ナイトメア・アリーのレビュー・感想・評価
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ダークな世界に魅入ってしまう
主人公に魅力が感じられず、感情移入も出来なかったので、ワクワクハラハラしなかった。
美術はすごい。ここまでお金かけて作るほどのものかな、と思ってしまったけど、そこがこの監督のこだわりでいいところなんでしょう。
ルーニー・マーラきれいな女優さんですね。
久しぶりのメリー・ステインバーゲン。
予告とテレビスポット作ってる人下手すぎ。
劇場のスタッフさんが、ナイト・メアリーて言ってた。
ナイトメア・アレーの方がよかったんじゃないかな。
夢であって欲しい世界
サーカス🎪の残酷な部分を知らなかった子供の頃はサーカスが好きで,楽しみに親に連れて行ってもらってました。
見る者に不思議や夢やドキドキを与えてくれる特別な時間と空間。それがまさに映像の中に美しく残酷に描かれていてドキドキしました。
前半のサーカス内で助け合いながら仲良く生活しているところまでは満足でした。
成功を掴んだ傲慢さが導いた破滅へのアリー。
ラストがまさにナイトメアでぞっとしました。
また、どうしてもケイト・ブランシェット様がドスのきいた声を出されるとロードやホビットのガラドリエル様に見えてしまって恐ろしかったです。
ルーニー・マーラ、大好き。
ブラッドリー・クーパーもハンサムさん。
ウィレム・デフォーの変わらない癖の強さも魅力的です。
豪華で綺麗な映像とケイトの美しく怖さを満喫できた作品でした。
よかった
大金持ちをだましてお金を取るなら、そこに到達したら逃げるというようなゴールを設定しておくべきだ。上限なしにやっていたら破綻するのは当然だ。そしてゴール金額を設定してもらった方が見ているこっちもハラハラできる。
ラストで人獣になることを「宿命だ」と受け入れ、人殺しの末路というような話で、教訓みたいだ。
主人公のキャラが薄くて、もうちょっと愉快な側面などがあったら感情を揺さぶられただろう。薄くて応援する気にもならず、かと言ってさほど憎くもない。遠い存在として眺めているようだ。
タロットカードで、おじいさんを殺した犯人であることは分からないものだろうか。
怪獣じゃないデル・トロ
世界観いい&衝撃エンディング
ケイトの底の無さ
欲望にその身を焼かれていく、因果応報の物語。
少し丸みが出た気もしますが、ブラッドリークーパーの色気は健在。
そしてケイト・ブランシェットがまた物凄い雰囲気を出してくるんですよ。
この二人のせめぎ合いが実に見応えがありました。
今までのデルトロの作風とは一転、とてもシリアスな人間模様ですが、カーニバルの不可思議な空気にはやはりダークファンタジーを感じさせます。
途中で結末が何となく見えてはくるものの、その転がり方が見応えありました。まさに転がり落ちるよう。
そしてラスト、これは見事な締め方でしたね。
またブラッドリーの笑顔が最高なんですよ。このカットで何だかこの作品全部に納得できるようでした。
改めてケイトの底の無さとブラッドリーの演技の幅、それとデルトロの作風の広がりを感じた作品でした。
斬新で奇抜な悲劇的ミステリー
ダークな映画
結局 最後は こうなるのか
レトロな雰囲気で ずーーっと二時間見入ってしまいました
妖艶な ケイト ブランシェット でしたが、 やはり怖い。
因果応報とは こういう事を 言うのでしょうか?
物悲しい 久しぶりに 映画らしい映画を 見た気分で 良かったです。
鑑賞動機:デル・トロ7割、出演者2割、題材1割
「奇妙なもの」は出てこないけどギレルモ監督の作品だ
これは、入れ子ですか?
ドミノ式の宿命に翻弄される人生!
暗い時代で、まさに太平洋戦争が始まる頃(1940年代)のアメリカのお話です。一言で言えば、サスペンス・スリラーなのですが、個人的には宿命論を根底に置いての、因果応報的なストーリー展開に見えました。宿命の原点的なものは、憎んできた父親を凍死させ、その遺体と家を焼き尽くすという残酷なものです。もう一つの原点は、しばらく仕事をしていたサーカスの見せ物の獣人との出会いです。それらの原因がドミノ式につながり、最後に獣人の姿になるのです。しかし、私は単純に行いの報いというイメージはありませんでした。ただ、本当にドミノ式に繋がっているだけなのだと、この作品を俯瞰して観ていました。そして最後まで行き着く間に、脚光を浴びる興行師(詐欺師)になり、成功を収めます。しかし、ある時を境に奈落の底に向かって突き進みます。破滅のカントダウンにハラハラドキドキが止まりませんでした。それでもそんな暗さも、花を添える妖艶な女性たちの登場で、バランスの良い面白い傑作になっていると思います。
自分はこんなもんじゃない!
——第二次大戦の少し前の不穏な時代——
当てもなくたどり着いた”カーニバル”一座で働くことになったスタン。自分の才覚に気付くと、恋仲になったモリ―と共に一座を抜け、もっと上客を相手に商売しようと試みるが・・・
妖しさ(怪しさ)満点の見世物興行。獣人(という触れ込みの人間)は「自分はこんなんじゃない」と訴える。「私にはここがお似合い」と言うモリ―。「君も僕もここには似合わない」と返すスタン。獣人の嘆きはスタンがずっと抱えてきた心の内の声でしょう。
本作を観て思ったのは、”因果応報”、”おのれをわきまえろ”、”人の忠告を聞け”です。
人は一度境界線を越えると歯止めが利かなくなって、戻れなくなるのでしょうか?
いえ、引き返すチャンスは何度もありました。
でも、つまらない欲や意地やプライドが、立ち止まって考える事をさせませんでした。
本作は説教臭いわけではなく、ダークなサスペンスです。面白いと言えます。監督の好みであろう不気味な映像美は細部まで作り込まれています。
ただ、私にはちょっと気持ちが悪い映画でした。
私は、例えば金魚や犬を、生存にはあまり向かない形態の新種を作ってまで愛でる、という感覚が理解できません。本作にそういうものを感じました。(それ自体は公に認められていて、悪い事ではないですが)
あと、一座には白人しか居なかったようなのは違和感でした。「グレイテストショーマン」では黒人も一緒に働いていましたが。
脇を締めれば巧い人。
このキャストで、デル・トロで、これ?
ってのは正直言って、ある。いや、コレがデル・トロじゃなきゃ、すごく良かった!って思えるんでしょうけど。なんせ。期待値、かなりの高さだったもんで。
タブーを冒し、人を騙して生きて来た男が、騙されて獣人となる立場に転落する。自業自得の物語りです。これは天罰なのか運命なのか。諸悪莫作の「戒め」の物語りは、見終わった後、諸行無常を感じざるを得ません。あな哀し。
でも、デル・トロなのに...
もうちょっと。こう。何か、欲しかった。
ってだけ。
フツーに良かったけど。
期待は、フツーじゃないんですもん。
次は、はっちゃけ映画に戻るとか。
一作だけで良いんでw
読心術は出来ても人を見る目はなかった
ルーニー好きのツレに誘われて観に行きました。
デルトロといえばパンズラビリンスが好きな作品てくらい。
この作品は寓話的に野心家が踏み越えちゃいけない領域に手を出しその報いを受ける話。そうなってしまうまでに何度も何度も踏み止まるチャンスはあった。主人公は悪人ではなく獣人に対しても憐れみを感じたり良識があるのは窺い知れる。また最後の表情、台詞によって自分でも今やめておけばと思う事があったのは想像がつく。
金、名声に惑わされると今まで自分を見守ってくれた人の言葉も入らなくなるし、成功する度に大事な何かを見失う。
読心術でファムファタルの心を折ればそりゃ倍返しに合う。スキルを身につけた事で奢り高ぶると関わってはいけない人との接触機会は増えるもの。人を見る目は大事だ。
スピリチュアルな領域は神(またはその様な何か)が決める事であって人間が決める事じゃない、人がコントロール出来ない事に手を出せば必ずその報いを受ける。
あるか無いか不確定なものはわからないが業は巡る。
成果主義への偏り、数字が全て、質や人情を見失いつつある現代に見て欲しい作品。
人生なんてこんなものだ
「衣食足りて礼節を知る」という。しかし宿無しの着たきり雀には縁遠い話だ。
ブラッドリー・クーパー演じる主人公スタントン・カーライルの物語は、父親との凄絶な別れからはじまる。怪しい大道芸人集団に入り込んでからは、欲望と野望に引っ張られるがままに物語が転がる。
本作品の舞台は1930年代である。世界恐慌で人々が一気に貧しくなったが、人は何にでも慣れる。貧しさに慣れて、乏しさに耐える。運のいい者は仕事にありつき、当面の衣食住を得るが、いつまで続くかは分からない。
何かの才があれば、それを活かして生きていけるかもしれない。場合によっては金持ちになれるかもしれない。ここにいたら暫くは凌げるかもしれないが、ジリ貧だ。いずれ誰もが食えなくなる日が来るだろう。行くも地獄、残るも地獄。ならば行く方に賭けてみよう。男なら多分そう思う筈だ。
恋は唐突に訪れる。若い女の艶やかに光る黒い髪と赤い唇は男を魅了し、男が放つギラギラした欲望に、女は自尊心を満たされる。しかし問題はその先だ。男が本当の意味で自分を満たしてくれるのかどうか。裏切らない誠実さがあるかどうか。堕落してしまわない意志の強さがあるかどうか。女は不安に震えながら旅立つ。
男は塀の上に登る。塀の内側は恐ろしい闇だ。決して広くない塀の上を、男は歩いていく。自分は猫だ。軽やかに歩き、決して内側に落ちることはない。
女は塀の外から男を見ている。いつ落ちてしまうかもしれない不安にかられ、早く塀から降りてほしいと願う。しかし男は下りてこない。それどころか、塀の上を自分よりもずっと軽やかに歩く牝猫と出逢い、互いに匂いを嗅ぎ合う。牝猫は察知する。男は野良犬だ。決して猫ではない。不器用な足で塀の上を歩く。そして牝猫よりもずっと上手に歩いていると勘違いしている。馬鹿な野良犬だ。間違いなく内側に落ちるだろう。その日はそれほど遠くない。
本作品には人間の欲望があり、自信と不信と希望と絶望がある。恐怖があり、酒への逃避がある。肉親との確執があり、憎悪と怒りがある。そして物語となる。本作品には人生が詰まっているのだ。150分という長時間の映画だが、波乱万丈のストーリーと無駄のない演出のおかげで飽きることがなかった。獣人の伏線で誰もが結末を予想できたと思う。いいラストシーンである。人生なんてこんなものだ。
めざめのカーニバル
せっかく春めく季節となってきたのに、雪の降るシーンが多くて寒くなってしまいました。150分もあると、結構トイレが近くなって困っちゃいます。そんな時欲しくなるのが膝掛け!もちろん毛糸のブランケット。毛布にくるまってる場面もありましたね。
見世物小屋というと、江戸川乱歩の作品や『エレファントマン』などを思い出してしまいますが、ホルマリン漬けの胎児とかの標本はエグすぎ。それを管理しているウィレム・デフォーも不気味さ満開だし、ロン・パールマンだって怖すぎ。どうせなら頭に大根の輪切りを乗っけておけばいいのに・・・などと『ヘルボーイ』をついつい思い出してしまいます。
いや、カーニバルってのは楽しいもんだよ!そんなに暗くしてどうする。と、頭の中では榊原郁恵の歌がぐるぐる回ってきてしまいました。踊りたいの夜明けまで、星空のもとでふたり♪まわれまわれ、メリーゴーランド。好きな曲「スターダスト」も吹っ飛んでしまうくらい頭の中は郁恵ちゃんとなりました。
そんなこんなで後半は電気人間モリーと共に独立したスタン。ショーの客だったリリス・リッター博士がイチャモンつけてきます。バッグの中身当ててみなさいよ・・・これはなぜだか読めてしまった。特別なモノですもんね。まぁ、オチも終盤になって読めましたけど。
気に入ったのは読心術とか占い師とか霊媒師とかってありきたりで誰でも当てはまることを言う手口だったこと。俺の知り合いにもいる!ちょっと違うけど、必ず相手の親のことを切り出す奴。今の時代ならメンタリストって感じ?
「酒は絶対に飲まない」と言ったのなら、やっぱり飲んじゃだめ。想像するに、スタンは大酒飲みの父親から虐待を受けていたのだろう。そして介護疲れ・・・なんだか現代においても通用しそうなテーマも隠されていたような。さすがに見世物小屋はないけどね・・・
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