「【ISISに家族、故郷を奪われたイラク第二の都市、モスルのSWAT部隊が、軍の命令に背いてでも行った尊崇な”任務”。市街戦の臨場感溢れる映像にも引き込まれます。】」モスル あるSWAT部隊の戦い NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【ISISに家族、故郷を奪われたイラク第二の都市、モスルのSWAT部隊が、軍の命令に背いてでも行った尊崇な”任務”。市街戦の臨場感溢れる映像にも引き込まれます。】
ー イラク第二の都市、モスルがISISに占領されたのは、2014年。アメリカの空爆の影響もあり、劇中のモスル市街の荒廃ぶりが凄い。崩れ去った瓦礫と化したビル。道には見えない通りの脇には炎を上げる車の数々。
脱出しようとする市民をISISのスナイパーの銃弾が、無慈悲に襲う。
そんな中、元刑事のジャーセム少佐(スヘール・ダバーシ)率いる地元部隊SWATは、ある”任務”を遂行するために、ハンヴィー(汎用四輪軍用車両)に乗って、”目的地”に向かって行く。
途中、ISISと銃撃戦を行っていた若き警官カーワ(アダム・ベッサ)は、彼らに助けられ、”ISISに家族を殺された“カーワは彼らと同行することに・・。
◆感想
・モスルの徹底的に破壊された街中を命懸けで進む、地元部隊SWAT。だが、彼らの”任務”は新兵カーワには、ナカナカ告げられない。
- ”捕まったら、軍法会議モノだ”と言うジャーセム少佐の言葉。一人、又一人ISISに仲間を斃されながらも、彼らの前進する姿勢はブレない。
見ている側は、彼らの”任務”とは何なのか・・、という点に引き込まれていく。
因みに、この作品では地元部隊SWAT隊員たちは、ISISを、”ダーイッシュ”と呼ぶ。"不和を生み出す者"という、蔑称である。-
・カーワの成長ぶり。
序盤、一緒にISISと銃撃戦をしていた相棒が、自分達を裏切り、ISISにRPGを撃ち込まれ志半ばで一緒に亡くなった一緒にスマホで音楽を聴いていた仲間の死の後から、彼の顔付が変わる。
- 彼の元相棒がなぜ裏切ったかが、良く分からなかったが、カーワは、元相棒の頭を葛窪って殺害する。その姿を見た、ジャーセム少佐が、初めて彼に話した事。
”俺たちは、ISISは元より、街を空爆する米軍も信じていない。”
実際にアメリカ軍の空爆で多くの罪なき人々が亡くなっている事は、「アイ・イン・ザ・スカイ」で描かれているし、つい先日も誤爆の事実を一部の米軍幹部が隠蔽していた事が、明らかになったばかりである。ー
・そんな中、隊長であるジャーセム少佐が、仕掛け爆弾で死亡し・・。部隊は、たった6名に。それでも、カーワたちは前に進む。
<そして、彼らの”任務”が明らかになった時の感動は大きい。
彼らにとっての”任務”とは、一番大切な家族、子供をISISから取り戻すことであったのだ。
”子供たちが成長し、いつか必ずこの街を再建してくれる。”と言う言葉が、心に響いた作品である。>
NOBUさんへ
いつもコメントありがとうございます!
ミュージカル部ミリヲタのbloodです。今日は、ハンバーガー・ヒルでミリヲタ活動して来ました。明日からはスタン・ハンセンです!