THE GUILTY ギルティのレビュー・感想・評価
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オリジナル版を限りなくリスペクトしながらも印象的なドラマをチョイ足ししてエモーショナルに仕上げた野心作
“真理は汝を自由にする“というヨハネによる福音書からの引用が最後にガツンと効いてくる見事な脚本。徹頭徹尾罪を見つめる物語ですが、蛇の存在がタイトル通りの罪の象徴ではないところも福音書から引いてきていることに気付かされてハッとしました。とことん音声でドラマを転がすことに特化したデンマークのオリジナル版に対して映像で補完する描写がある分解りやすいのが若干物足りないですが、その分人間ドラマが微妙に分厚くなっています。イーサン・ホーク、ポール・ダノ、ピーター・サースガードといったエンドロールを見るまで判らない絶妙な配役も素晴らしく、アクション要素が微塵もないドラマでもスリリングな演出を披露してみせたアントワン・フークワの実力に唸りました。本作だけ鑑賞しても全然面白いですがオリジナル版との比較も一興です。ジェイク・ギレンホール主演なので、『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』を観た後だとミステリオの贖罪の物語にも見えてしまいます。
リメイクの良さが出てる。
デンマークのオリジナルは約3年前に見たので、詳細はちょっと記憶が怪しけど。
オリジナルは、小さいオペレーション室で淡々と電話を受ける「静か」な感じが。
今作は、広いオペレーション室&目の前に大画面で事件の様子を移す「忙しい」。
加えて今作はジェイクお得意の「激しい表情の変化」が。
見ている方もハラハラ感が増します。
内容もこちら側の「思い込み」をバッサリ切り去る展開に唖然。
90分ちょっとだけど、濃縮されたサスペンス。
耳から聞こえる、受話器の向こう側の情景。
想像力をフル活動なのが面白い。
どちらも甲乙つけ難いけど。
感情の表現豊かな、今作の方に軍配かな。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「失意の人は同類の人を救う」
極限まで情報量を削ぎ落とし、想像力を掻き立てられる
演出 ★★★☆☆
音楽 ★☆☆☆☆
ストーリー ★★☆☆☆
90分間終始飽きずに鑑賞できた。
ジェイク・ギレンホールのお芝居は気持ちいいモノではなかったけど、良かったと思います。役者以外のカットはほとんどないので、飽きずにみせれたのは演技力とストーリーの良さだと思います。怒声は、観ててかなり辛い…苦手ではありました。
1度目の鑑賞で充分お腹いっぱい、2度目はなし。
《追記》デンマーク版を視聴
アメリカ版は鑑賞者によく伝わる構造になっていて、演出が全体的に説明的だと思う。デンマーク版よりも表現や起承転結がチープで、それがまたアメリカらしい。
演技力でここまで。
よく見ると終始ギレンホールがピンで演技している。
電話の先の出来事が映像化されていないのが後から気付かされるくらい、見る人の頭の中で物語が進んでいくよう。
斬新な手法。すごいと思った。
演技・演出が凄すぎる
「ほぼ一人芝居」「ほぼ同じ場所」という面白くなさそうな設定なのに、思いがけずどんどん引き込まれていった。
その理由は、ジェイク・ギレンホールの迫真の演技と、秀悦なストーリー展開と、巧妙な演出。
観終わった後に、よく出来た映画だと感心するほど。
小さな話が発展しながら、散りばめられたいくつもの小さな話が少しずつ繋がり、次第に大きく全体像を見せてくる。最後には本筋テーマの愛と正義を鮮明に描く。音声や編集も素晴らしい。
無駄なシーンやセリフが一つもなく、全てに意味があり最後に繋がるので、主人公は何故イラついているのか、何故この仕事をしているのか、何故それを言ったのかなど、問とヒントを複数持ちながら次第に解けていく面白さもある。
ラストシーンのジェイク・ギレンホールの演技は圧巻。
他人に対して正義と人間愛を必死で貫いた主人公が、自己に対して正義を貫いていない鏡の向こうの自分に向き合い、罪悪感「ギルティー」に苛まれ、自己を吐き出すかのように嘔吐する。
キャリアを失っても正義を貫く決意をし、それにより娘と会えなくなる絶望。その複雑極まりない心の機微を見事に表現している。
子供への愛や別居離婚など、共感ポイントが少ない人には主人公に対する理解と感情移入が困難であろうから、この映画への評価は低くなってしまうのは想像できる。
わかる人にもっと評価されるべき作品だと思う。
さすがのジェイクの演技に脱帽
ジェイク•ギレンホールの演技に引き込まれていきます。他の俳優だとここまで面白くならないのでは? 大満足。最後のエンドロールにイーサンホークの名前もあります。
面白くない。その理由。
通話だけで物語を追う趣向へのトライは買う。
主人公の負う課題と解脱という筋と、
事件の捻りと収束のいう筋が何処か噛み合わず、
観客が肩透かしにあった感。
だから全然面白くないのだと思う。
stress…
こんな奴いたらやだ。
を凝縮したのが主人公なので、ひたすら見るのがストレス。
途中で見るのをやめたくなった。
観たけど。
事件を通じて、自分を振り返れたのが唯一の救いかな。
最初から最後までほぼ主人公の一人芝居。 他の登場人物の顔も状況もわ...
最初から最後までほぼ主人公の一人芝居。
他の登場人物の顔も状況もわからず電話の声だけで想像するしかないので見ているこちらも主人公と同じ目線で緊迫感を味わえるけどこれを面白いと思うかつまらないと思うかは人それぞれかなぁと思う。
私は少し飽きてしまった。
イライラする
ジェイク・ギレンホールがすぐ切れて暴言を吐くシーンばかりで前半は終わる。なんだか見ていて気持ちのいいものではない。
ストーリー設定は面白いのだが…オリジナルはデンマーク映画とのこと。そっちもこんな感じなのかな?
不快指数MAX
正直オリジナルがあまり好きではないので、今作も微妙なんだろうなと思っていましたが、ちゃんと微妙でした。むしろ役者の演技力がリメイクの方が上なので、不快に思えるシーンがドッと増えた感じがします。
主人公の落ち着きのなさはコールオペレーターどころか、一般職に向いてないと思います。ずーっとイライラしているので、見ている側もイライラしてきます。
その一本調子で最後まで行くので不快の極みってやつです。ただ、飽きることはなかったので、ちゃんと90分持たせる力があるのはオリジナルから受け継がれる力だなと思いました。
閉鎖的な空間を活かせているようには思えず、何故リメイクしたのか…疑問が残ります。
リメイクの意義は…
2018年にデンマークで製作された作品のアメリカ版リメーク。
鑑賞前に本家の方もアマプラで鑑賞してから観てみましたが、本家にかなり忠実に作られてますね。
違いは、山火事や主人公が喘息持ちなどの新しいエピソードが少しだけ加えられていることと、本家に比べて主人公の喜怒哀楽が激しいことくらいかな…
もともとの出来がかなり良いので、当然こちらの出来も良いわけだけど、これならリメイクする必要あったのか?ってのが正直な感想かな…
まあ、ネトフリ用なんでってことで…
声だけの出演でイーサン・ホークも出てるらしいけど、当然分かるはずもなく… 笑
事件解決かと思いきや
電話対応の警察官のお話です。
電話でその人の通報や、その人の話を聞いて
色々、捜査するようなお仕事の主人公。
一つの電話からどんどん繰り広げられる話。
母親が誘拐されて、誘拐した相手は
父親で、娘からのヘルプ電話で
父親の車のナンバーや、犯罪歴を調べて
飲酒で捕まったことがあるなど
色々でてきます。
そんな父親に捕まった母親を助けるために
主人公はありとあらゆる知恵を絞り出して
救うために動きます。
すると娘ともう一人小さい赤ちゃんの
末っ子がいることが判明しますが
すでに死んでいました。
父親が殺したんだと、主人公は
父親を逮捕するために一生懸命うごきます。
そして母親と電話でやりとりをするうちに
異変に気づきます。
母親は精神病をもっていて、
父親が殺したと思っていた息子は
本当は母親が殺していました。
お腹の中に蛇がいるから楽にしてあげたの。と。
そんな母親を精神科の施設にいれるために
父親は母親を連れ出していたのです。
娘から見たら、父親が母親を拉致するみたくみえていたのですが、それは当たり前の父親の判断だったのでしょう。
人の話だけじゃ、わからないことってたくさんあるなと。
本人と話しても食い違うのに、他者から聞いた話だけでなにがわかるんだと。
でも信じてあげないと動けないこともあるなと。
難しいですよね人ってって思う映画でした。
最後は主人公は過去に人を殺していたと
有罪を認める形になりました。
なんだったんだこの映画は、でした。
見応えはありますが
画面と電話シーンのみでの映画で
ここまで見れたのは、作り手のうまさなのかなと思いました。
普通なら退屈ですぐ辞めたくなると思います。
作り方はうまい、けど終わり方が、んーでした。
あなたが人殺しだったんかーい。でした。
ほぼ1人の演技でも魅せられる役者
ジェイクギレンホールが素晴らしい。
通話のみのやり取りで実際の現場を不明確に見せる演出も、音声だけで想像せざるを得ない主人公とリンクしていて良かった。
物語の種明かし的な部分は予想がつくし、無理矢理感はあったものの、主人公が抱えているもう一つの問題が残っているので最後まで見れた。
あざといネェ(≧∀≦)
最後は警官による取り締まり時の不条理な殺害
、最近の差別アンチな社会派作品で繰り返されるオチ(落ち)に繋がる訳か。
ジェイク・ギレンホールの一人芝居の熱量はゴイスーだ!
かけようにもかけられない
オリジナル版を劇場で観て、今回はNetflixで。
リメイク版はより明確に、フレームを際立たせ、観やすくチューニングした感じ。
俳優の芝居も含めるとクールなトーンのオリジナル版より味つけが濃いめ。
フロイドさんの事件など、より今の時勢を意識したのかなとは思います。
ただ昔のジャンルもの感がほんのり匂っていた前作に比べると、惜しげもなく前面に押し出したせいか予算はあるのにちょっとチープな感じも。
呎も微妙に長く、そして山火事の映像(リアルこの世の地獄感)を見せるなど「盛り」を入れてありましたが、結局オリジナルの美点を活かそうとすると、いくらがんばっても予算をかけること自体が困難な構造が露わになる。
つくづくあの規模でやるのがちょうどいいようにうまくコントロールされた企画だったかがわかり、作り手の聡明さも見えてくる(あのオチはジャンルものとはいえどうかと思いますが…)。
話を知っていると、最初に電話を受ける場面からいろいろ感じ取れるものがあり、オリジナルを見直したくなりましたが、肝心のNetflixにはなく、Amazonにはあるっていう
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