「時は刻々(tick,tick...)と進むが、その時(BOOM)はやってくる。」tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン! 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
時は刻々(tick,tick...)と進むが、その時(BOOM)はやってくる。
Netflix配信開始前の劇場公開作品に間違いなし、と思って事前情報ほとんど入れずに鑑賞。
ミュージカル「レント」の作曲家で夭逝したジョナサン・ラーソンが、30歳を目前にした1990年の脚光を浴びるきっかけとなるミュージカルのワークショップ(試聴会)開催までを中心に、ラーソンの楽曲にのせて描く。
ラーソンを演じたアンドリュー・ガーフィールドが上映時間ほとんど二時間を歌い演じている。
ラーソン自身の楽曲も良いのはもちろんなのだが、歌唱力・表現力が素晴らしい。俳優ってすごいな。
ラーソンを支える恋人や幼少の頃からの友人、周囲の人々もみんないい顔をしている。
1990年当時、ラーソンと同じく30歳になる前の私は、米国西海岸で過ごしていた。H I Vへの感染は死を意味していた。幸い身近に亡くなった者はいなかったが、エイズは今よりずっと恐ろしい病気だった。
ラーソンも友人を何人も失っている。
マイケルが感染に気づいてからの熱唱には胸を打たれた。
予備知識なしで観てしまったが、ラーソンのことをもっと識っておれば(ブロードウェイで12年間のロングランヒットとなりミュージカルの概念を変えたとも言われる傑作「レント」を世に出したラーソンであるが、その初演を見ることなく急性動脈瘤破裂で他界したとエンディングの字幕で紹介されていた)、より感動したと思う。
「レント」の映画化作品を観ていなかったことが悔やまれる。
時は刻々と進むが、その時(才能が開花するか、脚光を浴びるか、愛する人と結ばれるか、失うか、死の宣告を受けるか、突然の死を迎えるか等々)はいつか必ずBOOMやってくる。
一刻一刻を無駄にせず大切に生きなければならない。
今晩は
私が観たイオンシネマ岡崎では、前作も含めて一週間前に素っ気ないフライヤーが置かれているだけでした。
けれども、地域的に上映してくれる映画館がある場合には、出来るだけ、劇場で観る様にしています。では。
今晩は。
”Netflix配信開始前の劇場公開作品に間違いなし”
全く、同感です。
只、今作昨晩のレイトショーで観たのですが、200席の劇場でお客さん、たった3人・・。
このままでは、”イオンシネマの先行上映が無くなってしまうよ‥”と心配してしまいました。では。もっと、宣伝しないのかなあ・・。