「芸術って何だったんだろう?」ダ・ヴィンチは誰に微笑む hanakoさんの映画レビュー(感想・評価)
芸術って何だったんだろう?
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ゲイジュツへの投資の闇。
誰もダ・ヴィンチなんて愛してないし、この作品に心打たれるかどうかなんてかんけいない。
投資物件として価値があるか無いかだけ。
そこにドラマチックなバックグラウンドが有ればあるほど値はあがるし、あげやすい。
下世話なゴシップとは少し趣が違うけど、怪しげな美術商、ロシアの新興成金、アラブのオイルマネー、研究者、美術館etc…
これだけ「役者」が揃って、この出来レースが面白くないわけがない。
インタビューに答えている皆さんだって、全員が本当の事を言っているようにも思えないし。
だって最初に13万円程度でこの絵を入手した彼、これが本物だって思ってたなら、あんな雑な修復師に絵画の修復を依頼しないでしょ?なのにあのコメントは腑に落ちないなぁ…
そんなとこから始まって、みんな華麗に踊り踊らされ、巻き込まれた感じのナショナル・ギャラリーはちょっとかわいそうだった。
1枚も2枚も上手の猛者を相手に、利用しようなんて考える方がちょっと浅はかだったのかも。
とにかく最初から最後まで楽しめます。
作品の真贋よりも、こういうところで人間の真贋が問われるんだろうな。
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