「犯罪者っぽいベテラン刑事とごく普通の青年にしか見えない天才犯罪者」シルクロード.com 史上最大の闇サイト カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
犯罪者っぽいベテラン刑事とごく普通の青年にしか見えない天才犯罪者
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アナログのベテラン刑事が昔ながらの捜査方法で犯人を捕まえる話かと勝手に思っていたが、自分自身でもネットやチャットを駆使し、時にはサイバー犯罪課が得た情報をも利用しながら犯人と接触を図るという内容だったので若干拍子抜けした。
刑事は子供のために犯人を利用し娘の学費を手に入れるが、自分が奨学金の審査面談を忘れた事が原因であり、全く同情の余地は感じない。
また、最終的に娘は学校に入学したようだが、実際にその金を使ったかどうかを奥さんは少し濁したように見え複雑な気持ち残す。
犯人の青年は子供の頃からそれなりに様々な能力 (ルービックキューブとか)があった天才肌だが、執着がなくあっさりとした性格の持ち主で父親にもその辺りを事あるごとに窘められ、本人も自覚がある事からも完全犯罪にのめり込んで行く。
ベテラン刑事は典型的な悪人顔で最後には金欲しさに罪を犯し、サイバー犯は普通の青年で金というよりは絶対に足が付かない方法を完成させ世界を変えたいだけという面白い構図だが、事実だけに劇中で起こるイベント一つ一つの抑揚がさほど大袈裟なものではなく終始盛り上がらないままだったのは残念であった。
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