よだかの片想いのレビュー・感想・評価
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共感しやすい映画でした
登場人物のキャラクターや時の流れがしっかり描かれていて、観ていてわかりやすい映画でした。そのため感情移入がしやすかったように思います。
主人公のアイコちゃんと飛坂さんの関係も「恋ってそう進むよね」と思わせてくれるし、研究室後輩の原田くんの告白シーンは絶品!で、「片想いって切ないよね」と涙。
とても良作だと思いました。
監督、スタッフ、俳優さんの今後に期待します!
松井玲奈って地下アイドル?
日本映画のDNA継承者。作られた人間の不幸(?)として描いている。
残りあと45分男が豹変すると話は面白くなるが。純愛から恋愛成就なんだろうね。違う。
因みにアザは完全に消す事は出来ないが、悩まなくて済む位の消すことが出来る。
しかし、
この表現ではホラー映画と変わらなくなってしまう。
完璧な差別だと思う。
あと、30分何いじけているんだ。あと25分。ほらね♥治るって言っただろ。
結末が見えた。こう言ったアイデンティティを描きたくば、きちんとリサーチをしよう。即刻、治療しよう。治るんだから。
残り20分。そっちか!!!早く終われ。
結局、見た目か?
アザがあって良いなんてそんな慰めはないだろう!!!あと、16分。
後、9分。世の中には見た目だけじゃない障害者が沢山いる事を忘れては駄目だ。
よだかは最期消えて無くなる。宮澤賢治はそれを言いたかった。やっと終わった。日本映画の恥部見たいな話だった。
松井玲奈って、なんのアイドル?地下アイドル?
琵琶湖じゃなくて滋賀県でしよ♥
希望に満ち溢れた光のサンバ
顔半分にアザがあるアイコ。
彼女はそのアザをコンプレックスに感じながら、大学院で研究を続けていた。
ある時、アザと共に生きてきたアイコの実体験が本になり、その反響ぶりから映画化の話が持ち上がる
友人の担当編集者を介して、アイコは映画監督の飛坂と知り合い、彼に少しずつ惹かれていくのだが…
思っていたよりも“アザのあるアイコ”の話だった。
アザも本人の個性。
最終的にはそこへ辿り着くが、実際本人がそれを認めるのにはかなり時間を要する。
一つの恋を通して、自己のコンプレックスと向き合い、真っ直ぐ自分を生きていく物語。
小学生の頃、同級生にアザを琵琶湖みたいと揶揄された出来事。
実は注目してもらえたことが嬉しかったが、普段は優しい教師がその同級生に対して「なんて酷いこと言うんだ。」と言い放ったのがショックだったというところがやはり印象的。
自分の顔は酷いことなのかと認識してしまったというリアルで残酷なエピソードが胸に刺さった。
よだかはなぜ死を選んでまでも自分の名前を捨てなかったのか。
宮沢賢治のよだかの星は、恥ずかしながらちゃんと読んだことはない。
ただ、1番読んでみたい宮沢賢治の作品だ。
タイトルの通り、アイコがそれに自己投影されている。
レーザー治療を断り、アザを残して生きていくと決断した彼女。
その決意をした彼女だからこそあそこまでミュウ先輩を救ったわけだし、そんな先輩にメイクとサンバのステップを教えてもらったラストシーンは紛れもなく救いだった。
アザに限らず、コンプレックスを自分の個性だと自認するのはなかなか難しいことではあると思う。
でも、自分を捨てず自分らしく生きて欲しい。
生に満ち溢れたあの屋上でのアイコの舞は観た者の救いになると思った。
今回はほとんど触れないが、恋愛パートも静かで濃密な雰囲気が心地良い。
中島歩の唯一無二の芝居が好きだ。
低音から感じられる重厚感とは裏腹に芯がぶれているような男。
今作でもハマっていた。
脇もなかなか豪華。
中でも個人的イチオシの若手俳優、青木柚。
今作でも強い印象を残していた。
映画としての出来は素晴らしいんだけど、個人的に記憶に残るようなインパクトはあまり感じられなかった。
ただそれで良いと思う。
何かに思い悩んだ時、いつかこんな映画あったな、また観てみようと思えるそんな映画だと感じた。
ありのままの自分で。
"(not) HEROINE movies" 第2弾。
メ~テレ開局60周年記念作品。
原作は未読です。
松井玲奈の演技がとても良く、アイコの心情が胸に染み入るように伝わって来ました。目線の運び方やちょっとした仕草まで、繊細に構築された演技に引き込まれました。元AKBグループ・メンバーの中でも突出した演技力だな、と…。もっとブレイクしてもおかしくないと思うのですが…
誰しも何かしらのコンプレックスを抱えていると思いますが(斯く言う私もそう)、アイコの場合、当事者でないと分からない偏見や傷つき方をして来たのだろうと想像出来るし、小学生の時の琵琶湖のトラウマは本人にとってはかなり強烈なものとして存在し、その後の人生に影を落とし続けていました。
そこを丁寧に描写していたから、映画監督との恋愛を通してアザのある自分を肯定出来るようになった彼女が、火傷を負った先輩へ言葉を掛けるシーンにじんと来ました。
閉じ込められた倉庫のドアのガラスを割るシーンでは、ガラスに映った自分を打ち砕くことで、成長した彼女を比喩的に表現していたところも素晴らしいと思いました。
目を向けなければ傷つくことも無かったことに真正面から向き合って、それを受け入れる…。アイコが踏み出した一歩には男性である私も共感出来たし、勇気を貰いました。
原作、読もうかな…
[謝辞]
2022年9月30日をもって、テアトル梅田が閉館になることを知った時は、驚きと悲しみが同時に襲って来ました。
私のミニシアター初体験がテアトル梅田で、その後何度か足を運んでいましたが、ここ5、6年ご無沙汰してしまい…
閉館までになんとかして行かなくてはと思いつつ、なかなか都合がつかず焦りが募っていた今日この頃でした。
そしてようやく、閉館前日に時間が空いたので(出来ることなら閉館日に行きたかった)、最後のロードショー作品である本作を観るため、足を運ぶことにしました。
地階へ向かう階段を降りる時のワクワク感と、帰る時の充実感と余韻に浸りながら階段を上る感覚、久しぶりでした。
しかし、これはもう味わえないんだなぁ…
そう思ったら、目に涙が滲みました。
名残惜しそうに看板などの写真を撮っている方がたくさんいて、どれだけ愛されていた映画館なのか実感出来ました。
私も混じって撮りました(笑)。
長年地域活性と映画文化のためにご尽力下さり、また、素晴らしい映画を届けてくれて、ありがとうございました。
「私と仕事どっちが大事?」
題名に全てが表現されていると過言じゃない作品だが、自分のリテラシーが足りないのは自覚している。
もっと大事なことを気付けていないのかもしれないと、観客が試される内容であるのは、脚本が城定秀夫だからかもしれない。
表層は題名通りで、これが顔に痣を持つ女性か、又は出自が他人と違う、若しくは持っているスキルを利用しようとしている男に用心深くなっているのか、置き換えは枚挙に暇がない。
そして、オチとすると化粧で充分隠せる現代の技術進歩を知らなかったということなのだが、それが示唆するモノとは、果たして何をメッセージとして届けているのか・・・
それより、今作品の絶対的に必要なシーンは覚悟ある”濡れ場”ではないだろうか。松井玲奈は今作品は脱ぐべきであった。”太田母班”という特徴を持つ女性がそれでも自分をさらけ出す覚悟を持てる男性の前でその全てを受け入れて欲しいと願う演出は今作品には絶対必要で、だからこそ、その後の現実のしょっぱさに改めて乖離を受け止める、あの資料室の閉じ込めに繋がるのではないだろうか。そのギャップがないとラストのシーン(人は裸で生活してはいない)が生きられないと思うのだが・・・
それにしても監督役の男優の”のらりくらり台詞”は本当に素晴らしい。あのリズムは独特で、今後演じられるであろう作品に個性を植え付ける非常にフェイタリティな武器になると信じて疑わない。
人間は裸で生きる動物ではない
諦めを孕んだ強さと揺らぎを、松井玲奈が好演。
その眼差しや佇まいだけでも、アイコの歩んできた人生が滲むようでした。
飛坂はある意味天然で、良くも悪くも悪気がなく、悪いヤツじゃないけどそれ故に質が悪い。
いるよなぁ、こういうヤツ。
ミュウ先輩もただ明るいだけでなく、一番身近なキャラかも。
原田の絶妙にダサい告白も、リアルで好き。
教授や編集者も含め、全キャスト実像感のある芝居が素晴らしかった。
「この痣のお陰で信頼できる人とだけ関わってこれた」というのは激しく共感します。
また、「全てを晒して受け入れてもらう必要はない。人間は裸で生きる動物じゃないんだから」といった台詞が心にぶっ刺さりました。
あらすじによると恋愛経験なさそうなアイコが、怖さや葛藤を見せずにカラダを許すのだけ、違和感。
でもその前の「もう一回」が絶妙なニュアンスで、あざとくなりがちなシーンを抜群の自然さで演じた松井玲奈に拍手。
ラストシーンは、もっと短く切った方が好みだったかな。
でも、逆行で表情がハッキリ見えないながら晴れやかさが伝わり、ほろ苦い余韻も漂う名シーンだと思う。
派手さはないけど厚みのある、素敵な作品でした。
【”素顔のまままで・・”顔に痣がある事で過去にトラウマを持つ女性が、痣を気にしない男性と恋に落ちる中で、自分自身とも向き合って行く一人の女性の心の成長を描いた静謐な作品である。】
ー 今作は”等身大の女性のリアルを紡ぐ”がコンセプトの「ノットヒロインムービーズ」第二作である。
一作目は「わたし達は大人」、そして第三作目は12月公開予定の、三浦透子さん主演の「そばかす」である。楽しみである。ー
◆感想
・生まれつき、顔の左側に琵琶湖の様な形の痣がある、大学院生アイコ(松井玲奈:今作の様な、抑制した演技がとても巧い女優さんだと思っている。)は、小学校時代にそれを揶揄ったクラスメイトを叱った、男性教師の”言葉”に傷ついたトラウマを抱えながら暮らしていた。
ー 原作とはやや違うが、巧い設定だと思う。
気にしていなかった痣の事を、先生が良かれと思って言った言葉が逆に、トラウマになってしまったアイコ。
故に、彼女は常に一歩引いた態度で、静に暮らしている。ー
・だが、彼女はどうしてもと頼まれ、「顔が私に教えてくれた事」というタイトルのルポルタージュ本が切っ掛けで、映画監督の飛坂(中島歩:注目している俳優さんである。)と出会い、彼の痣を気にしない態度に、徐々に惹かれていく。
ー ”貴方は、私の左側の痣を否定しないと思ったからから・・”と言って、彼の”右側”に座るアイコ。彼女は、この時点で飛坂に恋をしてしまったのだ。ー
■今作には、悪性のある人間は登場しない。何故なら、アイコの周囲の人間は、外観で偏見を持つような輩はいないからである。
それを、初めて気づかせてくれたのが、飛坂だったのであろう。
彼から贈られた、コンパクトが飛坂の気持ちを表している。
明るいミュウ先輩(藤井美菜)や、同じ研究室の後輩原田(青木柚)も同様である。
原田は、アイコに告白までしている・・。
・彼女の書いた本が映画化されることになり、飛坂の元恋人美和(手島美優)が主演に。だが、アイコは徐々に、飛坂が自分に近づいたのは”映画を撮るためではないか・・”と疑心暗鬼になって行く。そして、アイコは飛坂に別れを告げる・・。
ー この辺りは、もう少し丁寧に描いて欲しかったかな・・。-
・ミュウ先輩が、顔に火傷を負ってしまった時にアイコが言った言葉
”私、痣が有っても良いと思うんです・・。”
<そして、アイコは、傷の癒えたミュウ先輩にファンデーションを塗って貰い、笑い合い、爽やかな顔で、前を向くのである。
”アイコは痣の手術はしないで、素顔のままで自分自身と向き合いながら、歩んでいくのではないかな・・”と思った、一人の女性の心の成長を描いた静謐な作品である。>
松井玲奈を見に行く。中島歩も良かった。
シネ・リーブル池袋での舞台挨拶回で鑑賞。同郷の贔屓もあり松井玲奈の元SKEながら女優に絞り、しかしあまりメジャーになりきれてこない活動を少し応援する気持ち、そしてLOVE LIFE同様最近映画に力を入れてる?メ~テレの製作というのも故郷愛をくすぐられたりする。しかし、池袋で舞台挨拶が満員にならないのはなぜか。宣伝がファン層まで回ってないんだろうな…。
筋的には元カノ含めて少人数に絞り込まれた登場人物が心地よい。ただ、カッコ良くてサンバ踊る先輩と惚れてくれるイイヤツの後輩などはちょっと図式的だなあと思った。原作通りなのか城定脚本によるアレンジなのかはわからない。ラストで踊るところ、舞台挨拶で母なる証明の名前が出ていたが、LOVE LIFEでも踊ってたなあ。
舞台挨拶では松井玲奈はエゴサしまくっていて、イイねを押してくれるそうだ。これ見てくれるかな?そして濱口竜介の偶然と創造や今泉力哉の愛なのかで異彩を放つ中島歩、トークも面白い。今後の活躍に注目。
公開した次の日に鑑賞しました。 松井玲奈さんが好きでいつか演じたい...
公開した次の日に鑑賞しました。
松井玲奈さんが好きでいつか演じたいと話していたのを知っていたので、原作の存在は知りながらもいつか映像化されてから読もうと思うくらいまっさらな状態で観ました。
顔にアザのあるアイコという女性の片想いを描く恋愛ものというよりは、アイコがどう生きていくか。というほうがしっくりくる内容でした。
アイコの周りには理解者が沢山いるけれど、世間からは醜いもの(とまでは言ってなかったけど)として扱われる顔のあざ。
顕著に描かれているのは、出版社での待ち合わせ中の親子とのやり取り。女の子は心配していただけなのにお母さんが謝る必要ないのに謝ったからこそ、すこし棘が刺さった気がしました。
女性目線で言うと、顔にあざがあろうが化粧で隠せばいいと思ってみてたから、最後のミュウ先輩とのやり取りが良かった。それに、表情があかるくなって、背筋も伸びているように見えた。
隠したいなら隠せばいい、人間全裸で戦っていくわけじゃ無いんだよ(うろ覚え)ってセリフが好き。
飛坂さんの無自覚に人をたらし込む感じと、物事の優先順位は変わらないんだろうな。
一度は憧れて恋をするお相手だと思いました。
ポスターにも描かれている、デートシーンのボートでのいちゃいちゃした感じ初恋のキラキラした部分が詰まってて好きです。その写真を見返すところも好き。
個人的にすごいなって思った演出は、小学生のアイコと今のアイコとのやりとりのシーン。
自分の心の奥底にあった恐怖が浮き彫りになったのか、ハッとさせられました。
あとは、閉じ込められてから電話するまでのところ。
ただ、登場人物ひとりひとりの後ろ盾がいまいち分からなかった部分があったので原作読もうと思います。
あの美しいラストシーンの真実(笑)
2回目鑑賞後の感想
原作未読
アイコの恋は(価値観の違いから?)実らず、しかしハッピーエンド?の雰囲気がいい
ミュウ先輩との(信頼)関係もいい感じです
安川監督のこだわりなのか映像が生々しく美しいと思います
2人で駅へ走るシーンが印象的です
そして
心に残るアイコと先輩のラストシーン
そこへ舞台挨拶で松井さんと安川監督から、何故2人がラストで踊るのか最初は理解できなかったとの発言が
原作にはない城定監督の脚本だそうです(原作にはサンバのサの字もないとのこと)
撮ってみたら素晴らしいシーンになったとのことでした
もっと攻めよう
ストーリーは本を書いて有名になった大学院生がアルファオスに言い寄られて同棲して意味わからない理由で別れる話です。
女子の理想とする世界が描かれています。
ベッドシーンありますが、正直ここが最大の見せ場なのですからもっと「魅せない」とダメな気がするのです。
大体、アイドル女優の人が映画で客を呼ぶ場合「✕✕さんがフルヌード」というキャッチコピーで客を呼ぶ訳で。
良い点を上げるとすればアイドル女優映画の定番、芸達者な脇役達の演技を鑑賞出来る事でしょうか?
松井玲奈さん、ファンが減るかも知れないですが映画の為に身を削って欲しいよな~と思いました。
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