「爪をほっぺたに押し込まないと寝てしまう」名付けようのない踊り サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
爪をほっぺたに押し込まないと寝てしまう
私は毎年必ず、2~3本はドキュメンタリー映画を見ようと決めています。去年は「モンテッソーリ 子どもの家」「パンケーキを毒味する」を見まして、どれもそういう見方があるのかと結構心に響いた覚えがあります。やはり、ドキュメンタリーは今まで知らなかった本当に行われていることが知れるので結構好きです。
今年はどんなのを見ようかなと思っていたら、世界的ダンサーの田中泯を追ったドキュメンタリーがあるということで見ることに。だけど、たまらなく眠たかったです笑
編集はとても上手いなと。
アニメーションもよく出来ていて、過去の田中泯を振り返るには非常に分かりやすい。自然の大地と触れ合う時の演出は印象的だったし、見せ方もよかった。流石、商業映画の監督ですね。
田中泯という人物には少し興味が湧いた。
彼の生き方や考え方にはハッとさせられる部分があった。「新しい考えには興味があるけど、新しいモノには興味が無いね」というセリフが全てを物語っている気がした。蜘蛛に対してのダンスが1番好きなシーンでした。
ただ、全体を通してかなり眠かった。
静かすぎる、長すぎる。これは映画では無いですし、映画館に超不向き。NHKのプロフェッショナルでいい。あの番組ですら1時間ないですから、2時間はとてもじゃないけど退屈で間延びしている。後ろの男の人もガッツリいびきかいて寝てましたよ笑
田中泯という人物としての魅力は若干だけど描かれているが、ダンスに対しては関心が持てなかったし、これを通して何を伝えたいのかがいまいちピンと来なかった。場踊りも理解不能だったし、最初の方はこの映画を見終われば納得がいくのかなと思っていたが、結局感じることは何も変わらなかった。
人物のドキュメンタリーは難しいですね。
パンケーキを毒味するでは、菅義偉元総理大臣に焦点を当てながらも現在の政治に関しての問題点を同時に映し出していたので、飽きることも無く夢中で見れたのですが、本作はひたすら田中泯なので絵代わりがせず、はっきり言うとつまらなかったです。1時間で良かったなぁ