茶飲友達のレビュー・感想・評価
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正しいことが幸せなことではない
家族って、何?
その言葉を映像に込めた感が、すごい。
題材は、実際の事件を元に作られているようだが、そこに肉付けされたそれぞれの家族の形がリアル。
よく、こんなに刺さるセリフが書けるなと感心するぐらい心情を暴いている。
この組織化されたシステムを、売春と言う言葉で表すと汚らわしいもののように見えるけど、需要と供給のバランスだと思えば、悪くないシステムかも。
与える方も受ける方も、助けられてるから。下手なカウンセリングより、ずっと効果がでるかも。誰も傷ついてないし。
少し残念なのは、これらを運営しているのが若い世代で、本気で高齢者の気持ちを理解していたわけじゃないのかな。
ビジネスという切り口?
本気で考えてたのは、代表のマナだけかも。
自分の寂しさを他人の寂しさで紛らわすなって、警察の人言ってたけど、カウンセラーも福祉士もいるでしょ、そういう人。
不幸な家庭見ると、一人で抱え込んでいい人になりたがる支援者。
正しいことをしていれば、褒められて、間違ったやり方だと怒鳴られる。
何とかならないのかね、この国のそういう体質。
マナを取り囲む人が、最後には逃げていってしまったことが残念だけど、実際はどうなんだろ?
このビジネス、今もどこかで続いてるとしたら?
高齢者の性を嗤っている場合じゃない。
明日は我が身だし、何なら今、自分はパートナーと満足の行く関係作れてる?
自分の胸に手を置きたくなる映画でした。
家族とは?を問う秀作でした
切なさと、エロさ加減が秀逸のポスターに魅かれて
老人も若者も、多かれ少なかれ孤独を感じながら生きている。孤独とは?家族とは?身につまされる重いテーマでした。結局孤独と家族関係は切り離せないのだなと痛感しました。
途中まで楽しそうな疑似家族の雰囲気に、一種の憧れさえ感じてしまいましたが、そうは問屋は卸さじ。他人に孤独を解消してもらおうと依存しても、自分の心持ちを変えねば同じなのですね。青い鳥は自分の中にいるってことでしょうか。
「PLAN75」は架空の話だったのに対し、こちらは実際に起きた事件を題材にしているので、すっきりと解決はしませんが、より現実的に難題を突きつけられた気がします。直近に迫ってきた老後、さてさてどうしよう…。
岡本玲さんの迫真の演技は必見です。
茶柱入り玉露
茶飲友達=ティーフレンドという老人男性向けに老人女性を派遣するデリヘルの話。
セーフティネットだのファミリーだの新しいビジネスモデルだのと言いつつ、優しい言葉をかけて老人女性を勧誘する元風俗嬢の代表と、スタッフとして働く若者たち。
表面だけみるとまるで良いことをしている気にさせる気色の悪さと、本気でそう思っていそうなマナ。
まあ実際掬われている人もいるのだけれど…。
途中ちょっとズレたヌルい考えのスタッフの妊娠話しとかもあったけれど、ただでさえ長い尺に結構な尺を使っていてちょいダルいしパチンコ依存はもうちょい掬い上げる動きがあっても良かったのでは?な投げっぱなしで、これではのパン屋のフリの様な。
とはいえ、主人公はあくまでもマナであり、そこを踏まえて振り返るととても面白かった。
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