劇場公開日 2022年3月25日

「闇に落ちていく主人公が悲しい。」ナイトメア・アリー 風の又三郎さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0闇に落ちていく主人公が悲しい。

2022年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

◇暗い映画だ。主人公のスタンが自分の中にある闇のままに落ちていく。だけど回りはスタンが道をはずさぬよう、闇に落ちないよう、何度も何度もたしなめてくれる。それは言葉だったりゲンコツだったりタロットだったりする。だけどスタンが自分で運命を変えていってしまうのが見ていて悲しい。ケイト・ブランシェットと出会った後半も、彼の恋人 ( 妻 ?) が何度もブレーキをかけてくれるのにスタンは落ちていく。原作小説がノワールだから見終わってから暗い気持ちになる。
◇アカデミー作品賞にノミネートされている。ストーリーは分かりやすくて、本命の『パワー~』の「なんじゃコリャ?」感はないけど暗すぎて2度見る気にならない。(『パワー~』のほうはもう一度見ようかなという気にはなったが結局見てない )
蛇足
アカデミー賞ってアメリカ映画を盛り上げるイベントだとずっと思ってたのに、何年か前に外国の作品が作品賞にノミネートされててビックリした。私は映画関係者じゃないから日本の作品が受賞しても別に嬉しいとは思わない。(『ドライブ・マイ・カー』は面白くて2度見た。ちょっと長いけど。)

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マサヒロ