「フリードキン!この野郎!!傑作じゃねえか!!!」恐怖の報酬(1977) ドラゴンミズホさんの映画レビュー(感想・評価)
フリードキン!この野郎!!傑作じゃねえか!!!
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スゲえ!!こういう傑作が埋もれているんだなぁ。
●とにかくド迫力!ポスターの絵が強くて見に行ったけど、正直、昔の映画だしポスターみたいな迫力のある映像なんてないんだろうなぁと思ってた。ところがポスター以上のとんでもない映像にシビレた!!CGもない時代に、いやCGじゃないからこそ出せる迫力に打ちのめされた。超大作だったんだなぁ。公開当時、コケたなんて悲しいぜ。
●サスペンスの盛り上げ方が上手い!!爆破シーンや車の横転なんて珍しくもないはずなのに、心踊る。繰り返すがCGがないので現代みたいにトリッキーなカメラワークや効果など出せない。現象だけみたら大量の爆薬で爆破させているだけに、ハッとさせられるのは監督の演出力なのだ。絶妙に観客の虚を突くシチュエーション、アングル、タイミングなんだ。今の映画は特殊効果ばかり使って、それで客が驚くとタカをくくって心理的な仕掛けをしない。フリードキンを見習おうぜ!
●単純な話だけに丁寧に描写している。ストーリーだけで言えばド直球なのに、人間の深みを感じる。簡潔の中に効果的に人間描写をしているんだ。あれだけセリフが少ないのに、人物の苦悩がはっきりわかる。キャラの強さはセリフにしなくても伝わってくる。さらに、日焼けに汗に、あれってリアルだよな?人間性そのものが臭ってきそうな臨場感だ。
●芸術的な絵。迫力の音響。そう、映画は映像と音の見世物なんだ!まさに映画の教科書だ!!!
●音楽がこれまた迫力!現代の映画音楽がいかにヌルいか認識させられる。
エクソシスト?フレンチ・コネクション?いや、「恐怖の報酬」だ!!!!
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