よだかの片想いのレビュー・感想・評価
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ヨダカ胸を張れ。
松井玲奈カッコいい。
SKEの人なんですね、知らんかった。
昔の写真見たら髪長いのばかり、、短い方がこの顔に合うと思う、首も長くて美しい。
昭和のイケ面、中島歩も最近お気に入り。
低い声と時々不誠実な感じの喋り方がおもろい。
さて原作未読ですが、たぶん原作が良い。
顔に痣がある女性の恋バナなんですが、彼女の視点から語られる痣との共存が新鮮です。
私は琵琶湖の学校のシーンがガツンと来ました。
あとは恋愛経験少な目の人にありがちな余裕の無さ、束縛、謎の自己否定で自滅、、。
最後のシーンは無駄に引っ張ったのが良くなかったと思う、なんか着地が緩くなった気がする。
宮沢賢治は凄いと思うけど、私は苦手です。
ありのままの自分で。
"(not) HEROINE movies" 第2弾。
メ~テレ開局60周年記念作品。
原作は未読です。
松井玲奈の演技がとても良く、アイコの心情が胸に染み入るように伝わって来ました。目線の運び方やちょっとした仕草まで、繊細に構築された演技に引き込まれました。元AKBグループ・メンバーの中でも突出した演技力だな、と…。もっとブレイクしてもおかしくないと思うのですが…
誰しも何かしらのコンプレックスを抱えていると思いますが(斯く言う私もそう)、アイコの場合、当事者でないと分からない偏見や傷つき方をして来たのだろうと想像出来るし、小学生の時の琵琶湖のトラウマは本人にとってはかなり強烈なものとして存在し、その後の人生に影を落とし続けていました。
そこを丁寧に描写していたから、映画監督との恋愛を通してアザのある自分を肯定出来るようになった彼女が、火傷を負った先輩へ言葉を掛けるシーンにじんと来ました。
閉じ込められた倉庫のドアのガラスを割るシーンでは、ガラスに映った自分を打ち砕くことで、成長した彼女を比喩的に表現していたところも素晴らしいと思いました。
目を向けなければ傷つくことも無かったことに真正面から向き合って、それを受け入れる…。アイコが踏み出した一歩には男性である私も共感出来たし、勇気を貰いました。
原作、読もうかな…
[謝辞]
2022年9月30日をもって、テアトル梅田が閉館になることを知った時は、驚きと悲しみが同時に襲って来ました。
私のミニシアター初体験がテアトル梅田で、その後何度か足を運んでいましたが、ここ5、6年ご無沙汰してしまい…
閉館までになんとかして行かなくてはと思いつつ、なかなか都合がつかず焦りが募っていた今日この頃でした。
そしてようやく、閉館前日に時間が空いたので(出来ることなら閉館日に行きたかった)、最後のロードショー作品である本作を観るため、足を運ぶことにしました。
地階へ向かう階段を降りる時のワクワク感と、帰る時の充実感と余韻に浸りながら階段を上る感覚、久しぶりでした。
しかし、これはもう味わえないんだなぁ…
そう思ったら、目に涙が滲みました。
名残惜しそうに看板などの写真を撮っている方がたくさんいて、どれだけ愛されていた映画館なのか実感出来ました。
私も混じって撮りました(笑)。
長年地域活性と映画文化のためにご尽力下さり、また、素晴らしい映画を届けてくれて、ありがとうございました。
監督、キャストのトークイベント付き
「48グループ」マニアとしては観ておかなきゃ・・・!?勿論、「松井玲奈」だったら最高だったけどトークイベント付き上映回なので足を運んだ!
「よだか」=「夜鷹」、売春婦の恋愛話かと想って居たけど違ッていたね!?昨晩は移動で殆ど寝て居なかったので所々しか憶えていない・・・!?折角なので体調万全で観に往きたいものです。
監督、私の左隣に座っていただけませんか?
左頬に大きい青アザ(太田母斑)があるために恋愛に消極的な大学院生が出版社に勤める友人の企画した本がきっかけとなり、イケメンの映画監督と付き合うことになった話。
宮沢賢治の自責の念から太陽に向かって飛んで行って、燃え尽きて死んでしまう可哀想な醜いヨタカの話にちなんだ題名ですね。江戸時代の夜鷹(遊女)も侮蔑的な呼び名で、ちょっと差別的な題名の映画だなぁと思いました。小さい頃、母親に「早く寝ないと夜鷹が来るよ❗」ってよく言われたものです。(ウソです)
松井玲奈さんは美人だもんな~
全然ひねくれてないし、性格いいし。
それに意外と積極的でしたよ。
片想いは余裕で越えられていました。
猫は逃げたでも好演だった手島美優さんは今回もとても魅了的でした。
キム・ギドク監督作品に体当たり演技で出ていた藤井美菜さんもサンバカーニバルの衣装で大いに魅了してくれました。
青木柚君もチェリーボーイ的なあれがナイスでした。
「さかなのこ」では大タコをコンクリートに叩きつける一風変わった厳しいお父さん役だった三宅弘城さんがとても思い遣りのあるイイ教授の役で、ちょっと面食らいました。
中島歩さんはずっと一歩引いてアイコに接するような、腰がちょっと引けてる感じがよかったとおもいました、
#72 人は顔を通して他人を見るのか?
顔のアザを気にして生きる女性の物語かと思ったら、実際は主人公も周りもアザがあることをあまり気にせず生きている風に描かれていた。
というか今は強力なコンシーラーが沢山あるんだから、隠せるんじゃないかと最初から思って見てた。
先に彼女を好きになったのは男のほうだと思うのに、何故か告白は彼女のほうから。
もし顔のアザにコンプレックスがあるなら告白なんてできないよね。
それに彼女の顔を通して彼女を見てるなら、彼の方もそれを受けないと思う。
原田に至ってはアザの有無を全く気にしてないし。
映画全体としては面白いんだけど、アザが強調されてなくて単なる恋愛映画に見えてしまったところがマイナス。
結局アザはなんだったんだろう?
松井玲奈が良かった
前田アイコは、顔の左側に大きなアザがあるため、幼い頃からからかいや恐れの対象になっていた。そのため、恋や友達との遊びをあきらめ、大学院でも研究ひと筋の毎日を送っていた。そんなある日、顔にアザや怪我を負った人、の取材を受け、その本の発売によりアイコは話題となった。そして、その本を映画化したいという監督が現れ、アイコは飛坂監督と話をするうちに彼にひかれ、自身のコンプレックスと正面から向き合うことになっていくという話。
刺青でもある程度消せるんだから、あれくらいのアザなら綺麗に消せるだろうに、と思って観てたら、案の定、後半になって、レーザー治療すれば2年くらいでほとんど目立たなく出来ると医師に言われていた。それに、化粧でほとんど目立たなくも出来たし、前向きになればいくらでも良い方向に進んでいけるという事がテーマなんだろうと思った。
宮沢賢治の小説を知らなかったし、よだかという言葉を知れて勉強になった。
松井玲奈は相変わらず綺麗で魅力的だった。
ダンスはいまいち、衝動はすばらしい。
2021年。安川有果監督。島本理生原作の小説を映画化。頬にアザがある女性が、その女性をモデルにした作品を撮ろうとする映画監督と恋に落ちる物語。
アザがあっても強く生きる女性が、「があっても」に複雑な思いを抱いていく。その思いが、優しいけれども女性よりも仕事を重視している(と感じられる)恋人との関係と重なっていく。恋愛小説の旗手の原作だけに、恋愛の機微をうかがう繊細な感覚を取り上げる映画になっている。よくある恋愛映画の側面。アザについての主観的、客観的、幻想的な描写は独特ではあるが、心理的な説明が勝っている。サンバのダンスを「生の躍動」の文脈で描いているが、躍動感がまるでないのが残念。最後に大切な意義が見出されているのだから、あのダンスの描写はもっと躍動しているべきではないか。
閉じ込められた部屋から出るために衝動的に窓ガラスを割り、男への募る想いがガラスの破壊、流血、全力疾走によって描かれる。ガラスを割ったから男への想いが抑えがたくなるのだが、それは直後に落胆にも変わる性質のものなのだ。この急変のリズムがすばらしい。
誰にでも
人には引け目を感じる部分と言うのはありますよね、肉体的な部分だけでなく、精神的や社会的や経済的な部分を含めると。人はそれを持ちながら生きていく訳ですから、いかに前向きに捉えるかが必要ですね、苦しい面もありますが。
小学生の頃の、朝の通学路の一コマを思い出しました。
顔の左側に青アザが有る女子大学院生が、書籍になった自分の経験談を映画化したいと申し出た若い監督に、恋心を抱くまでの心情を描いた映画です。
私が小学生低学年の頃、毎朝の通学路に、顔に大きな火傷の跡が残る女の子が、クラスメートと思われる女の子と、談笑しながら通学している場面を、ちょくちょく見かけました。
私の最初の印象は、ひどい火傷の跡に、気持ちが悪くなりましたが、日を追うごとに、そのような気持ちが薄れてきて、普通に、その女の子を見ることが出来るようになりました。
当時の私は、顔に大火傷の跡を残したまま、その後の人生を送る女の子の悲しみや苦しみにまで、思いが至りませんでしたが、この映画は、顔に大きな醜い跡を残した女の子の、現実の人生のワン・シーンを描いているように思いました。
ラスト・シーンでの、主役のアイコに巧に光をあてた美しい映像を見て、とても清々しい気持ちになりました。
そして、小学生の頃の、朝の通学路に出会った女の子は、今、どうしているのだろうか、等と思いながら、映画館を後にしました。
上映されている劇場は、そう多くは無いようですが、この映像化された純文学を、大勢の方に観て頂きたいと思いました。
バランスはいいが共感しにくい環境
2022年劇場鑑賞218本目。
代表作「ゾッキ」と紹介する記事は悪意がある松井玲奈主演。
この人の顔好きなんですよね〜。だからちょっとくらいアザがあるくらい自分には気にならないのですが、生まれつき顔に大きなアザがある女子大生が主人公の話です。タイトルからアザがコンプレックスで恋に踏み出せず終盤まで片想いする話かなと思ったら結構序盤でくっついて、あれっ?と思いました。まぁ後からそういうことかとは思うのですが。
アザに関してそれほど悲観的でもなく、それでいて忘れられてもなく、絶妙なバランスで話に絡んでいくのは見事だと思いました。一方で恋愛相手が映画監督という特殊な職業なおかげで共感しにくい環境になってしまったいたのが残念でした。
「私と仕事どっちが大事?」
題名に全てが表現されていると過言じゃない作品だが、自分のリテラシーが足りないのは自覚している。
もっと大事なことを気付けていないのかもしれないと、観客が試される内容であるのは、脚本が城定秀夫だからかもしれない。
表層は題名通りで、これが顔に痣を持つ女性か、又は出自が他人と違う、若しくは持っているスキルを利用しようとしている男に用心深くなっているのか、置き換えは枚挙に暇がない。
そして、オチとすると化粧で充分隠せる現代の技術進歩を知らなかったということなのだが、それが示唆するモノとは、果たして何をメッセージとして届けているのか・・・
それより、今作品の絶対的に必要なシーンは覚悟ある”濡れ場”ではないだろうか。松井玲奈は今作品は脱ぐべきであった。”太田母班”という特徴を持つ女性がそれでも自分をさらけ出す覚悟を持てる男性の前でその全てを受け入れて欲しいと願う演出は今作品には絶対必要で、だからこそ、その後の現実のしょっぱさに改めて乖離を受け止める、あの資料室の閉じ込めに繋がるのではないだろうか。そのギャップがないとラストのシーン(人は裸で生活してはいない)が生きられないと思うのだが・・・
それにしても監督役の男優の”のらりくらり台詞”は本当に素晴らしい。あのリズムは独特で、今後演じられるであろう作品に個性を植え付ける非常にフェイタリティな武器になると信じて疑わない。
らみぱす、らみぱす、るるるるる。
『島本理生』原作の映画化は
〔Red(2020年)〕が噴飯モノの内容だった以外は、
〔ナラタージュ(2017年)〕や〔ファーストラヴ (2021年)〕はなかなかの良作で、
勿論、監督や脚本に左右されようも、
『三島有紀子』が、あれだけの駄作を撮るのは、正直、意外。
で、本作、どちらかと言えば上作の部類。
とりわけ主な登場人物を演じた『松井玲奈』と『中島歩』の出来が極めて良い。
『松井玲奈』の方は、「NHK」の連続テレビ小説〔エール〕での好演で
意外とできる人と認識を改めていた。
それを凌駕する驚きだったのが『中島歩』のあまりにも素に近い演技。
何故か、自分の過去に観た映画ではチョイ役が多く
まるっきり印象に残っていなかったのだが、
今回の成りきり具合には、相当に驚愕。
ちょっと身勝手な男の造形を、てらいも無く、ストレートに演じている。
『アイコ』は生まれつき、左の頬に大きな痣がある。
幼い頃は母親主導で治療にもいどんだものの、
長じてもそれは大きくもちいさくもならず、変わらず彼女に顔に在る。
そのことが、人間関係にどのような影響を及ぼしているかは不明だが、
その痣と一生付き合っていく決意をした本人は思いの外超然とし、
却って周囲がそのことを気遣うほど。
自身は望みはしないものの、
顔に厳然と在る痣の存在を、
他人には肯定もして欲しくないし否定もして欲しくない。
要はあるがままの姿を見て貰いたい。
この構造は頗る面白く、本人と周囲が夫々、
気にしない×気にしない
気にしない×気にする
気にする×気にしない
気にする×気にする
の関係性が出たり引っ込んだりしながら、
ストーリーに膾炙する。
とは言え、その痣を主軸にしたルポルタージュ本が刊行され、
それを底本に映画化を望む監督『飛坂』と付き合うことになったのだから、
あながち負の側面ばかりとは言えず。
が、『飛坂』は、端正な外見とソフトな物腰、
知的な会話から知れるように所謂モテ男。
にもかかわらず、女性の影がチラつかないのは、
単純に映画馬鹿で、それに命を掛けているから。
『アイコ』は彼が自分と付き合いだしたのは、映画作成の肥やしにするためでは、と
次第に疑念を持ち始める。
本作では「痣」が一種の狂言廻しで、重要なパーツ。
その存在を外してしまえば、実体はどこにでもある恋愛ものと
プロットは変わらず。
ひょんなことから出会った男女が付き合い始めるも、
次第に疑いが芽生えて別離、しかしその後で
女性(若しくは男性)が人間的に成長する、との。
ここでもその定石は踏襲され、しかしあかつきに得られた、生きて行くための自信は
すかっとするほど爽やかだ。
「痣」の存在を際立たせるパーツとして、
ここでは鏡が多用される。
『アイコ』の顔が映る毎に、
存在が強く主張されるものの、
その表情は驚くほど多弁。
とりわけ、『飛坂』から貰ったコンパクトを
パチンと閉じるシーンは極めて印象的。
公開されている映画館は少ないが高評価
今年274本目(合計549本目/今月(2022年9月度)17本目)。
先天性で顔にあざを持つ女性と、その女性を取り巻く(健常者の(=ここでは、あざがない、という狭い意味))女性や、男性を取り巻く恋愛ストーリーです。
特に女性の先天性の、特に「見えやすい」位置にある顔のあざというのは、美容という観点から重い話題であり、リアルでも程度の差こそあれ、苦しんでいる方はリアルで存在します。
原作小説は存在するのでおおむねそれにそって展開はするものの、小説を見ていない方にもキャラクタの自己紹介など丁寧なので混乱は招かない印象です。一方で「よだか(よたか)」という語は「存在する語」なので、このことだけは知っておいたほうが良いかもしれません(一般的な辞典には載ってます)。
個人的には100分ジャスト(2時間=120分を切る)という事情もあり、やや説明不足かなと思えたり、特に他の方も指摘されている通り、ラストにいたる展開が急展開すぎて理解が困難になりやすいという部分は抱えているのはあるかな…と思いますが、当事者の方、そうでない方、男性・女性の違い、また、そもそも論で原作小説を知っている、知らないで大きくここは差は出うると思うので、確かに「ややわかりにくいかな」という点はあるにせよ、減点対象にしていませんし、あるとしても0.1程度でしょう。
そもそも原作小説があるため、それにそって描写される以上あることないこと描けませんが、特に女性にとって大きなハンディキャップとなりやすい「先天性の美容の問題」についてとりあげたという点では高く評価できるので、多少気になる点(上記のラストにいたる急展開が本当に急すぎる)はあるにせよ満点にしています。
「気にしない」から「受け入れる」に自らを解放した主人公が美しい
最も印象深かったは、小学生の頃の「琵琶湖」の思い出の場面。主人公をかばおうとした先生の振る舞いが、逆に、主人公を傷つけていたというエピソードで、自分も、知らないうちに誰かを傷つけているのかもしれないと、少し複雑な気持ちになった。
主人公は、顔のアザを隠そうとしていないし、それを気にしていないようにも見える。だが、小学校の先生のような悪意のない言動によって、これまでに何度も嫌な思いをしてきたことは想像に難くなく、だからこそ、心に壁を作って、「本当に信頼できる人」としか付き合って来なかったのだろう。
ラストシーンが解放感に満ち溢れているのは、そんな主人公が、心の壁を突き崩して、すべてを受け入れたからに違いない。「気にしない」という消極的(否定的)な姿勢から、「受け入れる」という積極的(肯定的)な姿勢に自らを解放した主人公が、とても強く、美しく感じられた。
人間は裸で生きる動物ではない
諦めを孕んだ強さと揺らぎを、松井玲奈が好演。
その眼差しや佇まいだけでも、アイコの歩んできた人生が滲むようでした。
飛坂はある意味天然で、良くも悪くも悪気がなく、悪いヤツじゃないけどそれ故に質が悪い。
いるよなぁ、こういうヤツ。
ミュウ先輩もただ明るいだけでなく、一番身近なキャラかも。
原田の絶妙にダサい告白も、リアルで好き。
教授や編集者も含め、全キャスト実像感のある芝居が素晴らしかった。
「この痣のお陰で信頼できる人とだけ関わってこれた」というのは激しく共感します。
また、「全てを晒して受け入れてもらう必要はない。人間は裸で生きる動物じゃないんだから」といった台詞が心にぶっ刺さりました。
あらすじによると恋愛経験なさそうなアイコが、怖さや葛藤を見せずにカラダを許すのだけ、違和感。
でもその前の「もう一回」が絶妙なニュアンスで、あざとくなりがちなシーンを抜群の自然さで演じた松井玲奈に拍手。
ラストシーンは、もっと短く切った方が好みだったかな。
でも、逆行で表情がハッキリ見えないながら晴れやかさが伝わり、ほろ苦い余韻も漂う名シーンだと思う。
派手さはないけど厚みのある、素敵な作品でした。
コンプレックスと向き合う女性の話しだが、業界人あるあるばかり見せつ...
コンプレックスと向き合う女性の話しだが、業界人あるあるばかり見せつけられた気がする。
良い作品にする為だったらなんでもする。嫌って程上手く描かれていた。
【”素顔のまままで・・”顔に痣がある事で過去にトラウマを持つ女性が、痣を気にしない男性と恋に落ちる中で、自分自身とも向き合って行く一人の女性の心の成長を描いた静謐な作品である。】
ー 今作は”等身大の女性のリアルを紡ぐ”がコンセプトの「ノットヒロインムービーズ」第二作である。
一作目は「わたし達は大人」、そして第三作目は12月公開予定の、三浦透子さん主演の「そばかす」である。楽しみである。ー
◆感想
・生まれつき、顔の左側に琵琶湖の様な形の痣がある、大学院生アイコ(松井玲奈:今作の様な、抑制した演技がとても巧い女優さんだと思っている。)は、小学校時代にそれを揶揄ったクラスメイトを叱った、男性教師の”言葉”に傷ついたトラウマを抱えながら暮らしていた。
ー 原作とはやや違うが、巧い設定だと思う。
気にしていなかった痣の事を、先生が良かれと思って言った言葉が逆に、トラウマになってしまったアイコ。
故に、彼女は常に一歩引いた態度で、静に暮らしている。ー
・だが、彼女はどうしてもと頼まれ、「顔が私に教えてくれた事」というタイトルのルポルタージュ本が切っ掛けで、映画監督の飛坂(中島歩:注目している俳優さんである。)と出会い、彼の痣を気にしない態度に、徐々に惹かれていく。
ー ”貴方は、私の左側の痣を否定しないと思ったからから・・”と言って、彼の”右側”に座るアイコ。彼女は、この時点で飛坂に恋をしてしまったのだ。ー
■今作には、悪性のある人間は登場しない。何故なら、アイコの周囲の人間は、外観で偏見を持つような輩はいないからである。
それを、初めて気づかせてくれたのが、飛坂だったのであろう。
彼から贈られた、コンパクトが飛坂の気持ちを表している。
明るいミュウ先輩(藤井美菜)や、同じ研究室の後輩原田(青木柚)も同様である。
原田は、アイコに告白までしている・・。
・彼女の書いた本が映画化されることになり、飛坂の元恋人美和(手島美優)が主演に。だが、アイコは徐々に、飛坂が自分に近づいたのは”映画を撮るためではないか・・”と疑心暗鬼になって行く。そして、アイコは飛坂に別れを告げる・・。
ー この辺りは、もう少し丁寧に描いて欲しかったかな・・。-
・ミュウ先輩が、顔に火傷を負ってしまった時にアイコが言った言葉
”私、痣が有っても良いと思うんです・・。”
<そして、アイコは、傷の癒えたミュウ先輩にファンデーションを塗って貰い、笑い合い、爽やかな顔で、前を向くのである。
”アイコは痣の手術はしないで、素顔のままで自分自身と向き合いながら、歩んでいくのではないかな・・”と思った、一人の女性の心の成長を描いた静謐な作品である。>
松井玲奈を見に行く。中島歩も良かった。
シネ・リーブル池袋での舞台挨拶回で鑑賞。同郷の贔屓もあり松井玲奈の元SKEながら女優に絞り、しかしあまりメジャーになりきれてこない活動を少し応援する気持ち、そしてLOVE LIFE同様最近映画に力を入れてる?メ~テレの製作というのも故郷愛をくすぐられたりする。しかし、池袋で舞台挨拶が満員にならないのはなぜか。宣伝がファン層まで回ってないんだろうな…。
筋的には元カノ含めて少人数に絞り込まれた登場人物が心地よい。ただ、カッコ良くてサンバ踊る先輩と惚れてくれるイイヤツの後輩などはちょっと図式的だなあと思った。原作通りなのか城定脚本によるアレンジなのかはわからない。ラストで踊るところ、舞台挨拶で母なる証明の名前が出ていたが、LOVE LIFEでも踊ってたなあ。
舞台挨拶では松井玲奈はエゴサしまくっていて、イイねを押してくれるそうだ。これ見てくれるかな?そして濱口竜介の偶然と創造や今泉力哉の愛なのかで異彩を放つ中島歩、トークも面白い。今後の活躍に注目。
全53件中、21~40件目を表示