ドント・ルック・アップのレビュー・感想・評価
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皮肉たっぷり!少しシンゴジラみたい!
半年後に地球の隕石が!という危機的状況。 それをどう防ぐか、というよりアメリカの内政とか権力とか、そっちを皮肉った話。 シンゴジラの日本政府の動きとかそういうのが好きな方にはハマると思います。 どこの国も一緒なのかなー(笑)という感じです。 Netflixにあるので契約してる方は是非!
地球滅亡ブラックコメディ
地球滅亡SFをアダム・マッケイが撮るとこうなる。地球滅亡するというのに選挙が最優先で挙句には彗星の衝突を政治に利用する大統領に、芸能人のゴシップと彗星の衝突を同列で扱うニュース番組などブラックコメディがとにかく効いてて大好き。 トランプ政権後のアメリカということで、大統領や女性キャスターが赤の服で現れたり青の服で現れたり。地球滅亡の直前まで分断が深まって、最終的に皆が上を向く時はもう手遅れ。これを見ると良い事のように見える有名人のリベラルイベントが全く何の意味も成してないのよね。自分と同じ意見の人のことを聞いて同じ意見の人同士で共感し合っても意味ないんだよなぁ。 天文学者の2人も、こういう世紀末系の映画でありそうな最後まで責務をまっとうするヒーロー的主人公の立ち位置かと思いきや地球滅亡という絶望を目の前に動揺し過ちを犯したりするのがまた笑える。 それにしてもかつてVFXをこんなに皮肉として使った監督がいただろうか。SFなら1番ドキドキするような宇宙描写に何も心踊らない(笑)同じような話なんだけど「日本沈没」ドラマに足りないのはこのブラックコメディ要素だと思う。 というかこのポスター、ティモシーだけケイトの方向いてる気がする。
アメリカという国を、上から下まで皮肉り倒す
2021年 12月30日 映画館で観たかったのですが、見損ねたと思っていたら、Netflixに登場したので鑑賞。 レオナルド・ディカプリオが大好きなので、ワクワクしていました。 ■映画全体の感想 とにかくアメリカという国を、これでもかというくらい皮肉っています笑 政治家への皮肉だけではありません。政治家に良いように転がされている国民への皮肉も満載です。 地球の緊急事態だと言うのに、目の前の選挙や中国・ロシア、ポピュリズムに必死になっている姿は痛快です。 笑えねぇと思いながら笑ってました。 本当に彗星が地球に迫っていたとしても、こんな感じになるんだろうなぁと思いました。 映画全体として、ジャンルとしてはSFになると思いますが、ブラックコメディの要素が強く、楽しく鑑賞できます。 ■印象に残っている場面 映画全体を通して、国民の危機感のなさが印象的でした。 彗星が地球にぶつかろうとしているのに、ケイトとミンディ博士以外は全く危機感がありません。 大統領は中間選挙とスキャンダルの払拭で頭がいっぱいどころか、彗星を選挙や中国ロシア対策に利用しようとする始末。 頭の弱いポップ歌手はマナティと彗星を紐付けて歌を出す。 国民はシャベルの値段や、上を見るのか下を見るのかを気にしたり、祈り始めたり、全く現実が見えていませんでした。 現実に起こっていることが頭の処理能力を超えて、身近な事柄に矮小化するしかないのだろうなぁと思いました。(日常性バイアス的な?) ■映画を観て思うこと ミンディ博士は、最初は自分がチヤホヤされて正気を失いかけますが、終盤で正気に戻り、テレビで叫びます。 以前アメリカのニュース番組を皮肉った映画がありましたが、アメリカのニュース番組は真実を伝えるという意識よりは、いかに大衆を操るのかに主眼があるように思いました。 メディアをつかった政治的なポピュリズムは当たり前になりました。みんな自分は操られていないと思っているけど、実は手のひらの上で転がされている、思考停止した大衆に成り下がることに安住しているように感じます。 本作は彗星が地球にぶつかるというテーマでしたが、問題はそこではなく、如何に政治家やメディアに報道する内容にメディアリテラシーを持って生きることができるかが問われています。 この映画を観てそのように思った私もまた転がされているのかもしれませんが、、、、笑
SF作品かと思いきや、最高のブラックコメディ
天文学者と教え子が、地球に接近する彗星衝突を回避するために奮闘するも… SF作品かと思いきや、政府やメディアのあまりのお気楽さ•無責任さに笑いつつもイライラ唖然してしまうブラックコメディ。 特に、メリル・ストリープ演じる大統領の責任感のなさ、自分のことしか考えていない姿は主演二人の真面目さとのギャップで凄いハマっていた。 映画館で観ておけばよかったぁ、ちょっと後悔。
隕石落下モノコメディ
結構気まずいシーンもあるが、モロなのは一瞬のB地区程度 意外とないディザスタームービー+コメディ Twitterなどの時事ネタを絡ませながら中々良い感じにまとまってる とはいえ、鼻につく この手の社会問題を絡めたディザスタームービーかつコメディといえば大傑作の『博士の異常な愛情』があるが 本作は笑えそうで笑えない絶妙なラインで展開するので、あの領域には達してない が、テンポがよく、十分楽しめる 映像がしっかり作られていて、最後まで飽きずに見れる 完全にネタバレになるのであまり言及は避けるが、ディザスタームービーとしての満足度もそれなりにある 日本語吹き替え版はレオナルド・ディカプリオと言えばお馴染み、内田夕夜さんの熱演が見れて満足度高い
シリアスなコメディー映画
CGの作り込みや資料映像の多用などネットフリックス的な粗さはあるものの、いわゆる彗星衝突物の中では新たな視点から創られており面白い。この映画のテーマは米国の政治や経済、文化など現代社会全体のあり方だとも言える。コミカルなシーンが多いが、ラスト近くの最後の晩餐のシーンは美しい。デカプリオやメリル・ストリープなど豪華俳優が出演し、落ちも効いている。
コメディだけれど
コメディなんだけれど 環境について真剣に考えている人からすると 最後はもう胃がキリキリする 本当に起こっているんだよなぁと 現実の環境問題と重なる どれだけ いらないものにかこまれて生きているのか 最後のレオの言葉が全て いや生きていない 呼吸しているだけ 意識はここにも身体にもない ちゃんと リアルなんだと認識して 皆に見てほしい映画 キャストが豪華だし 全員がおバカで 救いようのないバカと ちょっとおバカ でも 世界ってそうなんだよね 賢くて誠実な人で成り立つ映画より ずっとリアルなんだと思った 悲しいけど
コメディと油断するな
コメディと油断したが、なんとも豪華なメンツによる政治への風刺映画だった。 投票率をあげることしか頭にない大統領、事業拡大最優先のCEO。フェイクニュースを鵜呑みにする国民たち。 いまのアメリカそのものじゃないか。 いや、アメリカだけじゃなく、日本も同じ。政治家の上部だけの甘い言葉を信じ、破滅へ突き進む。 きっと映画を見た人は、なぜフェイクニュースを信じるのか、愚かな国民だと思うだろう。 でも、思ってる人自身もトランプに踊らされ、コロナやワクチンを信じない人達かも。 映画は145分とやや長め。 彗星の存在を信じるのか、信じないのか、 一体、地球はどうなるのか、 物語は緩急をつけ、彗星はゆっくりと地球に向かうー。 ⚠️以下、ややネタバレ⚠️ いやはや、なんとも痛烈なラストだった。 でも今の地球も同じ。 政治家の甘言にのり、消費や搾取をやめず、世界を守ろうとしなければ、100年後、もしくはもっと早くに同じ未来を迎える。
ブラックユーモアたっぷりの豪華作品
話題になっているからと、全く予習なしで鑑賞。蓋を開いてみると現代アメリカ社会への皮肉たっぷりを面白おかしく描いたコメディだった。なかなかブラックユーモアたっぷりで面白いのだが、なにせアメリカ人でもなければ、アメリカに住んでいるわけでもないので、そこまで刺さらない。おバカだけど、ちゃんとメッセージ性があり、豪華な俳優にお金をかけた演出は、やはりエンタメ国、アメリカ。そしてこういう作品てホント、日本ではなかなか生まれないよな。特に大衆向けには。そういうとこも、アメリカは面白いなと思う。レオナルド・ディカプリオが好演、いい役者だよなー。
大真面目に地球の危機を語ってた映画の時代は終わったんだと思う。ラ...
大真面目に地球の危機を語ってた映画の時代は終わったんだと思う。ラストシーンが象徴的。バッシュ社長はサイコーに気持ち悪く、メリル・ストリープの大統領もキレテルを通り越してる。 ローレンスのキレ方がとても良く、ディカプリオも中年の味が出てきたかと思われる、しょうがない男のいい演技だった。 セリフがよく脚本もよくできていた。軽快なテンポ。そして、アメリカが病んでることを真に感じさせた。
ルックアップ ザ スターズ
華やか且つ実力派のスター俳優勢ぞろいのポリティカルディザスターコメディ コロナ禍で露わになった人間社会の脆弱性と母なる地球を笑いと彗星で吹き飛ばす 哀愁と諦念に満ちた地球最期の日 鼻持ちならないIT長者(マーク・ライランス)の胸糞悪さがサイコーに可笑しい
笑うしかない壮大なブラックジョーク
久しぶりのレオの主演作!アカデミー女優メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェット、ジェニファー・ローレンス、そしてティモシー・シャラメ、アリアナ・グランデ等共演者も豪華なのにあまり宣伝も予告も見ないのは何故??とおもったらNetflix。それでも映画館で見られただけラッキー、ということらしい。でもやはり、迫力あるもっと大きなスクリーンで見たかったなあ。 科学者の発見した地球の危機という情報が政治的に利用され、SNSで人々がどのように反応し、私欲に支配された金と権力を持つ人達がどのように振る舞うのかをリアルに描いている、大掛かりなブラックジョーク。なんか笑えるんですけど・・・から、マジ笑える、笑うしかない、と導かれる脚本が上手い。現実の世界はもう少しマシであって欲しいと願うばかり。個人的にはまだまだ役の上では年齢不詳のケイト・ブランシェットとメリル・ストリープの凄さにあらためて拍手したい。 環境保護活動をライフワークにしているレオにとっては、ぴったりの作品だった。
宝くじ当たるといいですね
隕石の衝突を阻止したい主人公たち。 コミカル+シリアスなSFか。キャラの個性は強め。 ストーリーや設定はやや強引だが、コミカルにテンポなどは良い。 無駄なカットも一見多いようだが、結構調和している。 こういうセンスは呪○○戦も見習ってほしいものである。 シーンの完成度は高く、結構製作費を使っているように思われる。 人間の儚さか何かを訴えようとしている作品。 良い点 ・竜そば以上の部分も垣間見られる ・デブプリオ 悪い点 ・CGになると僅かに安っぽさもみえる
ヤベぇの来た
年末にヤベぇの来ちゃったな、の第一弾。 「マネーショート」や「バイス」のアダム・マッケイによるオールスター世紀末(的)コメディ… なんといってもこの「確実に地球に衝突する彗星」を巡るドタバタは、『寓意』なんてものじゃなくて、地球温暖化やCOVIDを巡るアホらしさそのものなんだけど、トランプそのものの大統領を演じるメリル・ストリープやトランプのアホな親族を演じるジョナ・ヒルを見ているうちに、猛烈な悲しみに襲われる。 ここで描かれているのはまさしくアメリカの現在なのだけど、日本は一足早くこうした愚かさの中で滅びるんだろうなという予感、それは「あっち側」の人達だけでなくて、「こっち側」でただ彼らを非難することしか出来ない我々の愚かしさにもよるものなんだろうなという予感が襲ってくる… だから我々は全人類の愚かしさを明確にして生きていかなくてはならないのだよね。「ブロンテロック」という言葉とともに。 ネトフリ制作なので公開館数が少ないけど、出来れば劇場で観た方が良いし、配信で観る際には(気が散りやすい映画なので)集中出来る環境を用意された方が良いかと思います。
メランコリアに次ぐ名作
個人評価:4.2 今回は地球滅亡という普遍的エンタテイメントの枠組みを使い、強烈にアメリカ政治を批判する。その業の鮮やかたるや。素晴らしく気持ちいい脚本。演出や編集もアダム・マッケイらしく、ウィットにとんでセンス抜群。マーク・ライランスの使い方などお見事で、政治色をうまくエンタテイメントで抑えこみ、アメリカ政治や群衆の本質を描いている。 ラース・フォン・トリアーのメランコリアに次ぐ、世紀末映画の傑作。
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