ドント・ルック・アップのレビュー・感想・評価
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隕石落下モノコメディ
結構気まずいシーンもあるが、モロなのは一瞬のB地区程度
意外とないディザスタームービー+コメディ
Twitterなどの時事ネタを絡ませながら中々良い感じにまとまってる
とはいえ、鼻につく
この手の社会問題を絡めたディザスタームービーかつコメディといえば大傑作の『博士の異常な愛情』があるが
本作は笑えそうで笑えない絶妙なラインで展開するので、あの領域には達してない
が、テンポがよく、十分楽しめる
映像がしっかり作られていて、最後まで飽きずに見れる
完全にネタバレになるのであまり言及は避けるが、ディザスタームービーとしての満足度もそれなりにある
日本語吹き替え版はレオナルド・ディカプリオと言えばお馴染み、内田夕夜さんの熱演が見れて満足度高い
シリアスなコメディー映画
CGの作り込みや資料映像の多用などネットフリックス的な粗さはあるものの、いわゆる彗星衝突物の中では新たな視点から創られており面白い。この映画のテーマは米国の政治や経済、文化など現代社会全体のあり方だとも言える。コミカルなシーンが多いが、ラスト近くの最後の晩餐のシーンは美しい。デカプリオやメリル・ストリープなど豪華俳優が出演し、落ちも効いている。
素晴らしくて馬鹿らしい星、地球
豪華キャストに加えて地球滅亡という壮大なテーマ。…にも関わらず内容が馬鹿馬鹿しくて呆気に取られた。誰もが地球が救われるラストをイメージして鑑賞に望んでいたはずだが、その予想を見事に裏切ってくれた。社会の分断、イイね集めに躍起になる人々、誰かの都合で動く政治、胡散臭いIT教祖、くだらないワイドショー、真面目な人をネタ扱いするメディア等々、現実社会で起きている混乱を見事に皮肉っており、バッドエンドにも関わらずその結末には妙に納得してしまった。
十人十色様々な最期の過ごし方があり、家族で食卓を囲むシーンでは過去の過ちを受け入れたということもあってそれまでの馬鹿馬鹿しさが中和される家族愛であった。(逃げ場がない状況で自分は誰とどう過ごすだろうかと少し考えた。)
ただ、話の展開があるようでないので観ていて疲れてしまった(これは現実の社会問題と同じ)。けれども攻めたことをしているのは理解できるし、我々観客にも沢山の問い掛けをしてくれて映画として役目を果たしていると思う。真剣な問題こそコメディにしてくれるのは個人的に好みである。
後、いつもは10人も集まってないミニシアターに人が埋め尽くされておりNetflixの力の強さを感じた。
コメディだけれど
コメディなんだけれど
環境について真剣に考えている人からすると
最後はもう胃がキリキリする
本当に起こっているんだよなぁと
現実の環境問題と重なる
どれだけ
いらないものにかこまれて生きているのか
最後のレオの言葉が全て
いや生きていない
呼吸しているだけ
意識はここにも身体にもない
ちゃんと
リアルなんだと認識して
皆に見てほしい映画
キャストが豪華だし
全員がおバカで
救いようのないバカと
ちょっとおバカ
でも
世界ってそうなんだよね
賢くて誠実な人で成り立つ映画より
ずっとリアルなんだと思った
悲しいけど
悪いなー(いい意味で)
今作で感じたことは、金と権力に執着する富裕層と正論を唱えるが世界に響かない、相手にされない一般市民といった政治の闇的な映画であったと感じています。
このレビューのタイトルにもしている「悪いなー」だと感じたのは、多くの場面で、実在する人物を彷彿とさせる、だいぶグレーゾーンな見せ方で権力者を悪い方へ悪い方へと視聴者を誘導させるような見せ方が悪くてすごい好きでした(笑)
内容としては、鬼気迫る事態を受け流し、いざ動き出したかと思えば、金儲けする権力者、金持ち達に終始イライラさせられっぱなしでしたが、最後に行き着いた惑星で1番に大統領が殺された時は、言い方は悪いですが「よっしゃ!」と思っちゃいました(笑)
そして、少し怖くも感じました。私たち市民は政治のトップがどのような方で、普段から市民達の声をどのように受け止めているのかがわからない分、各国の国のトップがこんなクズだったらどうしようと思いました。それが分かりやすく、ランドール博士やケイトの前での話し方と、演説する時で比較されており、まさに政治の闇を見ているかのようでした。
そして、自分自身も急にニュースを見て、「半年後に地球が崩壊します」と言われても、どうせ嘘だろうと流してしまうと思います。なぜなら、ケイトのようなただの一般市民が声を上げたとしても、説得力に欠け、変な人が出てきたと映画内の市民達と同じような反応をしてしまうと思ったからです。それが映画内でも現れており、発見したケイトよりも、豊富な知識を持つであろう、ランドール博士の方に世間は注目した。これらより、地球の命運は私たち市民ではなく、数少ない大金持ちや権力者たちによって支配されており、わたしたちにはどうすることもできない現実を突きつけられた感じでした(笑)
最後に、私が好きなシーンは、、
最後の晩餐をイメージされた、最後の食事シーンで、私たち市民は世界が終わるとしても、こんなふうにお互いでお互いを励まし合い最期を迎えるしかないのだろうと感じた。しかし、それが悪いこととは思わず、権力者になることで、人間性を失うよりはよっぽど、この生活の方が良いなと個人で気におもいました。
なんか今回は、レビューと言うより、読書感想文見たいなノリで書いてしまいましたが、よろしくお願いします。
ちなみにMVPはジェイソンです。ただアホすぎた(笑)
コメディと油断するな
コメディと油断したが、なんとも豪華なメンツによる政治への風刺映画だった。
投票率をあげることしか頭にない大統領、事業拡大最優先のCEO。フェイクニュースを鵜呑みにする国民たち。
いまのアメリカそのものじゃないか。
いや、アメリカだけじゃなく、日本も同じ。政治家の上部だけの甘い言葉を信じ、破滅へ突き進む。
きっと映画を見た人は、なぜフェイクニュースを信じるのか、愚かな国民だと思うだろう。
でも、思ってる人自身もトランプに踊らされ、コロナやワクチンを信じない人達かも。
映画は145分とやや長め。
彗星の存在を信じるのか、信じないのか、
一体、地球はどうなるのか、
物語は緩急をつけ、彗星はゆっくりと地球に向かうー。
⚠️以下、ややネタバレ⚠️
いやはや、なんとも痛烈なラストだった。
でも今の地球も同じ。
政治家の甘言にのり、消費や搾取をやめず、世界を守ろうとしなければ、100年後、もしくはもっと早くに同じ未来を迎える。
ブラックユーモアたっぷりの豪華作品
話題になっているからと、全く予習なしで鑑賞。蓋を開いてみると現代アメリカ社会への皮肉たっぷりを面白おかしく描いたコメディだった。なかなかブラックユーモアたっぷりで面白いのだが、なにせアメリカ人でもなければ、アメリカに住んでいるわけでもないので、そこまで刺さらない。おバカだけど、ちゃんとメッセージ性があり、豪華な俳優にお金をかけた演出は、やはりエンタメ国、アメリカ。そしてこういう作品てホント、日本ではなかなか生まれないよな。特に大衆向けには。そういうとこも、アメリカは面白いなと思う。レオナルド・ディカプリオが好演、いい役者だよなー。
大真面目に地球の危機を語ってた映画の時代は終わったんだと思う。ラ...
大真面目に地球の危機を語ってた映画の時代は終わったんだと思う。ラストシーンが象徴的。バッシュ社長はサイコーに気持ち悪く、メリル・ストリープの大統領もキレテルを通り越してる。
ローレンスのキレ方がとても良く、ディカプリオも中年の味が出てきたかと思われる、しょうがない男のいい演技だった。
セリフがよく脚本もよくできていた。軽快なテンポ。そして、アメリカが病んでることを真に感じさせた。
ルックアップ ザ スターズ
華やか且つ実力派のスター俳優勢ぞろいのポリティカルディザスターコメディ
コロナ禍で露わになった人間社会の脆弱性と母なる地球を笑いと彗星で吹き飛ばす
哀愁と諦念に満ちた地球最期の日
鼻持ちならないIT長者(マーク・ライランス)の胸糞悪さがサイコーに可笑しい
笑うしかない壮大なブラックジョーク
久しぶりのレオの主演作!アカデミー女優メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェット、ジェニファー・ローレンス、そしてティモシー・シャラメ、アリアナ・グランデ等共演者も豪華なのにあまり宣伝も予告も見ないのは何故??とおもったらNetflix。それでも映画館で見られただけラッキー、ということらしい。でもやはり、迫力あるもっと大きなスクリーンで見たかったなあ。
科学者の発見した地球の危機という情報が政治的に利用され、SNSで人々がどのように反応し、私欲に支配された金と権力を持つ人達がどのように振る舞うのかをリアルに描いている、大掛かりなブラックジョーク。なんか笑えるんですけど・・・から、マジ笑える、笑うしかない、と導かれる脚本が上手い。現実の世界はもう少しマシであって欲しいと願うばかり。個人的にはまだまだ役の上では年齢不詳のケイト・ブランシェットとメリル・ストリープの凄さにあらためて拍手したい。
環境保護活動をライフワークにしているレオにとっては、ぴったりの作品だった。
宝くじ当たるといいですね
隕石の衝突を阻止したい主人公たち。
コミカル+シリアスなSFか。キャラの個性は強め。
ストーリーや設定はやや強引だが、コミカルにテンポなどは良い。
無駄なカットも一見多いようだが、結構調和している。
こういうセンスは呪○○戦も見習ってほしいものである。
シーンの完成度は高く、結構製作費を使っているように思われる。
人間の儚さか何かを訴えようとしている作品。
良い点
・竜そば以上の部分も垣間見られる
・デブプリオ
悪い点
・CGになると僅かに安っぽさもみえる
ヤベぇの来た
年末にヤベぇの来ちゃったな、の第一弾。
「マネーショート」や「バイス」のアダム・マッケイによるオールスター世紀末(的)コメディ…
なんといってもこの「確実に地球に衝突する彗星」を巡るドタバタは、『寓意』なんてものじゃなくて、地球温暖化やCOVIDを巡るアホらしさそのものなんだけど、トランプそのものの大統領を演じるメリル・ストリープやトランプのアホな親族を演じるジョナ・ヒルを見ているうちに、猛烈な悲しみに襲われる。
ここで描かれているのはまさしくアメリカの現在なのだけど、日本は一足早くこうした愚かさの中で滅びるんだろうなという予感、それは「あっち側」の人達だけでなくて、「こっち側」でただ彼らを非難することしか出来ない我々の愚かしさにもよるものなんだろうなという予感が襲ってくる…
だから我々は全人類の愚かしさを明確にして生きていかなくてはならないのだよね。「ブロンテロック」という言葉とともに。
ネトフリ制作なので公開館数が少ないけど、出来れば劇場で観た方が良いし、配信で観る際には(気が散りやすい映画なので)集中出来る環境を用意された方が良いかと思います。
メランコリアに次ぐ名作
個人評価:4.2
今回は地球滅亡という普遍的エンタテイメントの枠組みを使い、強烈にアメリカ政治を批判する。その業の鮮やかたるや。素晴らしく気持ちいい脚本。演出や編集もアダム・マッケイらしく、ウィットにとんでセンス抜群。マーク・ライランスの使い方などお見事で、政治色をうまくエンタテイメントで抑えこみ、アメリカ政治や群衆の本質を描いている。
ラース・フォン・トリアーのメランコリアに次ぐ、世紀末映画の傑作。
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