劇場公開日 2018年11月24日

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「爆発に巻き込まれとる奴おる」恐怖の報酬(1977) うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0爆発に巻き込まれとる奴おる

2020年5月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

マジで人が死んでないか?心配になる。
『黒部の太陽』観た時もこれはヤバいと思ったが、これもヤバいわ。
ニトロ運ぶのもっとマシな手段なかったんかなぁ。あんなボロトラックでジャングル走破とか無理やろ…ホンマ。

四人の男たちのバックボーンから想像もつかない凋落…南米にたどり着いた後は犯罪者紛いと言うか、そのものの集団と一緒に肉体労働に明け暮れる。まともなパスポートなど在りはしない。

プラントの爆発による火災を消す為にニトログリセリンを運ぶ危険な稼業を頼まれてからは更に深い地獄に足を踏み入れる。

ニトロの威力は手に付いたものをふるい落としただけでバーン!である。それをショックを与えんようにジャングルをトラックで運ぶ…正気ではない。
正気でないと言えば、爆発シーンはホンマに危ない。
安全に配慮って言葉はなかったらしい。
ジャングルの撮影も生の映像である。
昨今のCG+αではない。
よく出てくる大したアクションもやってないのに「頑張りました。大変でした。」等と言うヘラヘラ顔のタレントの寝言を「下らん!」と言い切れるレベルである。
真面目に危ない撮影現場であったに違いない。

見てるだけで「ムリムリムリムリ」の連続である。
ニトログリセリンを載せてなくても危ない道を延々と進んでいく。
路肩が崩れかけてる山道、通れそうもない木々に挟まれた狭小路、パッケージのつり橋渡り等は、ホンマに流されそうで、絶対安全じゃない撮影としか言い様がない。

ぎこちない四人組ではあったが、難関を越える過程で結束が強まっていく…なのに。

因果応報、諸行無常、なんと表現してよいか。

あんな田舎まで来て仕事する暗殺のプロには参るわ。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)