劇場公開日 2023年3月10日

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「どうなんだろう。今は。」オマージュ talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0どうなんだろう。今は。

2024年2月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
「ホン監督はなぜ娘のことを内緒に?」
「娘がいると知れたら監督の話は来なかったかも。私は昔、映画会社の代表に言われた。映画より家事に専念しろと。」
「ひどいですね。ぶん殴ればよかったのに。」

失われたフィルムの復元に賭けるうちに、自分自身を、いわば取り戻していくジワン監督の姿が、とてもとても、とても素敵な一本でした。評論子には。

今ではどうということはない「あること」を女性がしていたというだけで、検閲ではカットの対象になっていたということですよね。
(ちなみに、評論子が住む都道府県では、女性が「このこと」をしている割合が、全国的にもトップクラスのようではありますけれども。)

また、この映画のヒロインが判事(裁判官)という設定も、この作中の映画が製作されたという時点では、時代の最先端という設定の斬新な、先取的な作品だったのかも知れません(それだけに、余計に厳しい検閲を受けた?)
少なくとも、当時は女性がふつうに就く職業ではなかったと推察します。評論子は。

「女性の地位向上」が言われる昨今ですし、評論子の職場でも「女性が管理職員に占める割合が◯◯%になった」などと喧伝されてはいるのですけれども。
果たして、令和の今の実相は、どうなのでしょうか。本当のところは。

いずれ、秀作としての評価に値する一本だったと思います。評論子は。

<映画のことば>
あなたは、生き残りなさい。

(追記)
まったくの余談ですが…。
ジワン監督の最新作『幽霊人間』は、タイトルからして、まず売れそうにないなぁ、と思ったのは、おそらく、評論子だけではなかったかと思います。(笑)

talkie