劇場公開日 2022年1月7日

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「中盤以降面白くなりました」こんにちは、私のお母さん ハルヒマンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5中盤以降面白くなりました

2022年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

前半は、タイムスリップした時代の背景を描くことに時間を費やしているように思いました。したがって笑える場面も少なく、どうなることかと思いましたが、若き日の母や親せきあるいはその周辺の人々との絡みが大変面白く、笑いと涙に満ち溢れた作品となりました。
1981年は日本では高度経済成長を終え、工業製品にあふれた時代になっていたと思いますが、中国ではまだまだ物のない時代であったろうし、文革の名残もあったのでしょう。そんな状況から経済成長したのは国策であり、都市と農村、党員と非党員等の格差を含んだ成長であったわけですが、支えたのは間違いなく一般大衆、勤労者であったのです。そういう人々へのねぎらいの映画であるという解釈もできそうです。
近くで笑い声が多く聞かれましたが、どうも中国人の方か中国語が分かる方だったと思います。日本人だと、動作や表情で理解できる部分は別として、言葉で笑ったりする部分は字幕を読んでからになりますから反応が遅れますが、ダイレクトな笑いが聞こえたのは原語で理解しているからでしょう。

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ハルヒマン