ハウス・オブ・グッチのレビュー・感想・評価
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リドリースコットの映像美
いかにもリドリー・スコットらしい映像美が際だった作品で159分という長尺を感じさせないおもしろさだった。圧巻はレディー・ガガの絶対的な存在感‼️彼女の映画ははじめて観たけどそんじゃそこらの女優じゃとても太刀打ちできないオーラがある。彼女は歌でも成功しているし生まれながらのエンターテイナーかもしれない。さらに今回もスコット組の技術が素晴らしかった。特にカメラ。いつもながらのスタイリッシュな映像美にワクワクしっぱなしだ。思い返すとリドリー・スコットの映画は今作のような灰色がかったクリアーな画が特徴的で、Netflixをはじめとした配信映画とはまったく異なった映像体験ができる。プラス、俳優さんや資金面でもすべてにおいて贅沢な仕上がりとなっていて近年ではめずらしいくらいゴージャスな映画だ。グッチという名家の壮大な家族の揉め事をここまで魅せたリドリーの手腕はさすが❗️それにしてもリドリーは弟のトニーとは違って「素朴な人間」から一歩ひいた客観的な映画を撮る。それは冷たくもあるけど麻薬のような魔力が織り混ざっている。
日本語が出てきてびっくり!
実話なんだよな…
佇まいで魅せるエドガー・ライトが最高だった。頭脳明晰なのか何も考えていないのか、彼のつけているメガネと表情がその判断を確定させてくれない。
オープニングカットとエンディングに近いカットが自転車を使っているという演出、ラストシーンのセリフも面白い。
婚姻関係を結ぶということの面白さと恐ろしさを描いていた。特に血筋が流れていないいわゆるよそ者も、婚姻関係一つでその血が流れるという…僕は恐ろしさのほうが勝ったかな。
とはいえ169分は少し長かったし、前半のテンポの良さが中盤やや冗長になってしまったと感じたのは、期待値を上げすぎただけなのかもしれない。十分面白かったです。
イオンで買った服ばかりで臨んだ映画鑑賞でした(汗)
アルパチーノ、ジェレミーアイアンズと名優に会えて嬉しい。しかし、ジ...
歴史的事実なので、、。
長すぎる……
素晴らしい出演者たち
ストーリーの強さが◎
主演のレディ・ガガのキャラと目力が強く
上昇心の塊を演じたと思えば
情けない女の情念も醜く演じている
アダム・ドライバーの優男ぶり
走る姿を物凄くダサい感じで演じる
冷徹な場面では
高身長だけに威圧感がある
どちらの名演も素晴らしい
アル・パチーノを始めとする
脇を固める俳優陣の演技も素晴らしい
特に中年の私には、
パオラの華奢で落ち着いた美しさと
少しくたびれた感じが
とても良い
ガツガツした嫁さんからの
反動なら
あんな感じ女性にフラッとしてしまうのも頷ける
イタリアやニュー・ヨークのハイソ暮らしの構図も素晴らしい
田舎では庭園やプール付き
都会ではペントハウス
これら、マルっと
パッケージにした
リドリー・スコットは
やはり巨匠だが
2.5時間超の作品を
長いとも感じず
最後まで見せてくれたのは
事実を基としたストーリーの強さに他ならないと思う
今話題の、高貴なお家の騒動をちらりと思い出しました
栄枯盛衰…物も人も、始まりがあって終わりがある。
商売は3代目で潰れる、愛にも限りがある、ってホントなんだなって改めて思った。
トラック野郎に囲まれて父の家業を手伝う、気の強い野心家の若い女性。男選びも積極的にグイグイと攻めて手に入れる。なんてったって、相手はGUCCIの御曹司。けれど、一旦は彼がGUCCI家を捨てて自分を選んでくれたあの瞬間は、女性として本物の幸せを感じたはずだ。
それから夫となった彼がGUCCI家に戻ると、妻の彼女の野心はムクムクと再生されていく。権力を握った彼女は、家族関係や会社経営のトラブルさえ嬉々として対峙して自分の地位を固めていく。一方、気弱で家業が嫌いだった夫が、次第にGUCCIの当主としての自覚とプライドに目覚め、自分を差し置いて経営者のように振る舞う妻を疎ましく思う。そしてお決まりの不倫や離婚問題になり、最悪の結末を迎える。
その間も父やその兄や従兄弟、秘書やらが権力争いをこれでもかと嫌らしい手口で繰り広げる。
当時お家騒動があったのはうっすら覚えているが、これほどまでとは。まるで昼メロ。GUCCIのファションも楽しめるし、女性受けする映画かも。
【”グッチ・オブ・グラス・・” 一流ファッションブランド同族一族の栄枯盛衰を、豪華過ぎるキャスト、衣装、意匠で華麗に描いた作品。レディー・ガガの演技及び存在感が、圧巻である作品でもある。】
ー 1995年3月27日 イタリア・ミラノで起きた一流ファッションブランド、グッチの経営者だったマウリツィオ・グッチ(今作では、アダム・ドライバーが演じている)の暗殺事件は、何となく記憶にあった。
今作は、その運命の日から始まり、終わる。見事な構成である。-
◆感想
・マウリツィオ・グッチと恋に落ち、妻になったパトリツィアを演じたレディー・ガガの演技及び存在感が、圧巻である。
- パーティでの出会いから”狙った獲物は逃がさない”図書館での再会シーン。
そして、保守的で気難しい、父ロドルフォ(ジェレミー・アイアンズ!)との確執に乗じて、マウリツィオの伯父アルド(アル・パチーノ!)の庇護を取り付け、一気に結婚に持って行く、パトリツィアのど根性。
最初は、純粋な愛だったのであろうが、グッチ家の内情を知るうちに、彼女の中に自然に芽生えたモノ・・。ー
・パトリツィアだけでなく、グッチ家のアルドやその息子パオロ(ジャレッド・レト!)の、醸し出すエゴ剥き出しのパワーも、演者として凄い。
- 当たり前である。名優をどれだけ起用するんだ(出来るんだ)!リドリー・スコット監督!-
・マウリツィオが、脱税により一年収監され、パオロも当てにならない中、一度は父と決裂したマウリツィオ・グッチがパトリツィアの介在もあり、和解し、社業を大胆に路線変更して行く姿。
だが、マウリツィオ・グッチの心は、昔のガールフレンドに傾いて行って・・。
- この、マウリツィオ・グッチの心の変遷をもう少し丁寧に描いて欲しかったなあ・・。
社業の路線変更の際に、トム・フォードが重要な役割を果たしていた事は知らなかったよ。-
・パトリツィアが、心の寂しさを埋めるために、徐々に依存していく怪しげな占い師ピーナ(サルマ・ハエック)との関係性は、分かる気がするなあ。
- そして、二人で企ててしまった恐ろしき事・・。-
<同族で形成されていたファッションブランド名門企業が、経営者暗殺に至る内紛を、様々な駆け引き、骨肉の争いを通して、“華麗”に描いた作品。
エンドで流れる”現在のグッチの構成”を語るシニカルな言葉。
グッチ一族が、緩やかに崩壊していく姿を、当時のカルチャーの変遷を交えて描いた作品。
”天は二物を与える”を地で行くレディー・ガガの熱演、圧倒的な存在感が印象的な作品でもある。>
結婚するには、環境が違いすぎるよね。。
華麗なる一族の栄枯盛衰
屈身ついでにレディー・ガガ
本作はレディー・ガガ演じる悪女パトリツィアが自身の「屈身」・・・いや「屈折」とともに
わが身もろとも華麗なるグッチ一族を崩壊させた「3代目グッチ社長暗殺事件」から着想を得たという血なまぐさい同族間の経営権争いと夫婦の愛憎劇である。
パトリツィア演じるレディー・ガガの妖艶さとうさん臭さは絶妙で、
持ち前の野心が仇となり(劇中のセリフにも出てくるが)グッチ家というケーキに群がるアリ、いやシロアリのごとく、権謀術数・人心掌握でグッチ家を崩壊させ、一方で嫉妬に狂い夫を殺害させる狂気の悪女を演じている。
そして、そのシロアリを家に招き入れ、誑かされ、彼女によってダークサイドに墜ち、結局自身すら喰われてしまった3代目グッチ社長・マウリツィオをアダム・ドライバーが演じている。
また、グッチ一族も曲者ぞろい。
マウリツィオの叔父にあたる2代目社長・アルドをアル・パチーノが
その息子のパオロをジャレット・レトがそれぞれ怪演。
アルドは経営の才には長けているが、品性も経営者としての矜持もとてもまともとは言えない拝金主義の意地汚い狸おやじ。
そのバカ息子はグッチファミリーの面を汚さんばかりの美的センスの無さとおつむの弱い短絡的な困ったちゃんである。
唯一まともだったのはマウリツィオの父・ロドルフォ。
多少昔気質でお高くとまっているところはあるが、ブランドの伝統に誇りをもち芸術に対しても、人物に対しても確かな「審美眼」を持つ数少ない良識ある登場人物のひとりだ。
彼は息子が連れてきたパトリツィアの「危険性」をいち早く察知しており、自身が死の間際息子に語る「グッチを頼んだぞ」というセリフは今思えばとても切なく感じる。
彼こそがグッチ家の防虫剤だったかもしれない。
さらにグッチ家の「執事」やパトリツィアの心の拠り所となる「占い師」、マウリツィオの「浮気相手」の存在がこの悲劇にアクセントを加えてくれる。
「どんな資産家でも3代で財産がなくなる。」という言葉がある。
皮肉にもこの物語はその言葉を象徴した物語であるともいえよう。
「GUCCI」というブランドは残ったが創業者一族の血統は経済界という表舞台から完全に抹消された。
熟女トロール
ショーンペン以来の落武者ヘアーを相棒にギラギラから没落まで色気たっぷりのアルパチーノ
病的ルックスをフルスロットルにして棺桶に収まるジェレミーアイアンズ
「GUCCI」ならぬ「名優」の看板を背負い悲劇を軽やかに演ずるアダムドライバー
そしてブイブイいわす歌姫レディーガガ
絢爛たるGUCCIの衣装の着こなしも良かったが、デカいお尻とそれを包むママジーンスがなんとも堪らない魅力!
ある種テンプレ的な名家の興亡の悲喜劇にぐいぐいと惹きつけるリドリースコットの魔法 破滅の象徴となるステーキを皿ごと叩きつけるシーンを合図にクライマックスになだれ込む
煤けたサルマハエックとの「テルマ&ルイーズ」に爆笑
展開の構成が雑
あまりにもドラマチックなグッチ家の光と闇にボー然!
パトリツィアをどういう女性ととらえるべきだろう
たまたま恋に落ちたのが、グッチ家の後継者で
彼を生涯全力で愛し、彼が生きるべき環境を彼のために守りたかったピュアなひと?
はたまた、実家の商売を見て育ち、ぼんぼん育ちのマウリツィオより、よほど経営やビジネスセンスがあったのに、その才能を潰され、グッチの経営者になれなかった不遇のひと?
それとも、グッチ王国の女王として、富と権力を手に入れたかっただけの強欲な女?
レディ・ガガの演技が、パトリツィアをこんなふうに多面的に見せていき、引き込まれる。
また
ガガ出演作品ならではか、映画全体に散りばめられた音楽が素晴らしかった。
オペラ、カンツォーネ、ロックからオリジナル音楽まで、バランスとタイミングが絶妙に流れ、作品を彩っていた
最後にパトリツィアなりのやり方で、すべてを一瞬だけ手に入れた彼女が悲しかったなぁ
うーん
デパートでグッチ商品をしみじーみ眺めてしまいそう(買えないけどね)
"物語"の行方を知りたくない?とにかくレディー・ガガがヤバい!それに尽きる
"What game are you playing?" 圧巻のレディー・ガガ劇場。ケバケバしくパワフルで、豪華キャストの中でも喰われることなく、むしろ喰うくらいの勢いでスクリーン・場を支配する!目を引くし圧倒される!! 庶民(親が運送業だから貧しくはない)の成り上がりモノ× ピカレスクっぽさもある『ゲティ家の身代金』の精神的姉妹分的作品(イタリア舞台に実際の一族を描いた富と名声が与える影響!画の色合いや雰囲気も似た気がした)。
「道徳心は高くないけどフェアな人間よ」けど少なくとも本作を見る限りは、『最後の決闘裁判』に続くリドリー・スコット作品となった皆大好きアダム・ドライバー演じるマウリツィオを少なくともちゃんと愛していた感もあった(まぁ本当に愛していたら最後の決断にはならないだろうけど…)し、『エターナルズ』に続き人間離れした(?)サルマ・ハエック演じる胡散臭さ満点のピーナに寄生され操られていた感もあった。所詮、俗物。パトリツィアが自分の都合いい方に持っていこうとグッチ家の人間に話しているときの画の影具合など良かった。強いて言えばパトリツィアの傀儡となっていくマウリツィオの、彼女が言ったことに対するリアクションや葛藤みたいなものを前半中盤とかでももっと見たかった気はした。
"DON'T MISS." 始まりと終わりがある"行動と結果"。本作を語る上でなんと言っても欠かせないのがアンサンブルキャスト。作品を通してどこか散らかった印象は受けるけど、にしてもアル・パチーノとジェレミー・アイアンズの共演はヤバい!コンニチハ〜。アル・パチーノ演じるアルドの息子パオロ役ジャレッド・レトの特殊メイクっぷりはもはや別の人でも…。また、父アルドと息子パオロの関係は、アル・パチーノだからか、どこか少しマイケル・コルレオーネと頼りなさげな兄フレドを思い出した。ジャレッド・レトの演技自体や映画の中でのパオロの扱いはバカげたもので、パオロ本人が不憫に思えた。ドメニコ格好良い。
GUCCI帝国の崩壊と愛憎
誰もが知るイタリアのメゾンブランドGUCCIにこのような物語があったとは、、、
純粋に恋に落ちて夫婦になるも、家族経営の難しさに直面し、次第に夫婦との関係にも亀裂が入る。長年にわたって良好な夫婦関係を維持することの難しさ、事業を何代にもわたって続けていくことの困難さが描かれていると同時に、全てにおいて“物事”には終わりがあることを思い知らされる。
人々の憎悪や手酷い裏切りなどが手加減なく描かれていて、残酷でありながらも秀逸なストーリーにグッと引き込まれた。
安定のアダムドライバーに、レディーガガの華やかさ(演技も素晴らしかった)が組み合わされて素晴らしい主役の二人。出会いから恋人になり新婚時代を経て関係が壊れるまでの二人の表情の移り変わりが巧みに表現されていた。
アルパチーノが日本語を話すシーン、日本人客の登場など日本へのオマージュも感じられるとどうじに日本人が上客だったことがわかる。
劇中に何度か流れるオペラによって重厚感を際立たせ、インテリアなども素敵だった。GUCCIの物語だけあって、ファッションは煌びやかで美しく見ているだけで楽しくなります。ファッション好きも楽しめそう。
ファッション好き、事業や家族経営をされている方、どこかの御曹司などは特に楽しめるのでは?
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