「ククルスおじさんが壊したもの、護ったもの」機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
ククルスおじさんが壊したもの、護ったもの
島の子が増えましたね。なぜかな?。
歳を重ねる毎に、世の中への不安が増える私にとって、未来を生きる子供たちは、希望そのもの。不安の数だけ、未来に何かを託したくなるのは、歳をとれば分かります。
島の子と、船の子が出逢うシーン。希望は、ひとつ処に留まらない。そして、ひとつだけではない。安彦御大の、不安と希望のバトン、受け取る覚悟、おありですか?。昔より、数が増えちゃいましたけど。
リアルにオデーサがヤバいです。世界の物流港が、封鎖されては、誰しも対岸の火事では済まされません。凍てつく大地の総帥、人類は、優良種のみが持続可能とでも思っているんですかね。だとしたら、みんなで、彼に教えてあげましょう。
貴公は、ヒトラーの尻尾だな…。
アムロが到着するまで、核のボタンを押させてはなりません。
それが、私達のオデッサ作戦…。
動く!。動くぞぉ!。安彦ガンダムが動くうぅぅ~~!。
こんな御時世ですが、それだけで、感情と感傷が、抑えられません。赤い06も素敵でしたけど、白い78がそこにいる。それだけで…ね…。
ここまできたら、赤い09と薄墨色の78が、死闘を繰り広げる、朝日ソノラマ版に期待しちゃいますね。
ところで、私達が選択できる未来って、ヒートホークで真っ二つになるか、ビームサーベルで蒸発するか、モビルスーツの足跡になるくらいしかないんですかね。
ヒト同士は解り合える。時間さえ超越する存在になるのか、自らの業火で焼かれて、灰になるだけの存在なのか。その分岐点に私達がいるとしたら、皆様は、何を選択します?。その決断は、アムロまで引き継がれる?。そのアムロも、…ですけど。
アムロだけでなく、私達にもまだ進化の余地がある。そう思いたいものです。パリは燃えていますか?。哀・戦士の想いは届きました?。皆様の想い、宇宙を染めてゆく?。
多くのものを壊しちゃったククルスおじさんですが、破壊と天秤に掛けてでも護りたかったものは何だったのか。その答えも、ここにあるような気がします。
キミは、生き延びることが、できるか?。
追記
戦争映画を観ていると、戦車がヒトを轢き殺すシーンに、遭遇します。エンタメ映画なのに、凄くイヤな気分です。自国の正義の味方は、他国の殺戮車と云うことです。一台あたり4人程、乗ります。現在、とあるクニに侵攻中。おそらく今日も、人を轢き殺し、ミサイルで生きたまま火葬されることでしょう。
これは戦争なんだ…。アムロのしたことは、全て正しかったですか?。アムロにそう言わせてしまう未来を、皆様は、どう思いますか?。