「これは原作と違う!というだけでは片付けられないヤバメな作品」聖闘士星矢 The Beginning ゴウさんの映画レビュー(感想・評価)
これは原作と違う!というだけでは片付けられないヤバメな作品
まさか実現するとは思ってもいなかった聖闘士星矢の実写化。
とても楽しみにしていた反面、ファン殺しのとんでもない作品の可能性も覚悟した上で観に行きましたが・・・
いや、これはなかなか厳しかったです😅
アテナを守るのが聖闘士という設定は生きているものの、キャラクター等の原作設定はほぼ皆無。
また、原作のメインキャラクター達もほとんど登場しません。
もうネタバレしちゃいますけど、主役級の青銅聖闘士はペガサスとフェニックスのみ・・・
紫龍も氷河も瞬も登場しません。。。
しかもフェニックスは一輝ですらない(怒)
こんな感じでメジャーキャラはほぼ出さず、でもカシオスは最後まで何度も使うという時点でかなりキツイです。
とにかく何となく原作の名前だけ使って、原作設定完全無視のやばいパターンのヤツでした😅
まず、敵がアテナの母親という時点で意味不明。尚、お父さんがアテナを守る側。(ちなみにキドさんですw)
アテナの力が暴走すると世界の危機とか言ってるけど、そんな規模の話には見えず、要は夫婦ゲンカ。
娘が家にいるのに、妻を倒すため家ごと爆破する父親。😅
あれだけ娘を襲っておいて、いざとなったらやっぱりあなたを殺せないみたいな事を言い出す母親。あなたが襲撃したせいで旦那さん死んじゃってるんだよ。
一体何がしたいのよ!???
そう、原作設定を崩しても映画として面白ければそれも有りだと思うんですが、そもそもシナリオも無茶苦茶なんです。
アクションシーンはまあカッコイイものの目新しさはない為、感動もない。
なのにここぞという時に流れる「ベガサス幻想」のテーマ。
本来なら懐かしさに感動すべきところなのだろうが、これだけ原作設定をいじっておいて、なぜそこだけ原作にこだわった???と逆に違和感しか感じませんでした😅
聖衣については、原作に寄せてしまうとコスプレにしか見えないと思うんで、あのデザインは許容範囲でしたが、どこかで読んだ記事では、監督さんが原作者である車田正美先生に聖衣のテザインについて相談したとか・・・
正直、聖衣のデザインの前にシナリオについて意見を聞いてみた方が良かったのではないかと思ってしまう。
まあ、ドラゴンボール EVOLUTIONの時も、鳥山明先生の微妙なコメントがとても印象的でしたが、それに近い臭いを感じてしまう作品でした😅
でも、聖闘士星矢ファンとしては避けては通れない道だったので、観にいった事後悔はしてません!w