ザ・トリップのレビュー・感想・評価
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コメディ全振りかと思いきや、血みどろの殴り合いが多くてグロさ強め
コメディ全振りかと思いきや、血みどろの殴り合いが多くてグロさ強めで好みの作品。ラーシュが男2人にレイプされそうになるのが1番きつかった。
非力なラーシュ&リサ夫妻が弱すぎず強すぎず、囚人たちとギリギリの闘いを繰り広げるのが良かった。ただ、ラーシュもリサも一般人にしてはボコボコにされてピンピンしてるのはタフすぎて笑った。
例えばラーシュとリサどっちかが元軍人とか強い設定だったら、あっさり囚人を撃退してつまらなかったと思う。(まさに最後の劇中劇みたいなアクション映画になってそう)
北の国から ー人類は不謹慎がお好きー
北欧、家具やジーンズなどで知られるオシャレな大地。
しかし北欧映画はオシャレなイメージとは程遠い。
残酷さが笑いとして受け入れられる。
ハリウッド映画では人は簡単に死ぬ。
日本映画だとうめきながら死ぬ。
僕が好きな北欧映画では人は簡単に死なない。
死んでほしい奴は死なないし、もう楽にしてあげたい奴も死なない。
人類は不謹慎がお好き
昼ドラはこじれた人間関係を楽しむ番組。道徳も倫理もあったもんじゃない。
でも一部で人気らしい。ノルウェーでもそうみたい。
ネットでも嘘くさい話が出回ってそれを好む人もいる。
ネットもテレビも人の醜聞を書く。ウケるから。
冒頭の昼ドラは「これから不謹慎するよ」って合図にも思える。
実際、夫婦喧嘩も醜いし、生命保険のやり取りも醜い。
でもホントの恐怖がやってくる。脱獄した殺人犯っていう不道徳の塊がやってくる。邪悪さが加速していく。
原題は「i onde dager」翻訳すると「邪悪な日々で」になる。
コテージまでの嫌味な言い争いがかわいく思えるくらい事態は醜悪になっていく。
でもなかなか死なない。
この映画の凄いところは「普通ここで死ぬよね」で終わらない。
殴られて気絶したらもう立ち上がらないとかそんなことはない。死ぬまで殺そうとしてくる。
殴られ、刺され、撃たれてもすぐには死なない。最後まで抵抗する。
みんな必死だ。なんでそんなに必死なんだろう?
もちろん生きたいからだけど何より幸せになりたいんじゃないだろうか?
今よりいい生活を誰も送りたい。だから悪いこともする。
みんな必死なら誰が勝つのか?
続きはnoteで書いてます。
リンクプロフィールか「mattoz note」とかで検索。
言うまでもなく無料公開。
途中までは良かった
スプラッターコメディというジャンルがあるかどうかはわからないけど、そんな感じの作品。
途中までは、血が出ようが肉が飛び散ろうが、結構笑えた。
脱獄トリオの会話も、屋根裏の悲劇(笑)も。
これは当たりかな〜?と思っていた矢先、え〜っ!となり、そこからちょっと引いてしまったのよね。
そう、お父さんが登場してから。
施設から駆けつけたお父さんを気遣うわけでもない息子と嫁。
ま、何かいろいろあったんだろうけど。
まだ死んでないのに、置いて逃げるのか?と思ってなぜかスッと冷めてしまった。
そこから星がどんどん減ってしまった。
本音を言えばあのお父さんがやっつけてくれるのかと期待した。
今の若者は戦争を体験した方がいい、と自信満々だったし。
意外とあっさり刺されるので拍子抜け。
普段はなかなか観ない北欧の作品。
途中までは結構面白かったので、残念だったな。
ずいぶん久しぶりに見たスラップスティック映画
変わった映画だなと思いながら見ていたら、そのうち「ああ、スラップスティックって、こんな映画だったよな」と納得した。
いろんなキャラクターが入り乱れて組んず解れつドタバタ争い合う、チャップリンやキートンのドタバタ喜劇。あの伝統を継承した映画がこれだろう。
完全に破綻した夫婦が互いに殺して保険金を騙し取ろうと思いながら、山地の別荘に出かけ、そこで銃やハンマーで殺し合いを繰り広げているところに、凶悪な脱獄囚3人組が加わって、今度は2対3で騙し合いとバトルを繰り広げ、一人また一人死んでいく…といった、まさにドタバタ喜劇が展開される。そこに旦那が奥さん殺しの助っ人に頼んだ頭の弱い甥とか、足は衰えているが凄いガッツの持ち主である旦那の老父まで参戦してきて、ドタバタにさらなる燃料を投下する。
初めは人が簡単に死んでいくので、「おいおい、これって許されるのか」と自問自答しているのだが、いかんせん殺すまでの展開や殺し方が面白い。しかもキャラクターもすべてデフォルメされたカリカチュアなので、そのうち「こいつはこうやって殺せ」とか考えている自分に気付くのであるw
面白さに加え、ずいぶん久しぶりにドタバタ喜劇を見たな…という懐かしさも搔き立てられる一編。
ノオミ・ラパスは相変わらず芸達者だが、それより本作では間抜け顔の旦那を演じるアクセル・ヘニーが秀逸でした。
『期待違反理論』ですね。 浮気は浮気だし、殺人は殺人。 ナチスはナ...
『期待違反理論』ですね。
浮気は浮気だし、殺人は殺人。
ナチスはナチスだ。
こんな間抜けな脱走犯もいない。
だから、理屈抜きで見なければ駄目だ。
これだけ、ハチャメチャなスプラッター寧ろ小気味いい。
最後は手を放して欲しかったなぁ。
殺意を持ち合う夫婦
なかなかすごいことになってるよこの作品。お互いに殺す計画を持った夫婦が、山小屋に旅行に出掛けてまずは1ラウンド。痛み分けの拮抗状態のところに闖入者が現れて、そこからは、ブラックコメディーあり、バイオレンスあり、スプラッターありの笑っていいのか、ハラハラした方がいいのか超面白い展開が続く。
妻役のノオミ・ラパス、どこかで見たことがあると思ったら、『ストックホルムケース』の人質役だった。
未体験ゾーンの映画たちで上映されたら、1、2位争う面白さだと思う。
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