KAPPEI カッペイのレビュー・感想・評価
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きっちり足し算の笑い
古田新太と上白石萌歌がインパクト大。
特に萌歌ちゃんの可愛さが神がかっていて魅力爆発。
大人がしっかりふざけて作っているので、出来上がりはちゃんと真面目に不真面目。
『デトロイト・メタル・シティ』若杉氏原作のギャグ漫画を、映画『翔んで埼玉』の脚本家と組んで、忠実に再現した映画、という足し算がきっちりできていた。
反面、あまりに丁寧に作りすぎていて、たとえば『変態仮面』『翔んで埼玉』『デトロイト~』みたいな相乗効果による面白さの掛け算・爆発的パワーまでは得られずに、想像の範囲内な足し算どまりに収まってしまった印象。
伊藤英明や山本耕史の、ストイックで誠実な人柄が滲み出てしまっているのも影響しているかもしれません。
でも、某作みたいな割り算の肩透かし感がないだけ、気持ちの「あとしまつ」に困らず、まあまあよかったんじゃないかと。
あの原作を!
面白かった。みんなかわいいね。
キャストは申し分ないが、今一つ弾けない
「北斗の拳」のケンシロウにイメージが重なる伊藤英明をキャスティングできた時点で、この映画の成功の半分は約束されたようなもの。あとは、どれだけギャグを弾けさせることができるかだが、残念ながら、せっかくの着想とアイデアが活かしきれていない感がある。
終末の救世主となるべく禁欲的な修行を続けてきた主人公たちが、今の世の中に放り出された結果、世界を助けるためでなく、極めて個人的な欲求、すなわち初恋のために右往左往する姿は笑いを誘うし、それなりの説得力もある。そうそうたるキャストたちが、くだらないドタバタ劇を大真面目に演じているところも良い。
しかしながら、今一つ、突き抜けた笑いがないのが物足りない。もっと、浦島太郎的なカルチャーギャップであるとか、スーパーパワーの無駄遣いであるとかを、じっくり描いてもよかったのではないだろうか。
コメディはよっぽど難しい
暑苦しさの極み!
くだらない面白さ、大歓迎!
原作マンガは未読。「デトロイト・メタル・シティ」描いた人のマンガだからある程度想像はできた。その想像を上回るしょーもなさ。もちろんいい意味で。
来たる終末に備えて長年修行したことで、武術は身につけていても、女性への免疫は身につけていない「終末の戦士」たち。だから、彼らは基本的に中学生みたいな行動をとる。何も知らないまま育てられたいびつな存在が醸し出す異常性をうまく面白さに変換していた。ここらへんは原作者・若杉公徳のうまさなんだろう。
でも、その変なマンガをうまく実写映像化していたのもたしか。原作読んでないけど、ハルが好きになる先輩を岡崎体育にするなんて結構絶妙なキャスティングなんじゃないかと思ったりする。そして伊藤英明。「北斗の拳」のケンシロウのような見た目で社会性がない勝平を見事に演じていた。いや、原作ファンの意見はわからない。でも、あの振り切った演技はすごい。
あのラストはなかなかカッコよかったが、映画オリジナルなんじゃないかって気がしてしまう。調べたら半分当たって、半分外れた感じかも。それくらい変なのに、意外とうまい終わり方だった。こんな実写化はアリだ。「くだらない面白さ」は今後も続けてほしい。
ラブコメディーでした。(^_^;
最高のアホ映画
変態仮面以来の笑激!!
さすがの伊藤さん。
いやーさすが。さすがの伊藤さん。
某福○監督のような、『ボケますよー
!』というアク強めのボケではなく、控えめなのだけどとっても面白い、キレ、センスがある!
無駄打ちしないのだけど、的確。ベテランバッターのよう。
エンドロールで原作の漫画が出てくるのだけど、忠実。
忠実で更に伊藤さんの抜群なセンスで同等かそれ以上に昇華させている。
そして、脇を固める西畑くん。なにわの男子やもんね。さすがよ。
終始笑える。こんな作品はじめて。
いやー、よかった。またみたい!!
押し付けがましくない面白さ。
本当に素敵。
舞台挨拶中継で、観賞後キャストの皆さんのお話が聞きたい。
そんな風に思えたのも初めて。
ラストもよかった。漫画も、映画も。
バカと幸せと笑いしかない作品。愛すべき作品。
シリーズ化して欲しい!
久々にスーッと、レビュー書けました!
評価がそうでもなかったので鑑賞に躊躇したけれど本当にみてよかった。
評価は、感じ方は本当に人それぞれ。
興味があるものは評価を気にせずみるべきだと改めて思いました。
序盤よく出てくるカッペイの立ち姿、手は閉じきらず浮かせて、若干斜めに立つ、あの姿。
どっかで。。。、と思っていたのだけど、
オー◯リー春◯さんだ!!!
『カスッ!カスカス!。。』と行く前の、通常の立ちスタイル。
スッキリしたー!
荒唐無稽を貫いたアクション味濃厚なラブコメディ
予想を遥かに超える面白さだった。TV番組で、本作で共演している伊藤英明、上白石萌歌のインタビューを見て、面白そうと直感して鑑賞した。事前情報は殆ど収集しなかったので無心で素直に作品世界に入り込むことができた。荒唐無稽を貫いたアクション味濃厚なラブコメディを堪能できた。
本作の舞台は現代の東京。ノストラダムスの予言を信じ、1999年の世界滅亡を食い止めるため、終末の戦士集団は山奥で日々心身の鍛錬を続けていたが、2022年になっても何も起こらなかった。そして、ある日突然、師範(古田新太)が解散を告げる。目的を失った戦士達は、彼らの能力を使えない平和を謳歌している東京に辿り着く。そこで、戦士の一人である勝平(伊藤英明)は、偶然、大学生・啓太(西畑大吾)を助け、友人の山瀬ハル(上白石萌歌)と出会い恋に落ちる・・・。
荒唐無稽な設定であるが、この手のコメディ作品は、野暮は言わずに、無心に、無邪気に楽しむものである。
本作は、終末の戦士達の奥義を繰り出す迫力あるバトルと、勝平とハルの恋模様が、絶妙にブレンドされた痛快なラブコメディに仕上がっている。
戦士を演じる伊藤英明、大貫勇輔、山本耕史、小澤征悦の演技が効いている。彼らは決して笑うことなく大真面目にバトルを繰り広げる。あくまで、ここが東京であることを考えない、彼らの世界しか見えない、笑わない、大真面目な演技が観客の笑点を刺激する。
勝平とハルとの恋模様は、ハルの天真爛漫さと勝平の一途さのバランスが絶妙。勝平の武骨な一途さを伊藤英明が体と表情の演技で大熱演。天真爛漫なハルを上白石萌歌が自然体で優しさに包まれた演技と愛らしい表情で好演。
ラストシーンは意味深。本作とは別世界での二人の物語を観たくなる。続編を期待したい。
本作は、コメディの鉄則である、出演者達がくだらないことを大真面目に演技すればするほど観客の笑点が刺激されることを実感できる快作だった。
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