劇場公開日 2022年6月3日

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「ガンダムのウリの1つに注力した作品」機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 HALさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ガンダムのウリの1つに注力した作品

2022年6月6日
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「戦いモノ」「戦争モノ」の「勧善懲悪」は鑑賞者には感情移入しやすい部分ではあるが「ガンダム作品」ましてや「一年戦争」の「戦争」と言う「善も悪も無い悲惨な現状の中で生きる者たち」の話。

自分にも戦う理由があるように相手にも戦う理由があるのだとファースト(無印)の中での一話(約23分程度)の話を深掘りした今回の劇場版。

アムロは元々「軍人」ではなく一般人だったのに「戦渦」に巻き込まれMS(モビルスーツ)パイロットになり否応なく戦争を体験していく。

まだ若いアムロには受入れられない「大人の社会」と「戦争の悲惨さ」を感じながら敵側(ジオン軍)の歴戦の戦士たちと戦う事で少しずつ大人に成長していく。
それはアムロと一緒にいる「ホワイト・ベースのクルーたち」全員も激戦を仲間と潜り抜けていくなかで色々な経験をして成長し「どちらか一方が善で、どちらか一方が悪と言う単純な世界ではない」と理解して自分たちは今後どうしていくべきなのか?と考えながら激戦を走り抜ける。

今回は「より人間臭さを押し出した作品」だと思う。
故にMS戦は「あれ?ザクよりガンダムの方が遥かにパワー(その他の性能も)あるんじゃ無かったか?」と突っ込みを入れたくなりながらも「不粋」なので物語を楽しむ方向に変えた。

HAL