「その手はくわなの焼き蛤。 のはずが。」モスル あるSWAT部隊の戦い bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
その手はくわなの焼き蛤。 のはずが。
AK-47にEOTECHのホロサイトを取り付けている隊長のジャーセム。AKは言わずと知れたミハイル・カラシニコフが設計した自動小銃で、共産主義・社会主義国の標準兵装。光学機器メーカーEOTECHの本社はアメリカ・ミシガン州。この東西取り交ぜのアサルトライフルが、イラクの現状を物語っています。
AK-47やAKSで襲い掛かるISに、GLOCK-17で応戦していたカーワは、危機を救ってくれたSWATに吸収されるように合流。目的を知らされないミッションに参加し、ISとの戦闘に巻き込まれて行く。
ルッソ兄弟の前作「21ブリッジ」が、結構なところヤッツケ仕事に見えてしまって。雑だよなぁ、と感じてしまった一番の理由は「今時のNYで、こんだけ派手に撃ち合うなんて」、と言う「現実離れした展開」。
その点ですよ。
モスルでIS相手なら、どんだけ撃ち合ってもOK!的なトコロはある訳で。あとアレッポとか。ただただ撃ち合い、人がバタバタと死んで行く合間に人間ドラマ。最後に明かされる秘密(今回はミッションの目的)に、「ジーン」とか「ガーン」とか来させて、お終い。
もう、その手には乗らんぞ!
って言いたいところだけど。
乗っちゃう自分は、ただのアホですか?
ISは性奴隷にした女性(2番目以降の妻)を自宅とは別家屋に住まわせることがあると言う。ワリードの妻子を解放したSWATは、狙撃銃ドラグノフを抱えるアミールの息子を救うべく、次の目的地に向かう。男の子の行先と言えば、間違いなくISの拠点。少年兵にするべくしごかれているか、自爆テロ要員として教育されているか。次のミッションは更に厳しいモノになるであろよ。って事で。
イラン人少佐(恐らくゴドス部隊と言う設定)は、イラク軍の倉庫からアメリカの支援物資をくすね、双方に売りつける事をビジネスにしていると思われ。自身はM4A1カービンを抱え、仲間はアサルトライフル Beretta-SCPや、ショットガン Franchi PA8を持っている。これもスケールは違えどもリアルな気がするんですが、イラン的には「ありえねーだろ!」とクレームが付くことは必至です。あんな戦闘地区ど真ん中に「少佐」は居ないよね、多分だけどw
今晩は
ホント、bloodさんのレビューを拝読すると、自分のミリタリー系の知識のなさに愕然とします。
”AK-47にEOTECHのホロサイトを取り付けている隊長のジャーセム”
いやあ、普通書けませんよ、この言葉。
今作を見ている時もそうでしたが、(あと、「1941・・モスクワ攻防戦80年目の真実」”)脳内で、bloodさんだったら、一発で武装機器や戦いの背景を知りながら”(フムフム。マア、良く出来ているではないか・・)などとゆったりとくつろぎながら鑑賞されているのだろうなあ・・、と思いながら観てました。
私が対抗出来るのは、80-00年代のブリティッシュ・ロック&山岳系知識と少しの文学知識位です・・。
私は相当な負けず嫌いですが、ミリタリー系の詳細部分はお手上げです・・。(分かるのはRPGくらい・・。)
これからも、戦争映画の詳細なレビューをお願いしたいです、では。