パイプラインのレビュー・感想・評価
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“盗油”という題材はユニークで良し
冒頭、最初の盗油場面をベンチャーズのインスト曲「パイプライン」で盛り上げる演出にぐっと引き込まれる。「マルチュク青春通り」などで知られるユ・ハ監督にとって、本作(兼脚本)は初の犯罪娯楽映画だそう。それぞれ専門の技能を持つ面々を寄せ集めたチームが、荒稼ぎするために違法なミッションに挑む――という映画はよくあるが、狙うのは現金、宝飾品、美術品、高級車あたりが定番。だが、石油パイプラインにドリルで穴を開けて大量の石油を盗むという題材は目の付け所がいい。
油まみれの泥臭い作業かと思いきや、穿孔を得意とする主人公ピンドリはスーツ姿で颯爽と現場入りし、あえて貫通する1ミリ手前で止めてパイプの内圧の変化を利用するなど細かいテクニックの話などでも楽しませてくれる。盗油するポイントまで地中に穴を掘り進めるくだりは、銀行強盗や脱獄ものに似た趣もある。
ただまあ、題材はユニークではあるが、いかんせんメインディッシュに相当する穿孔作業が絵的な派手さで少々弱い。それを補うためか、依頼主である大企業経営者とその手下らや、盗油を阻止しようと見回りに来る警察との駆け引きや騙し合いをドタバタコメディで描いたり、家族愛の要素を添えたりして、単調にならないようあれこれ無理やり詰め込み、散漫になった印象も。さして後に残るものはないが、それもまた娯楽作の良さかもしれない。
石油を盗むプロフェッショナルな犯罪者集団を描いた韓国映画。変な家族愛等持ち込まずスッキリしてた。
ユ・ハ ・脚本・監督による2021年製作(108分/G)の韓国映画。
原題:Pipeline、配給:クロックワークス、劇場公開日:2022年2月4日。
歌も唄うらしいので韓流アイドルということかもしれないが、石油泥棒という犯罪者ピンドリを演じた主演のソ・イングクが、なかなかカッコ良くて感心。
偽ピンドリで送油管穿孔に失敗していたチョセプ(ウム・ムンソク)が負傷を負った主人公に穿孔作業を託されるストーリーも、定型的ながら上手い組み立てと思った。懲役後ラストの懲りないエピソードも、よく効いていた印象。人情とか公共的道徳に変に縛られず、韓国映画いいね!と思ってしまった。
監督ユ・ハ、脚本ユ・ハ キム・ギョンチャン、撮影ハ・ギョンホ、音楽シム・ヒョンジョン ジョン・フン。
主演
ピンドリソ・イングク、ゴヌイ・スヒョク、チョプセウム・ムンソクナ課長ユ・スンモク、ビッグショベルテ・ハンホ、カウンターペ・ダビン。
ドタバタ…
パイプラインから盗油というアイデアは面白いが、そこに集められたプロ集団がお粗末過ぎる。挙げ句、そのうちの課長は死んでしまうし。。本人の体調悪く、高麗人参飲んでたの何だったんだろう。ラストは警察と組んでゴヌを出し抜くのは予想できるが、展開が幾度もグダグダだし、スタイリッシュでなかったのが残念。
韓国映画のスリリング系はハズレがありません。盗油という発想とストー...
韓国映画のスリリング系はハズレがありません。盗油という発想とストーリーに時間があっという間に過ぎてしまいました。タレントさんに見劣り感があって評価を下げましたが面白い作品だと思います。
盗油犯罪の発想が面白くて新鮮
盗油犯罪を描いたクライムアクション。盗油犯罪を映画化するという発想が面白くて新鮮です。
人生逆転を夢見る6人が地下に眠るお宝を豪快に奪う単純明快な作品でポップな音楽も相まって気軽に見れる。
2022-51
未知の犯罪追体験
基本的に韓国映画にハズレなしみたいな考えで生きているので今作もその類かなーと思いながら観ましたが、久々に楽しい楽しい韓国コメディが観れました。
全体的に配管に緻密な大きさの穴を開けて油を盗む「盗油」という作業がメインで物語は進んでいきますが、それだけだと絵面が大変地味なので、トラブルだったり、裏切りだったり、アクションだったりを追加したんだろうなと思いました。
胡散臭い仲間のチョプセと胡散臭いスポンサーのゴヌがしょっちゅう裏切ったりするので展開に飽きることはありませんでした。とにかくコミカルな奴らが多いので、そこもハチャメチャに楽しめる一本です。少し残念だったのがピンドリが割と早い段階で泥臭いやつになってしまったので、もう少し仕事人としての姿を見たかったなぁというのが本音です。
最後の大逆転劇で敵を一掃するシーンは中々爽快でしたし、ショベルカーでプレハブ小屋を転がしまくるのもとても笑えるシーンでした。最終的には両成敗、という終わり方も最近の映画ではあまり無かったように思えて新鮮でした。
シンプルに楽しめる、地盤だったりの知識は必要かもしれないけどそこまで身構えなくていい、そんな作品でした。韓国映画スバラシイ!
鑑賞日 2/16
鑑賞時間 19:30〜21:25
座席 F-9
ユニークなクライムコメディ
予告編で匂わせた「プロフェッショナル同士の騙し合い」ではなく、完璧にコメディ。
ノリや演出は『エクストリーム・ジョブ/CHICKEN COP』、物語構造は『コレクターズ 〜ソウルに眠る宝刀を盗み出せ』なんかを彷彿とさせます。
盗掘メンバーのキャラ立ちが素晴らしい。
あちこちに「そんなバカな」とツッコミたくなりはするけれども、その暇を与えない勢いで、次から次へとトラブルをたたみかける演出と脚本はお見事。
繰り返し観たくなるような大傑作とまではいきませんが、一度観るならその間は退屈しない佳作だと思いました。
予告編ではシリアスな感じだったけどコメディ映画だった(笑)
予告編が面白そうだったので鑑賞。
地中に埋まったパイプラインから石油を盗み転売するストーリー。
ある組織から雇われた切削、熔接、掘削、地層を知り尽くした各々のプロ達が石油を盗もうとする展開。
間抜けな警官や組織のボスとのやり取りが面白かったりスリルがあったり。
所々で出るギャグはあまり笑えず。
ドタバタ喜劇の様な感じ。
劇場鑑賞案件では無かった印象。
ベンチャーズのパイプラインの曲が流れるんだけど、そっちのパイプラインじゃ無いです( ´∀`)
ザ・エンターテインメント!
これぞエンターテインメント!
難しいこと抜きにして、ハラハラドキドキ、アクションもあり。犯罪者でもなんとなく善玉・悪玉に色分けされて、最後はスッキリ着地する。
こういう作品も必要だと思うし、ちゃんとこうやって制作される韓国映画界の豊かさを想う。
良いね。
それぞれ問題を抱えた者同士が、目的達成のために奮闘する姿は心に刺さ...
それぞれ問題を抱えた者同士が、目的達成のために奮闘する姿は心に刺さります!ミッションを成功しがちな韓国映画にしては、途中苦労して最後は因果応報で締めている良い作品でした。
小粒感。
なーんか全体的に小粒感。スカッと逆転とかないし悪党もチンピラ感抜けず大物感なし。紅一点の心変わりもいきなり感あるし主要メンバー達のキャラ深掘りもないし、なんだか盛り上がりにかける作品でした。
ギャグ
に走っちゃいましたね。どちらかと言うとシリアスな方面を期待していました。同じ設定でも構わないけど、メンバーそれぞれがもっと能力を使って、敵を欺くみたいなものを。最後はドタバタコント的になってしまったので、残念でした。
韓流コメディ作品の要素満載
盗油の設定を聞いただけで、面白い作品であると確信。実際に観て、想像以上に面白かったことを改めて感じた。テンポよく進む奇想天外なストーリーも良かった。鑑賞後、パンフを見て、監督や出演者たちの過去作品もチェックしているところです😄
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