マニアック・ドライバーのレビュー・感想・評価
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昭和の高級車プレジデント・ソブリン
今どき、こんなタクシーあるんかな?人を殺して自分も死ぬ狂気にかられたフジナガはやがてターゲットとして相応しい女を見つけ、ストーキングするようになった。という話。自宅でナイフを振り回しイメージトレーニングする姿はまるで『タクシードライバー』(1976)のよう。
不気味な黒のフルフェイスヘルメットを被っている姿は異様だし、狂気を表現するための色鮮やかな照明が上手い。また、全体的にはチープではあるが、撮影方法がPOVぽかったりして斬新な映像もあった。タクドラやってるため、「何で高速走ってんだよ!」オヤジにボコボコにされるシーンは共感したりもした。そしていざ兇行へと向かうため亡き妻に似た女の部屋に忍び込むが・・・
全ては狂気と妄想、虚言と悪事。まぁ面白くはあるけど、タクシー運転手がみんな客を妄想の相手として見ていると思われちゃかなわない。う~む、困った。
漂う昭和臭
漂う昭和臭に懐かしさと興奮を覚えた。
まず、ポスターからして昔の大蔵映画風レトロ調で、おっ!!と思わせ、本編のエログロストーリーには、昔はこんな映画が、そこかしこにあったなあ・・・と思いながら観ました。
SDGsのなかった昭和のあの尖った感覚を肌で感じる映画
あると思います。
主人公の妄想にはシンパシーしかなかった
これは「KARATE KILL/カラテ・キル」「女体銃 ガン・ウーマン/GUN WOMAN」の光武蔵人(みつたけくらんど)監督の新作。
妻を殺され絶望し「最高の生贄に相応しい女を殺して自分も死ぬ」というタクシー運転手。なんかおかしいと思いながら観ていたら、やっぱりおかしかった。
彼は「地獄の殺人運転手」ではなかった。
自分と同じただのエロくそ変態妄想野郎だった。
もうシンパシーしかなかった‼︎
そして古川いおりさん、佐山愛さん、卯水咲流さん、きみと歩実さんという最強の女優陣。最高じゃないですか。
ありがとう!ってならんでしょ
愛する者を奪われたことで復讐と弔いの為の生け贄という名目で、道連れとする女性を探すタクシードライバーの話。
ちょっと安っぽさは否めないながら、エロスとサイコを感じさせるプロローグに期待値が高まったけど、本編が始まったら、あれ!?失笑系コメディ???
そこからコミカルさは殆どなくなったけど、今度はそういう趣向の方むけか、拗らせ妄想系かと思わせる長い妄想や回想が頻繁に入るし、予告編で気になっていた90年代前半ぐらいのジャーマンや北欧系メタルを思い起こさせる様なBGMも途中から消えていき…半分も行かないうちに、これってもしかして?となっちゃうし、いや~ダルいっす、キツいっす。
最後はまた何とかコミカルに振って盛り上げてくれたし皮肉も判るんだけど、コメディとしてもスリラーとしても物足りなさ過ぎた。
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