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「ドタバタ劇にげんなりしてからの、怒涛の号泣必至の展開にやられる」こんにちは、私のお母さん ちゃっぴーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ドタバタ劇にげんなりしてからの、怒涛の号泣必至の展開にやられる

2022年1月17日
iPhoneアプリから投稿

前半は乗れないギャグの連発に食傷気味になる。1981年の設定だから、わざとギャグも古くしたのか?それとも今の中国の人にはこのままウケるのだろうか…。
あの頃まだ中国はモロクロTVだったんだとか、市中の風景とか、若い頃のお母さんとそのライバルの女優さんが綺麗だな、なんてことで気を紛らわせて観る。

雑なタイムスリップの仕方で、格別目新しくないストーリーだなと匙を投げそうになったところで…。
主人公のひたすらお母さんを喜ばせたい、幸せになって欲しいという溢れる思いに満ちた行動に、段々と涙腺が刺激される。日本人より中国や韓国の人の方が、親や家族への愛情って本当に強いんだよねーと改めて感じる。結局子供っていくつになっても、親に褒めてほしくて頑張るっていうし。でもまだ格別感はなく、ただ良い話という感じで中盤も過ぎていく。

で、ラストに向けて予想していなかった種明かししてからのテンポの良さと、涙が流れる速度がリンクして鼻水をススる。
やっぱり親の愛情は子供のそれを上回るのよねーと、亡くなった母と先日出産した娘を思って、嗚咽しそうになり踏みとどまる。

監督の溢れんばかりのお母さん愛に満ちた今作が、世界中で記録的な興行成績を上げていることに、ホッとする。戦争や様々な事件がありながらも、人間は本来お互いに愛情で繋がっている存在なのだと安堵させてもらった。

ちゃっぴー