ドント・ルック・アップのレビュー・感想・評価
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恐怖を笑い話にして誤魔化した末路
マスコミと終末論^_^笑いの暴力性
内容は彗星衝突による地球滅亡までの日々の話。ブラックコメディ路線が冒頭から音楽で楽しませてくれる。印象に残った言葉は『僕の分まで皆が長生きして下さい』プライベートライアン?!って所が面白かったです。この手の話題は陰謀説と結びつきやすくFBIや CIAが何時も出てくる。今回は空を見るなと政府は言い事実を皆に真剣に伝えようとすればするほど笑われる。見ていて胸が痛みます。最後には諦観する人々や逃亡する人々など、SNSやネットなど色んな意味で見えない壁を強く感じさせる作品でした。この手の映画は何度も似た様な話あり自分としてば1998年のディープインパクトを思い出します。自分にとってインパクトがありました。ノストラダムスの大予言『1999年恐怖の大王が降りてくる』パニック感をコメディタッチに描き直した作品は映画館ではなくTV版配信映画だと作りの違う時代を感じます。
福笑い
実は今までNetflixに登録してるのにNetflixオリジナル映画を見た事がありませんでした。せっかく登録しているんだし、なにか見ようと思って選んだ作品がこれ。アカデミー賞にノミネートされているし、何かと話題になっている映画なので鑑賞。とてつもない映画でした笑
ブラックユーモアがふんだんに詰め込まれた映画。
実際に起こった事件ではない架空の話なのに、何も動かない政府とか多数派に流される群衆だとか、とても他人事には思えず目を逸らす事の出来ないストーリー。笑えるのに笑えない。2021年、どんな1年でしたか?と聞かれたら「ドント・ルック・アップ」を見たら分かりますと答えたくなるくらい。
役者陣、全員怪演。
レオナルド・ディカプリオは老けたけど、演技力は衰えることなく、何なら過去最高じゃなかろうか。動揺を隠せず挙動不審に目を動かすの上手すぎ。ケイトも強烈だったし、ヒ〇リー似のアメリカ大統領だとか、ビル・ゲ〇ツ似の実業家だとか、これまた作り話とは思えない人物が居てキャラ濃ゆし。希望と絶望の切り替わりが凄まじい。
退屈させない中身で話の展開も良く、どんな終わり方をするのかずっと気になる。キャスト字幕の入れ方だとか、世間の声の様子だとか、ラストコンサートで歌う歌詞だとか、監督のセンスが光る演出が多くある。重厚感のあるブラックユーモア映画だけにとどまらない面白さがこの映画にはありました。ラストも最高に皮肉っていて良かった。
ただ、黒人の科学者やケイトとその恋人、家族の描きが薄かった。急に出てきて急に退場、みたいな感じ。話も飛び飛びだったし、これだけ尺があったらもっと丁寧にできたはずなんだけど、割とあっさりしていてちょっと納得がいかなかった。
でも、素晴らしいと言っていいのか分からないけど、素晴らしい映画でした。これがアカデミー賞にノミネートされているのも総じて面白い。Netflixオリジナル映画、質高いですね。
豪華キャスト集結の超B級ブラックコメディ
自宅レイトショー『ドント・ルック・アップ』
Netflixオリジナルですが、コレもアカデミー賞ノミネート作品
あのレオナルド・ディカプリオが・・・・
増量して冴えない天文学者を演じその教え子が、ジェニファー・ローレンス
そんな2人が、地球に激突する恐れのある彗星を見つけ公表するも・・・
政治的策略に翻弄され、マスコミにSNSの反応もアルマゲドンみたいな展開にはならいブラックコメディ
政治家が私利私欲に走り、マスコミの馬鹿さ加減と群集心理がの描写は、ある意味コロナ禍の今を物語る。
信じなかった末路が虚しい・・・一度きりの人生〜自分の信じる事を楽しむしかない。
レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェットにアリアナ・グランデ
出演陣は超豪華で面白いですが、アカデミー賞ノミネートってのは・・・
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームの方が、10倍くらいエンタメ映画として素晴らしかった断言しますw
観て損なし。ある意味ほんとに怖い映画。
現実を見よ
見上げるな、現実に目を向けるな
見上げるな、と囁く罠
ある日、彗星が発見された。
それはどんどん地球へ向かっている。
ぶつかれば間違いなく人類滅亡。
果たしてどうなる、というドタバタ劇。
コメディーとも聞いていたため、
もっとあからさまに笑えるナンセンスものかと思っていたが、
ナンセンスではなく「ハイセンス」だった。
ゆえに見ながら心の中でツッコミを入れること幾たび。
ニヤリ、とさせられたり、オーノーで首を振って肩をすくめてみたり。
そんな愛すべき人間臭さと、あきれるべき醜聞の波状攻撃が
このドタバタ劇を加速させてゆく。
うちにも終盤、哀愁漂う無力感に
ディープインパクトにも似た感動を覚えてみたり。
「見上げるな」
先導する政治家の演説シーンを見たなら、
ああこれがアメリカの悲劇なのね、と思ってみたり。
そう、これをブラックユーモアというのだろうな。
ポジティブシンキングとかもてはやされるが、
乗せて操られるだけの幻影なら
現実に対抗すべく
ネガティブシンキングも同等に大事にされるべきだよな、とも思った。
ある意味全く笑えないコメディ
ルックアップ
人類最期の物語
人類はコミュニケーションができたからこそ、繁栄ができたとどこかで聞いたことがある。自然環境や外敵などに、皆で協力して問題に対処できたからだと。
結果、共通認識しやすい危機は激減した。しかし、認識と相性の良くない物事についてはどうだろうか?瞬きの暇もないあっという間に起こる危機、変化がなく思えるほどじわじわゆっくり起こる危機。そして誰も知らない密室が絡み合って進行する人的危機。
認識できないため、一人一人は事実を誤認する。目についた共通誤認に身を委ねて満足する。それを横目にひと握りの権力者の考えが、社会全体の意思決定として強行される。その結果が全ての人に降りかかり、危機がはっきり認識できた時にはあとの祭り。
コミュニケーションで繁栄した人類は、コミュニケーションで自滅する。滑稽で恐ろしい、人類の最期。それを提示してくれる、現代人が観ておいて損はない映画。
今の世界情勢を思うと、フィクションだと笑うことはできない。社会のありように向き合うことは、大事。
アメリカンジョーク
評判も良くアカデミー賞候補だし超豪華キャストだし、Netflix作品なので今後観る機会がないかもしれないしで、近くの劇場で上映してくれたので観に行きました。
勘違いされると困るので最初に言っておきますが、私の大好きな作風でとても面白く、一級品の作品だと思うし観られて本当に良かったと思っています。
ただ、あまりにも専門家筋の高評価に対し少し戸惑う部分もありますので、その事に焦点を当てて書きますと、この手の作品って今までにも何本もの傑作が既に作られているし観て来ました。
なので、個人的には新鮮味は感じられませんでしたし、特別の驚きや衝撃もありませんでした。
逆に言うとなんで評論家筋がこんなに騒いでいるのかが、少し不思議な気がしましたよ。
本作クラスのブラックコメディやパロディ作品ならアメリカ映画には既に沢山の傑作が存在し、少なくとも私にとっては(楽しみましたが)衝撃であったり魂に響くほどの作品ではなかったです。
『博士の異常な愛情』や『ネツトワーク』等の作品を知っている世代なら、今もこのテーマでアメリカは全く進歩していないというか、長年アメリカ映画を観続けている者からすると、その様な捉え方も出来る作品でしたね。
「いやいや、人間の普遍性を描いた作品なんだよ」という方も当然いるとは思いますが、若い映画ファンの様にはしゃいで欲しくはないですよね。
実際危機になっても、こんなものかも
ブロンテック、あとでわかるw
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