雨を告げる漂流団地のレビュー・感想・評価
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主題歌狙いでしたが…
主題歌、挿入歌を最押しの「ずっと真夜中でいいのに。」が担当するということで観にいきました。
ですがアニメのタッチが凄く好きで、声優さんもいいしとにかく内容に引き込まれました。イントロが流れるたびに鳥肌が立ちそうな、作品にのめり込めることができる映画でした。
可愛い子
可愛い子たちが見れてよかったです。また、内容は少し難しく感じるかもしれません。心情の変化やキャラの性格についてはよく分かりました。もっと可愛い子たちの漂流団地との冒険を見たかったです。自分の都合で浦和からみなとみらいまで見に行かなくてはいけませんでしたが満足です。
面白い
演出と音楽は一流。
途中までは好奇心を煽るような楽しさがあったが、
観覧車の緑の女が出てきてからつまらなくなった
団地が漂流するという設定はとても面白いが、
着地点が上手く見つからなかったのかなと考えてしまう。
思ってたんと違う……
「僕らの七日間戦争」的なノリとオチを期待して見に行ったら、めっちゃ主人公たちが死にかけだったでござる(白目)
いやさ、確かに予告編にも「まずは食料!」って表記はあったよ? でもここまでガチガチのサバイバルするとは思わんやん普通。そういう要素求めてないのよ、あの予告編観た後じゃ。
あと、説明不足と時系列ミスががかなり引っ掛かる。映画1本にまとめる内容としては正直無理があるとしか思えない。
ワンクールのアニメにして、きちんとオープニング・エンディングを設けて、(ほぼ)時系列に沿った上で丁寧にストーリーを紐解いたら、十分良作になれる可能性はあったのに残念です。
王道の行きて帰りし物語で多感な時期の少年少女の葛藤・成長を描く至極の映画
取り壊し予定の団地に忍び込んだ小学生6人が団地の建物ごと海に漂流する謎の世界に飛ばされ、大海原を漂流する。そこにどこから来たか分からない”のっぽくん”と呼ばれる少年も加わり、少年少女の冒険物語が進んでいく。
あらすじから伝わってくるがっつりしたファンタジー感。
その世界観を丸ごと受け止めてこそ、この映画は楽しめると感じた。
どうして建物だけが海に浮いているのか。のっぽくんは何者なのか。謎はたくさんあるけど、描かれているのは思い出・喪失・トラウマなどをテーマにした少年少女の王道行きて帰りし物語。
ヒロインのいじけっぷり、身勝手な行動にイライラする場面もあったけど、よくよく考えてみれば、等身大の小学生がきちんと描かれている。
もし主人公たちの行動に共感できなかったら、自分の小学生の頃を思い出してみてほしい。
大人の都合に振り回されたことはないだろうか。
それを自分の責と思ってしまったことはないだろうか。
変化が怖かったことはないだろうか。
描かれているのはご都合主義のキャラクターではなく、過去の自分と重ねることができる身近な存在の少年少女たちだった。
アニメーションならではのダイナミックで煌びやかな場面描写も見ごたえあった。
劇場公開・ネトフリ配信だけど、まずは劇場で観るのをオススメしたい。
居場所を失った少女の願いが呼び寄せたのはユートピアかディストピアか... 大人になりかけの少年少女の生涯に一瞬の輝きを見せるNetflix独占配信映画
少年少女の異世界漂流ものとなると、内容としては食料調達や外敵との戦いあるいは権力闘争といったサバイバル面を重視した活劇と、心にトラウマを抱えている者や蟠りを抱えている者同士がぶつかり合いいがみ合いつつ絆を深めていくハートフル面を強調したヒューマンドラマとに大別されるかと思いますが、本作は圧倒的に後者のタイプです。
主人公の小学6年生の航祐と夏芽の蟠りと和解、そして大人への一歩がそのメインテーマとなっています。
安次が居なくなったことで己の居場所を無くした夏芽は、老朽化で取り壊しが決まった団地からマンションへ引っ越した後も安次とその思い出を忘れられず、その彼女の強い郷愁が団地の精霊と呼応して夏のある日に団地に忍び込んでいた夏芽と彼女のクライメイトの少年少女たちを漂流の彼方へ連れ去ってしまう。
"一人の少女の強い執着心とそれに呼応した人ならざる者の力による異界への漂流"ということで、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』に近いものを感じる物語です。
惜しむらくは彼らのクライメイト四人のキャラクター像がブレてしまっていたということでしょうか。
ともあれ、おそらく主要ターゲットであろうティーンエイジャーにはそうした小賢しい成長描写巧拙云々抜きに大人の階段の~ぼる~の何たるかを、上の世代には団地暮らしの郷愁でそれぞれに楽しめる作品なのではないかと思った次第です。
団地住まいではなかったのでイマイチ感情移入できなかった。が、団地(昭和の)に住んでみたいとも思いました。
ハラハラドキドキな楽しめる作品。
主人公たちの年齢層が低いので、いわゆる団地ノスタルジーではないと感じました。冒険モノ。
主人公たちの年齢層からか、異性間で仲良くするのが恥ずかしいのに気づいていない、みたいな気づくか気づかないかくらいな、思春期に片足踏み出してもいない、入れる前なので、その辺は、我々大人が普段考えない、ところをうまく描けていると思います。
自分の小6の時はどうだったか?自分の子供の小6の時はどうだったか?何を考えていたのか?と普段、もう触れることのできない心や行動を見ることができました。
観る人の年齢によっては見方が変わるのかなぁ?とも。
ネトフリで見たけど、映画館で見るべきだったかなと。物語にはがっつり入れる没入感アリな内容です。見るときは、スマホOFF、部屋を真っ暗にしてみるといいです。
なぜこんなに低評価が多いの
10月最初の夕方に鑑賞し、あまりの感動にこの筆を執りました。
まず簡潔に、見てくれる方が一人でも増えるよう
「この言葉が刺さる人にオススメ!」
という言葉をいくつか書いておきます。
𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓊝𓄹𓄺
•廃墟
•建築
•小学生時代の夏休み
•もう戻れない過去 •もう戻れない思い出
•(オカルト的意味での)異世界
•離別 •死別
•リミナルスペース
𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓊝𓄹𓄺
特に推したいのは廃墟!!!この言葉のうち一つでもあなたに刺されば私はこの映画を強くおすすめします🌊🏡
当作品、雨を告げる漂流団地は感情に訴えてくるものが多いです。個人差ありますが私は上映時間の半分近く涙を流していたと思います。けれど最後はスッキリとした優しい終わり方なので安心してください🫶
ハンカチ、替えのマスク、不思議を不思議として楽しむ心を持って映画館にゴー!!
以下よりつらつらと感想を述べます🫶読まなくても大丈夫です。
『ペンギン•ハイウェイ』を初めて見たときから石田監督、スタジオコロリド、阿部海太郎さんのその魅力に圧倒され大ファンで、今回とても楽しみにして鑑賞しました。
結果、大泣き、最高。
実は上映時間を見る際にこちらのレビュー評価が目に入ったのですが、なかなかの低評価が多く見に行くかすら迷っていました。身内の誘いのおかげで鑑賞に踏み切れましたが一人だったらNetflix以外のサブスク配信を待ってしまっていたでしょう。それを踏まえた上で断言します。
この作品は映画館で見たほうがいい!!!
迫力がすごいです。この『雨を告げる漂流団地』は「漂流」してからあらゆる廃墟が出てくるのですが、その廃墟が大海原を流れる様•近づき遠ざかる様は大画面でしか体感できないものがあります。さらに上質な音楽と声優陣の声は絶対に家やイヤホンより映画館のほうがいいです。特に
なつめちゃん(cv.瀬戸麻沙美さん)
じゅりちゃん(cv.花澤香菜さん)
のっぽくん(cv.村瀬歩さん)
がまたいい。演技力もあり聞いていて心地いい声は必見です。
けれどもどうしてあんなにも泣いてしまったのか、理屈では説明できません。
そこには、やすじい(作中に出てくる主人公のお爺さんです。亡くなっています)との思い出や、なつめちゃんの背景と気持ちとか、のっぽくんの想いとか、その他にも他のメンバーそれぞれの想いとか、登場人物たちの少しずつ深まっていく仲とか、たくさん要因はあるのですが…
•何かを失い懐かしく思ったことのある人
•何かを我慢し悲しい思いをしたにも関わらずそれに慣れてしまった人
には刺さりやすいのかなと考えてみて思いました。
うーん感情を言葉にするのは難しいですね。正直何回でも見たいですが泣くのを我慢するハメになるのでかなり決心しないともう見に行けません…大好き……絶対Blu-Ray買う…これ以上はネタバレになるので書けません………😭😭😭
滑車こわい
落ちそうになる→危ない!→助かるのスリル部分と、どうしてこうなったのかの犯人探しがずーーーっと繰り返してるかんじ。
少年たちのひと夏の冒険にしては過酷すぎて、そんな追い込む必要ある?ってなったし、のっぽくんが僕にはどうにもできない…って言ってたのに最後にはお前の気合いでどうにかなるんかい!でした。
一番ヒヤヒヤした場面は、唐突な思い出の観覧車のワイヤーを素手で引っ張るところです。滑車に巻き込まれるのが一番怖い。
見るか迷ったけど見てよかった
評判があまり良くなかったので見るか迷いました。Netflixなら何時でも見れるので、延ばし延ばしに。
でも見て良かったです。
小学生が主人公なので、話はちょっと子供っぽい。そなことするかね、、、とか、そりゃ小学生だからね。
小学生が主人公の場合、少し大人に成長するか、大人に気を使っていたりなどが私の泣きポイント。
話の前半この辺りが薄いので、そんな都合よく?とか細かいところが気になってしまいましたが、後半はちゃんとポイントついてくるのでウルっときた。
Netflixはお世話になっていますが、映画はやっぱり映画館が良いかな。
2022年アニメ映画最高傑作
2022年映画館鑑賞50作品目
9月26日(月)イオンシネマ石巻
6ミタ0円
監督と脚本は『ペンギン•ハイウェイ』の石田祐康
脚本は他に『神様はバリにいる』『田沼旅館の奇跡』の森ハヤシ
近々取り壊し予定のすっかり廃墟になった団地にいた同い年の同じ小学校に通う男子児童3人女子児童3人
ひょんなことから一面海の世界に団地ごとワープ
団地にはのっぽくんという不思議な少年もいた
団地は海を漂流している
サバイバル
冒険ファンタジー
ピンチピンチの連続
笑いあり涙あり
少年少女は元の世界に帰ることができるのか
予告編から面白そうだった
娯楽映画としては充分に合格点
むしろ感動したので傑作の部類
絵は好きだ
オール声当て専門はいまどき珍しい意欲作
残念な点はある
観覧車の少女は登場が唐突すぎる
おそらくカットしたんだろう
あとフロリダに行きたいなどと悪態たれな令依奈って女の子いるけど僕はわりと好き
松井菜桜子が声当てをしていたトト子を思い出した
アニメでも実写でも色々なキャラがいた方が面白い
模範的な良い人ばかりでつまらんよ
レビュアーの中にはイライラとマジギレしている大人もいて逆に怖い
ときには叱るが温かく見守るじゅりちゃんを見習ってほしいものだ
ツギハギだらけのループする悪夢
え?
「ペンギン・ハイウェイ」大好きです。確かに「猫被り」で少し違和感を感じてはいたのですが、本作で爆発。久々に途中退席を真剣に考えちゃいました。
主人公二人がダメ。というか「なつめ」が壊滅的なんだろうな。あと「のっぽ」も「そ~じゃなくね?」感が終始漂い、終盤の熱い(つもりの)展開の頃には気持ちが絶対零度になっていること請け合いです。
とても謎めいていて、感性で楽しむ映画です。
結論からいうと、観終わった後に、「???」となる映画です。
謎めいた感じのストーリー展開なので、一生懸命に謎を解き明かそうと頑張るんですが、どうしても理屈では理解ができなかったです。
おそらく、細かい理屈で考えずに、「直観」、「感性」で観る映画なのかなーと思います。
過去のしがらみに囚われた子供たちが、いろいろな経験を共に乗り越えていく中で、
信頼関係を回復、構築していく展開には、学びがあります。
映画の内容とは直接関係ないですが、気付きのシェアです。
子供って、ちょっとしたことで誤解し、それをずっと引きずり、回復させるタイミングを逃しがちです。
その辺を大人が察知し、臨機応変に対応していくことが大切だなと感じました。
夢の中にいるみたい
↑息子に訊いた本作の感想です。
今回のレビューは私ではなく、息子の感想を書いています。Netflixで鑑賞、私は観れなかったのですが、子ども二人無我夢中で見ていました。
星5つのうち4つとのこと。満足度も高いみたいです。
小学生の子どもたちが「感動した!」と。人と人との助け合いや、温かさを感じたと息子は言っています。
「ひと夏の冒険と成長」を描いた傑作
子供たちの「ひと夏の冒険と成長」を描いた傑作です。いい年して泣いてしまいました。子供から大人までおすすめできる作品です。
ストーリーは十分わかりやすいです。最初は謎めいた要素が多いのですが、終盤にちゃんと種明かしがされます。『エヴァンゲリオン』や『バブル』のような、観終わったあとの「謎が残ったモヤモヤ感」「結局なんだったの感」がありません。
たとえば「ノッポ君」というあからさまに謎の少年が登場します。彼の正体は、最初のうちは謎のままで進行し、途中で「彼の腕に異変が起きる」という手がかりが出るけどまだ謎のまま、次に「彼の脚に鉄筋が見える」ことで正体が少しだけ見えて、そして後半に出てくる遊園地が大きなヒントになり(中学生ならここで正体に気づく)、ラストシーンで正体が明らかになります(ここで小学生でも正体がわかる)。なので小学生高学年くらいの読解力があれば十分に理解できるストーリーだし、それをわからせてくれる細かい演出が光りました。
(しかし昨今は『君の名は。』や『天気の子』ですら「ストーリーがわからなかった」という大人が多いので、そういった「SF要素(すこしふしぎ要素)を含んだ物語に不慣れな人たち」にとってはこの作品もわかりづらいのかなと思います。メジャーになる前の新海誠の作品がわかりづらいのは仕方ないにしても、『君の名は。』と『天気の子』は一般大衆向けに相当わかりやすく作られているので、さすがにこの2つのストーリーがわからないのは「SF要素のある物語に不慣れな人たち」なのでしょう。)
全体的には、「謎解きまたは回想シーン」と「ハラハラするアクションシーン」が交互に訪れるので、飽きが来ないように作られています。少し謎が解けたらハラハラするシーン、また少し謎が解けて回想が挟まってアクションシーン、という進行なので、だらけません。そんなに派手なアクションがあるわけではないのに、作画と音楽と声優の演技がすばらしいので、ハラハラして見入ってしまいました。子供どうしがケンカするシーンが多いのですが、主人公ではない男の子ふたりがコミカルな役目をするので、暗い感じがしません。
以降は細かい感想です。
まず、子供たちの描写がとてもうまかったです。「そうそう、子供ってこんな感じだよね」と思いながら観てました。特に、素直になれない男の子の声優(田村睦心)の演技がすばらしく、「これぞ男の子ーーーっ!」って感じでした。作画の良さと声優の演技のうまさが噛み合っているので、作品に没入できます。(最近の映画はジブリも新海誠も細田守も、声優ではなく役者を使うので、演技の不自然さや違和感を感じることが多く、気になって集中できないことがありませんか? やはり日本の声優は優秀だと再確認しました。)
ストーリー上、子供がケンカしたりいがみ合うシーンが多いのですが、素直になれない様子をケンカすることで表現しているので、ケンカのシーンでも「素直になれない男の子ってこうだよね」と思って観ていました。あるいは別のシーンでは、主役のふたりがいがみ合いながら力を合わせて重いものを持ち上げており、「ケンカしているけど心の奥底では信頼しあっている」ことがうまく表現されていました。なのでケンカやいがみ合いのシーンが多くてもそんなに気になりません。しかしこういった表現から読み取るのが苦手な人にとっては、「ケンカばかりしている映画」という印象になったかもしれません。
またひとつの登場物(アイテム)が複数の役割を兼ねているので、少ない登場物で多くのものを表現できていることに感心しました(尺が限られる映画ならではかも)。たとえば後半に出てくる遊園地は、謎の解明の大きなヒントになっているだけでなく、わめいてばかりの女の子(実は遊園地好き)の心情が変化する役割を果たしており、思わず心の中で「うまいな」とつぶやきました。
このわめいてばかりいる女の子は、何でも他人のせいにして非難するばかり。まるでクレーマーやモンスターペアレントのようで、いい印象がありません。しかしある時、その子を別の女の子(メガネを掛けたおとなしい子)が一喝します。それをきっかけに、おとなしかったメガネの子が行動力を見せる成長をします(作中でいちばん成長したのはこの子かも)。まあ行動力を見せたせいで大きな怪我をしてしまうのですが、今度はそれをきっかけに、わめいてばかりいる女の子が友達思いの一面を見せます。つまり、あるきっかけで子供が成長し、それがまた別のきっかけを生み出すという連鎖が起こります。話の転がり方が自然です。
「団地」という舞台装置も、最初は「なんで団地が漂流するの?」という唐突感があるのですが、観終わってみれば「そういうことか」と納得します。オープニングの、過去に時間がさかのぼって団地が表現される演出が、実にいいものだったと気づきました。二回目をみたら、もうオープニングで泣いてしまいそう。
映画としてとても満足できる作品でした。近年のジブリ作品に満足できていない自分にとって、また新海誠の二番煎じのような作品(←『バブル』!お前のことだぞ!)が多い現状を嘆いている自分にとって、本当にすてきなオリジナルアニメーションでした。制作会社のスタジオコロリドと、石田祐康監督、関係者の方々、ありがとうございました。また今まで存じておらず、申し訳ありません。過去作も含めて、これから注目していきます。
あの子供たちがこれから幸せでありますように。
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